みんな、みんな、大嫌いだ。
麗「……みんな、嘘つきだ」
この世界は嘘で出来ている?そんなのわかってる
でも、誰もその嘘で私を助けてなんか、くれない
助けてくれたのは、あの子だけだった__。
チリリリリ
麗「ん、」
目覚まし時計がなり今日も目覚める
今日も嫌なくらいの晴天
私の心とは裏腹にとても、輝いていた
麗「朝……?起きなきゃ」
そう思いベッドから降り、クローゼットから見慣れた制服を取り出す
そして、鏡を見ながらいつもの髪型にセットする
麗「よし、準備できたな」
タンタンタン
麗「おはようございます」
母「あら、麗おはよう」
麗「!お母様お帰りになっていたのですか?」
母「えぇ貴方の誕生日も近いことですし」
麗「……ありがとうございます」
母「お父さんもロンドンから帰ってこれるそうよ」
母「貴方の好きなもの沢山取り寄せておくわね」
麗「ありがとうございます」
そんな、私が好きなものなんてない
お母様が勝手に決めつけて、勝手に思っているだけ
麗「本当の私になんて、興味ないくせに(ボソッ」
母「あら、もういくの?ご飯は?」
麗「ちょっと食欲がないの昨日勉強して夜食を食べてしまったから」
母「あらそう?いってらっしゃい」
麗「いってきます」
今日も私は生きる。嘘の仮面を貼り付けて
本当の自分を見せずに”偽りながら” 完璧な私でいるために
みんな、そんな私を望んでいるから__。
麗「あーあどうしようかな、」
サボろうかな、
別に私が言えば欠席してないことに出来るし……
よし、
麗「もしもし、如月なんですけど、すみません今日は少し体調が悪くてお休みさせていただきます」
ふぅ、なんで私はこんなにも自分を偽るんだろう
早く、早く戻ってきてよ……!
キミがいないと楽しいも、悲しいも苦しいも痛いもわからないんだ
そんなモノクロの世界に蝕まれていってモノクロに染まってしまう
私を、いや、私たちを助けてッ
誰でもいい、誰でもいいからッ”助けてッ”
お願い……__くん
もう、なにもわかんなくなっちゃうよ……ッ
NEXT♡×10(やってみたかっただけ☆)