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#東リべ夢小説
ハゲユーザー
40
第3話「喜怒哀楽 荒れだすノイズ」
──天界・龍神国。
青龍の背中に乗った少女と名もなき神は、 天使村へ向かって空を滑るように進んでいた。
「青龍さん、速い〜!風が気持ちいい!」
「お、おう……お嬢ちゃんのためならな……」
しばらく飛んでいると、突然少女が驚いた。
「なんかあった?」
名もなき神がのぞいて見ると、そこは――
焼けはてた大地だった。
「これ、見たよ。落下した時に」
「そうなの?青龍さん、あれ何」
少女は尋ねた。青龍は唾をのんだ。
「どうしても知りたいか?」
青龍はまるで威圧でもするような雰囲気で少女に問いかけた。
「えっと……その……」
混乱で言葉にできない少女の後ろで、名もなき神は挙手した。
「青龍、俺は知りたいです」
「なぜだ」
「「知は力なり」ということわざがあります。今起こっている現状を伝えていただければ、少しでも力になれるのでは?と思ったからです」
青龍は腕を組み、思考を動かした。
「……教えてやる」
空気がよどむ。
「今、神々が争ってる」
「あらそってるって何?」
「傷つけあってんだよ。「意見の違い」や「地位」のために…」
すると、少女が口を開けた。
「バカじゃねぇの」
名もなき神の背筋が凍る。
「ライトちゃん…どうしたの……?」
「いやさ、なんで話し合いで解決しないの?
命を軽く扱いすぎだよね」
青龍は首を振る。
「そうはいかないんだよ、なんでかはワシには分からないけど――このままいくともっと残酷で巨大な争い「戦争」が起こるかもしれないんだ」
「嫌だよ、辞めてよ!」
「…分かった辞める、この話は」
全員が黙ってしまった。
気まずい空気の沈黙が続いた。青龍は暗い顔で、少女はうつむき泣いている。
(気まずい、俺こういう空気嫌いなんだよ。
そうだ!)
「紙の神様!神だけに。」
名もなき神が突然の「ダジャレ」を入れた!
その瞬間、少女は震えた。
その震えは恐怖の震えではない「大爆笑」の震えだ。
「アッハッハッハ、ハハハハハ、腹筋…崩壊する!」
「ウケた!」
少女は腹を抱え、先ほどの落ち込みを吹き飛ばす。
正直言って名もなき神のダジャレは上手くない。でも、暗い空気を吹き飛ばす「閃光」。
「名無し君、ありがとう。元気出たよ」
名もなき神は背中をかく。
「いやー、すべらなくて良かったよ」
(これ、好感度上がったんじゃない?やったよ!)
ただ、青龍は塩対応だった。
腕を組み、そっぽを向いて言い放つ。
「はあ?おもんねえわ」
「まあ……それがギャグってもんだし、許すよ」
青龍は眉をひそめた。
「上からだな、龍神は神様だろ!(いや、知ってる)」
すると、少女が口を挟んだ。
「青龍さん、今の言い方「クレーマー」みたいで……嫌だよ」
青龍は固まった。
「……ク、クレーマー!? ワ、ワシが……!?」
少女は少し困った顔で続ける。
「だって……さっきの名無し君のダジャレも「頑張って考えたもの」だから。悪く言われたらいやだよ」
「ライトちゃん……」
(なんて、いい子なんだ)
「まてまて、ワシは自分の意見をいっただけで……」
「確かに自分の意見を言うことは大切だよ。けどね、「否定しすぎ」たんだよ。いくら龍神さんでも否定を続けたら「悪魔」さんになっちゃうよ」
青龍の目が見開かれた。
「あ、ワシの神生終わった……フラれた…」
また、青龍は気絶した。今度は泡まで吹いて。
「青龍、大丈夫か?今加護を!」
すると少女はまわりをみわたした。
「ここ、花畑の近くだよ」
名もなき神は一瞬固まった。
少女は指をさす。
「こっちの方向を歩いたら、五分ぐらいでつくよ」
名もなき神はほっと一息ついた。
「良かった。あとはこの青龍を抱えて行くだけだね」
そして青龍を抱きかかえた。
「す、すごいよ。力持ちなんだね!
「霊トレ(筋トレ)」とかやってんの?」
「俺、困ってる存在をほっとけないんだ。だから「他神(他人)のために強くなりたくて。霊トレしてんだ」
「す、素敵だね…」
(たくましいを通り越して「ちょっと怖い」)
「さ、行こう」
「うん!」
二人は歩き出した。
暖かな風が頬を撫で、 ほんのり甘い匂いが漂う。 どこか遠くで、 水がきらめくような音がしていた。
触覚、嗅覚、聴覚── すべてが優しくて、 まるで世界が二人を歓迎しているようだった。
そんな穏やかな時間は、 ほんの数分で終わった。
あっという間に、花畑についた。
「着いたよ、ここが……」
少女は言いかけて、 その場に立ち尽くした。
目が大きく見開かれ、 唇が震え、 声が出ない。
「……え……?」
少女の瞳に涙が溜まる。
なぜなら──
花畑の花が「全部」枯れていたから。
色を失い、 しおれ、 地面に倒れていた。
「なんで……?あんなに大切に育てたのに…」
名もなき神は枯れた花を一本、一本よく観察した。
そして、ある事実に気づいた。
「これさ、「誰かが荒らした」んだよ」
「そう…なの…?」
「血の気がする、犯人はまだこの近くにいるはず……」
少女の背筋がゾクリと震えた。
(……怖い…… でも…… 名もなき神君の声は、もっと怖い…… “優しい人”の声じゃない…… これは…… 「神の雷」だ……)
名もなき神は静かに立ち上がった。
「大丈夫、こんなもん俺の加護にかかれば……」
名もなき神は、直感的に危機を感じた。
そして、少女をしゃがませる。
「伏せろ!」
その瞬間、「矢」が飛んできた。
周囲の木や岩は一瞬で「消滅」した。
「なになに、何が起きているの?」
「刺客だ、刺客がきた!」
すると、草むらから謎の仮面をかぶった。存在が現れた。
「見つけました、外からの神「外来神」」
これまでの話は、あくまでも「序章」に過ぎなかった。
さあ、ここからが「神話」だ。
4話「月光の狙撃手 崩壊のアッチェル」に続く
コメント
3件
第3話読み終えたよ〜!🦋💕 青龍さんの「神生終わった…フラれた…」で吹いたんだけどww ライトちゃんの「クレーマー」発言も痛快すぎて笑った😭👊 でも後半、花畑が枯れてて刺客が現れる展開は一気にシリアス…! 名もなき神の「加護」と「神の雷」のギャップにドキドキした…次どうなるの!?続き気になる〜🔥💫