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しばらく経った頃、ゾムさんに連絡が入ったようで部屋から退出して行った
ここでやることも無いので、部屋に戻って荷物の整理をすることにした
荷物を整理していくにつれ俺がここにいた痕跡が無くなっていくように感じた
それが少し寂しく、ここでの生活で私物が増えて楽しかったんだと再確認できた
荷物整理も終わる頃、ゾムさん達は1度我々国に帰ったらしい
なんでもバイクで2人乗りして来たから3人一緒に帰れないんだとか
…いや、普通バイクで来るか?
危なすぎるやろ
自由な彼らに、少し心配が募った
すぐに乗り換えて来るらしいので、これからどうするか考える
挨拶は必要だ
どんな挨拶をすべきなのだろう
普通に?普通ってなんや?
考えれば考えるほど思いつかず、ふと思い出した
…もうこれでええか
考え事もすぐに終わり、再び暇になった
しばらく空を見ていると連絡が入った
どうやらもう来たらしい
玄関に着けばゾムさんとグルッペンさんの他にも人がいた
?「君がショッピくん?」
右目に髪が掛かった男が問い掛けてきた
見るからにダルそうである
「はい、そうっす…貴方は?」
恐らく幹部の1人なのだろうが、知らない人であるため聞き返した
?「どうも、鬱いいます」
ウツって、鬱か?
名前すらもそうであることに驚きを隠せない
zm「あんな!ショッピくん!大先生はハッキングとか担当なんやで!戦闘は雑魚なんや!」
ut「ゾムさん!?酷ない!?」
大先生…大層なあだ名やなぁ
戦闘系が弱いなら正直、関わることも…いや、ハッキング系統で世話んなるか
「そうなんですね、よろしくお願いします」
ut「よろしくなぁ〜」
簡単に挨拶を終わらせ、奥でずっとソワソワしているグルッペンさんに目を向けた
すると目が合い、終わったことを察したのか手を振りながら声を掛けてきた
gr「速く帰るんだぞ!」
待ちきれないといった様子で扉に手を掛け催促してくる
ut「もぅ、グルちゃん、仲間になるとはいえ、そんな簡単に威厳を崩してええんかいな」
言外にまだ他人なのだから油断するなと言っているようにも聞こえる
…考えすぎか?
大先生の雰囲気からはそんな風に感じられない
てか、総統に対してあだ名呼びとは
zm「大丈夫やって!はよ行こ!」
gr「ゾムがこう言っているんだ!大丈夫に決まっている!」
いつの間にか車のそばに移動していたゾムさんも催促してきた
それはそうと仲間への信頼感が高く、驚きを隠せない
日常国でもそうだが簡単に信じすぎだ
大先生も諦めたように車に向かって歩き始めた
俺も車に向かったことで、この場での話は終わりを迎えた