高校三年生の春。
卒業式の日だった。
大事な友達、大切な仲間、大好きだった先生達とお別れを告げる日。
トコトコ
「あー、もう今日で終わりか…」
なんだか寂しかった。
中が良かった友達とも、今日でお別れなんだ。
もう二度と、会えないかもしれないんだ。
だから、言わないと。
───絶対また会おうねって
…それは、先生にも言えると思ってた。
神代先生にも───
「では、終業式を始めます」
もう終わりだ。終わってしまうんだ。
まだ受け入れたくなかった。
でも、もうあと2時間程で終わってしまう。
ボクの、青い春は。
「そして、お知らせがあります…」
「え?」
悲しそうな顔をする先生達を見て、ボクは変に思った。
どうして、そんな悲しい顔をするのだろうか───
そういえば、今日、神代先生を見ていないなぁ───
「神代先生が、突然の病気で亡くなりました」
……え?
どういう事?
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