rbzmPart3です
rbzmPart1、2を見てからの閲覧をおすすめします
BL表現がめっちゃあります。地雷の方はブラウザバックお願いします
ご本人様には関係なし。
rbr side
少し急ぎながら俺の家の鍵を開ける。なんてったって、ゾムと勉強できるんだから。靴は乱暴に脱ぎ捨て、急いで手洗いうがいして自分の部屋の机の横にランドセルを置く。来ていた上着を急いで脱いで、つけていたマスクを外す 。
ゾムは俺の動きについていけてないみたいで、あわあわしててかわいかった。ゾムには先リビング行って用意しておくだけ言って、ゾムのそばから離れた。
さて、勉強の準備をしよっと。えっと、勉強は教科書見ながら問題解くスタイルでいいよね。今日はまともに先生の話聞いてなかったしゾムに教えれるか不安だけど、鬱にノート見せてもらったからいけるよね。
俺がリビングで考えごとをしている中、廊下はバタバタうるさかった。 ゾムの足音だと思う。
もうなんかおろおろしながら急いでるゾムの姿を想像してたらなんかこう、愛おしい?みたいな感情が溢れてきた。好きでもかわいいでもない、キュートアグレッション起こしそうな感じ。だから好きってわけじゃない。ゾムかわいいなって思うだけ。
いや、こんなにかわいいって思うなら、ゾムのこと好きなのかもしれない。多分そう。絶対そう。
俺が男の人を好きになるなんて、なんか不思議な気分。まあゾムは他の男の人と段違いにかわいいけど。行動も仕草も性格も見た目も。他の男の人より、ゾムは特別な存在なんだって思う。思ってるの俺だけかもしれないけど。いや、俺だけでいいよね。
うーん、俺ってこんなこと思えたんだ。こんなに人のこと好きになれたんだ。まあ叶わないと思うけど。ゾムは女の子が好きだって知ってるし、小学生で同性が好きな人ってそんなにいないと思うから。あんまり諦めたくはないけど、仕方ないよね。この感情を表には出さずに、心の奥底にしまっておくことにした。そんなことを考えていると、ようやくゾムがリビングに来てくれた。
💣「 あ…!おまたせ、 」
💣「 はーーっ、はぁっ 」
💣「 ごめ、ん 遅れて、 」
息を切らしながらごめんと謝るゾム。ほら、こういうところだってかわいい。
🐹「 ううん、大丈夫 」
🐹「 俺も先に行っちゃってごめん 」
ゾムは昔から不安になりやすい性格だから、こういうメンタルケアは大事って知ってる。昔からそうしてきた。そういうメンヘラっぽい性格も好きだって伝えたいけど。
とりあえず、今は目の前だけのことに集中しないと。さっそくゾムと勉強をすることにした。
🐹「 じゃあ、勉強やろっか 」
💣「 うん……! 」
教科書とノートを開いて、ゾムに教える準備をする。ゾムには俺の新品のノートをあげた。えっと、今日勉強したのは……
🐹「 『 立体の体積 』っていう、 」
🐹「 新しい単元なんだけど 」
🐹「 まず、底面積について__ 」
ゾムの顔色を確認しながら説明していく。ゾムと教科書を見合っているから、距離は結構近くて緊張する。相合傘のときみたいにまた心臓がばくばく鳴ってる。ゾムの呼吸音も感じられるぐらい近い。ゾムはなんとも思わないのかな。ただ一心に鼓動を抑えながらゾムに勉強を教えた。
🐹「 このくらいかな。わかった? 」
💣「 ……うん、わかった 」
💣「 あの、その ありがとう 」
ゾムが嬉しそうに笑って、少し顔を赤らめる。その表情が、また俺の心をドキッとさせる。
🐹「 わかったならよかった 」
と、俺もちょっと照れくさい気持ちで答える。ゾムがありがとうと言ってくれるだけで、なんだか自分がすごく頑張ったような気がして、ちょっと誇らしい気分になった。鬱にも感謝しないとな。
🐹「 じゃあ、次は国語の問題も解いてみよ 」
と、俺は教科書をめくりながら言う。けど、ゾムが少し静かにしているのに気づく。顔を上げゾムの方を見ると、ゾムが少し遠くを見つめているようだった。
🐹「 ゾム?」
声をかけると、ゾムはぱっと目を合わせて、すぐににっこりと笑った。
💣「 ううん、なんでもない 」
💣「 ちょっと 考えてた 」
と、ゾムは照れ笑いを浮かべながら言う。でも、その目には少しだけ戸惑いが浮かんでいるようにも見えた。
俺はゾムが何を考えているのか少し気になったけど、無理に聞こうとは思わなかった。ただ、今は勉強を進めたほうがいいと思って、🐹「 じゃあ、次はこれね 」
と国語の問題を指でさす。
ゾムはうなずいて、また集中し始める。俺も隣で一緒に考えながら、心の中で自分に問いかける。
ゾムは俺のこと、どう思ってるんだろう。
あんなにかわいくて優しいゾムが、もし俺の気持ちに気づいたら、どう感じるんだろう。
もしかしたら気持ち悪いって思われちゃうかも。少なくとも、ゾムが俺に特別な感情を持っているとは思えないし、きっとただの友達だって思ってるんだろうな。そんな風に考えると、またちょっと胸が痛くなる。
でも、今はそれを考えても仕方ない。俺ができるのは、ただゾムと一緒に勉強して、ほんのちょっとでも役に立つことだけ。それがどんなに小さなことでも、俺にはそれが一番大切に感じる。
ゾムが国語の問題を解き終わると、満足げにうなずいて、
💣「 できた 」
と言った。その言葉にまた心があたたかくなる。
🐹「 すごい、早いね 」
俺が褒めると、ゾムは照れくさそうに肩をすくめる。すぐ照れちゃうのもかわいい。
💣「 だって、ロボロが教えてくれたから… 」と、ゾムが小さくつぶやく。俺はその言葉にちょっと驚きつつも、心の中で喜びを感じた。
🐹「 んふ、嬉しい 」俺も微笑んで答える。
勉強を終えた後、ゾムが
💣「 ありがとう 」と言ってくれるたびに、俺の胸はますます高鳴っていった。たとえ、この気持ちが届かなくても、それでも今の時間を大切にしたいと思う。今日は、ゾムと一緒に過ごす時間がちょっとだけ特別なものに感じる。
着々と勉強を進めていき、社会も理科も終わった。だけど心臓の鼓動はおさまらず、まだどきどきしている。それだけゾムのことを意識しているんだと改めて気付かされる。
あ、そういえば。買い物に行かないといけないんだった。ゾムの傷のための絆創膏とキズパワーパッドいるんだった。お粥も。相合傘してすっかり忘れてた。今から行こっと。
🐹「 ゾム、俺今から買い物行くけど 」
🐹「 待っておく?ついて行く? 」
💣「 え!えっと、じゃあ ついて行く 」
ゾムはついて行くって答えたけど、外でれるのかな?朝吐いちゃって体調悪いんじゃないの?心配なんだけど。
🐹「 体調は大丈夫なの? 」
💣「 あっ う、うん…! 」
💣「 ロボロと話してたら治ったっていうか、 」
少し照れくさそうに下を向きながら答えるゾム。もう嬉しいっていう感情しかない。ゾムがかわいくて仕方がない。
🐹「 じゃあ行こっか。俺の上着着ていいから着て玄関で待ってて 」
ゾムには俺の上着を貸してあげることにした。俺の上着はひとつしかないけど、俺の体調よりゾムの体調が優先。冬だからちょっとは寒いけど、長袖のトレーナーを着ているからまだ我慢できる。でも寒いっちゃ寒いから貼らないカイロはズボンのポケットの中に入れておく。
準備ができたら自分の財布をもう片方のポケットに入れて、玄関に向かう。俺が言った通りゾムは俺の上着を着てくれていた。結構似合っててかわいい。しかも好きな人が自分の上着を着てくれているなんて、それほど嬉しいことなんかあんまりないと思うぐらい。
数秒考えれなくなって、ゾムの姿を凝視していたらゾムに声をかけられてしまった。
💣「 ろ、ロボロ…? 」
🐹「 あーーごめん!!行こ行こ! 」
俺の今の顔は真っ赤だと思う。ゾムが俺の上着を着てくれたことの嬉しさとか、ゾムに心配されてしまった恥ずかしさとかで。
外に出ると雨はやんでいた。相合傘ができないのはちょっと残念。多分気のせいだと思うけどゾムも悲しい顔をしていた。
それでも相合傘のときと距離感は変わらず、ふたり横並びで歩いている。肩が触れ合うほど近い。相合傘のときと同じで。
また俺の心臓がばくばく言っている中、ゾムが口を開けて
💣「 あのさ 手 つないで…くれる、 」
今までにないくらい顔を真っ赤にしてかわいいことを言ってくるゾムの姿は、俺の心にくるものがあった。心臓ぶちぬかれた。もう恋した。ゾムのことしか考えれなくなった。
🐹「 うん、いいよ 」
と言って、ゾムとは手を繋いだ。こっそり恋人繋ぎしておいた。ゾムの手の体温はあたたかい。めっちゃ。
いつもは早く歩いちゃうけど、今はゾムの隣にいたいからゾムと歩く速さ、歩幅を合わせて並んで歩いた。そのときのスーパー行くまでの道は、いつもより短く、楽しく感じた。
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