第9話:ごめんなさい
フィン「………」
僕はゆっくりと目を開けた…。
フィン「あ…」
兄さまは……
レイン「…………」
兄さまに…何発か打った球が、2.3発命中していた……
フィン「ぁ…ぁぁ…」
自分で望んだはず……なのに…
フィン「ごめんなさい……ごめんなさいっ…」
なぜか誤っていた…僕の生きやすい世の中は…兄さまがいない、世界だった…はずなのに…
レイン「…謝らなくていい…ゲホッ……まだ死んでないし………」
フィン「あ……」
死んでない…まだ生きてるんだ…
そうだ……!
フィン「チェンジズセコンズバタフ……」
僕は固有魔法で兄様の傷を治そうとした…
でも…ここで兄さまを治したら、マッシュ君達を裏切ることになる?…
今まで助けてくれた人たちを…裏切ることになる?…
もう…マッシュ君達とは一緒にいられなくなる?
わからない…わからないよ……マッシュ君……。
レイン「お前が…どうしたいか…それを言ってみろ……ゲホッ…」
フィン「え……?」
僕の気持ち?僕は……ぼくは…
フィン「僕は……マッシュ君達を裏切る気はない……」
兄さまは何も言わずに聞いてくれた。
フィン「でも……兄さまを殺したくはない…っ!」
涙が出てきた……これがきっと…僕の本当の気持ち……
兄さまは少しの間何も言わずに、僕を見ていた
レイン「…わかった……なら俺は…」
《続く》
次回っ!
レイン君の決断は…??
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