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『 花 、おいで 。 』
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後ろからそう囁かれた
聞いた事ある声
大好きな声
落ち着く声
すぐに後ろを振り向く
大好きな笑顔
筋肉質な体
宇宙一かっこいい人
「 北斗 … 」
貴方の胸に飛び込んだ
4年振りに感じるあなたの温もり
4年ぶりに見る貴方の姿
でも何かが違った
貴方じゃない
本当の貴方じゃない
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「 ん “ 、 」
なんだ夢か
夢か …
早朝から泣きそうになる
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4年前
貴方の体調が良くなったと聞いた
すぐ様病院に駆けつけた
「 北斗 … !! 」
『 おぉ 、花 笑 』
『 元気だね 、どうしたの ? 』
「 体調 、良くなったんでしょ !? 」
『 うん 笑 学校にも行けるかもって 』
「 嘘 … 本当 !? 」
『 うん 笑 』
「 やっっっっっったぁ !! 泣 」
『 え 、ちょ 、 なんで泣いてんの !? 』
「 嬉しいからに決まってんじゃん ! 泣 笑 」
『 なぁんでよ ! 笑 』
「 うれしいの !!! 笑 」
『 俺も嬉しいよ 笑 』
「 北斗死んじゃうんじゃないかって 」
「 ずっとず ~ っと !!! 」
「 ほんとに心配だったんだよ … !? 」
『 花のおかげだよ 。 』
「 うっふん !!! 笑 」
『 なにそれ 笑 』
「 私に感謝してよね 」
『 感謝してます 笑 』
「 まだ言うことあるでしょ ? 」
『 無いです 。 』
「 おいこの野郎嘘つくな 」
『 こええよ !!! 笑 』
「 言ってよ ! 」
『 やだ 』
「 ちっちゃい子じゃ無いんだから !! 」
「 わがまま言わないの ~ 」
『 わがまま言ってんのどっちだよ 笑 』
「 ほら ! 早く !! 」
「 行っちゃうよ !? 笑 」
『 だ 』
「 だってなに !! 笑 」
『 だいすきだよ 😡 ⸝⸝⸝ 』
「 んへへへ 笑 」
「 私もだぁ ~ いすき !!! 笑 」
『 おぉっ 笑 』
こんな時間がいつまでも続くと思っていた
こうやって彼に飛び込めるのも
だいすきって言ってもらえるのも
ずっとが良かった
でも私たちの恋は
出会った瞬間から
終わる運命だったのかもしれない 。
翌日北斗の病院から電話があった
「 はい 、もしもし ~ ? 」
《 大変申し上げにくいのですが … 》
それ以上言わないで
心臓が ぎゅっ となる
嫌な予感がする
《 北斗さん 、症状が悪くなってしまって … 》
「 はい … 。 」
今にも泣きそうな
震えた声で返事をする
でも
生きててよかったと思えた
またすぐに病院に駆けつけた
『 花 … 』
「 北斗 … 泣 」
『 ごめん … 』
「 なんで謝るの 」
「 北斗はなんにも悪くない 」
「 悪いのはバイ菌だよ !!! 」
「 北斗が罪悪感感じる必要ない ! 」
「 もう一生学校行けないわけじゃないしさ !
︎︎ また一緒に頑張ろ ?? 」
『 … うん 、だね ! 笑 』
悪いのは北斗じゃない
この世界が悪いんだ
平気で人の容姿を悪く言ったり
非常識なことしたり
今の時代はそれが当たり前になってる
当たり前じゃいけないんだよ
なんで平気でできるの
北斗 …
死なないでよ
ずっと笑っていようよ …
『 俺絶対死なないから 。 』
私の心を読んだかのように貴方が言う
「 うん … 」
『 花の事考えて頑張る !! 』
「 よっしゃ ! 2人でまた頑張ろ ~ !! 笑 」
暗い気持ちを無理やり沈めて
明るく振舞った
この時から察しがついていたのかもしれない
貴方がいなくなるかも
そんなの考えたくもない
だけどどうしても頭によぎってくる
大嫌い
そんな自分が大嫌い
貴方を信じたい
信じていたい
だけど怖い
貴方がいなくなるのが怖い
病院から電話が来る度に
背筋が凍って胸が痛くなる
こんな腐った世界
今すぐ逃げ出したい
北斗と一緒ならどこまでもいける気がした
北斗 …
一緒に逃げようよ …
こんな世界じゃなくて
2人だけの世界を生きよ ?
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あぁ 、もうこんな時間だ
学校に行く時間が一瞬でやってくる
急いで準備をして学校へ向かう
昔は当たり前に貴方が居て
教室の端で本を読んでいたのに
もう考えるのはやめよう
『 先輩おはよ ~ !!! 』
「 おはよう … 笑 」
『 え ? 』
「 どうしたの 」
『 こっちのセリフなんだけど 』
『 先輩どうしたの 』
『 涙出てるよ … ? 』
あれ
我慢してるつもりだったのに
気づいたら泣いてたのかな …
「 あ ~ 、花粉 、花粉だよ ! 笑 」
『 よかった … 笑 』
多分私が死ぬまで
ずっと貴方が大好きだ
結婚なんてしなくていい
あなたにもう一度だけ …
いや
1度だけじゃない
ずっとずっと一緒にいたい
そういえば
今日貴方が病気になった日 …
11月 15日
その1年5ヶ月後
貴方は帰らぬ人となった
4月 20日
貴方がいなくなった日
その日 、最も珍しい流星群が見れると
言われている 。
私達の地域が1番綺麗に見れるらしい 。
「 あ ! ! ! ! ! 」
『 うぉ っ 、なに急にびびったんだけど 』
「 そうだ … ! ! ! 」
そうだ
すっかり忘れていた
貴方がいなくなる1日前病院で
貴方はああ言った 。
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『 きっといつか
︎ ︎︎ 流星群が1番綺麗に見れる日が来るんだ 。』
『 その日 、もし花に新しい人がいなかったら
︎︎ 俺にもう一度会いたいって 、
︎︎ 願って欲しい 。 』
「 え … ? 」
『 本気で願ったら 、
︎︎ もう一度会えるかもしれないんだ 。』
苦しそうに貴方が言う
私は貴方を信じなかったことはない
もう一度貴方に会えるならなんだってする 。
「 わかった 。 」
北斗がおじいちゃんから聞いたことがあるらしい
おじいちゃんが居なくなる1日前
流星群の日にもう一度会いたいと願ったら
その人が戻ってくる 。
だけどそれは
自分自身が本気で愛していないと
お互いがもう一度会いたいと願っていないと
会えない 。
明日
あの星が見える日
貴方にもう一度会いたいと願う 。
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『 え ? 』
「 あ 、なんもない ! 笑 」
『 嘘つかないでよ 』
「 嘘じゃないよ 」
『 先輩 … 』
「 ん ? 」
『 やっぱなんも無い 』
「 うわやり返された 」
『 大好きだよ 』
「 ちょい 、急すぎね 。 」
『 いーじゃん別に ! 笑 』
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next ↪︎ 俺の気持ちと 流星群 。
続き遅くなりました🙏🏻