デク)…んッ…(気を失ってたのか。)
ムクッ(起き上がる
デク)包帯…?(僕が巻いたわけでもない…。しかもビルの下…。誰かに下された?記憶がない…確か声がして…。こんなところに誰かいるのか?)
上鳴)麗日!もうこの辺は大丈夫そうだ!
瀬呂)もしものためのテープ貼ってくる!
切島)おお!頼んだ!
轟)瓦礫は粗方片付いた。あとは中を見るだけだ。
芦戸)あ!中はあの子の療養に使ってる!
轟)あの子…?
芦戸)あの子!緑髪の子!
デク)(あの夢…。現実だったらよかった。)
ツーッ
デク)ははっ、なんで泣いてんだろ。昨日散々酷いことしたのに。連合のみんなは…今頃どうしてるだろう。弔達、元気かな。
スッ(起き上がる
スタスタスタ…
目に映るのは
街を捜索するヒーローの姿。
デク)なんで…ここに。
切島)お!起きたか!
上鳴)麗日!起きた!
タッタッタッ
麗日)ほんと!?
デク)…。ごめんっ
スーッ(浮遊
麗日)あれ?!どこ行くの?
フワァ(ゼログラビティ
ガシッ(手を掴む
麗日)無理しなくていい。今は休も!
デク)だめなんだ…。目的を果たすまでは…!
麗日)大丈夫。
この少女の微笑みが
笑ったお母さんに似てたんだ。
デク)…え…。
ツーッ…ポロポロ
デク)なんで…泣いてるんだ…。
麗日)どしたの?!どっか痛い?!
君の顔、性格。
全てがお母さんに似てた。
もう会えないのに。
会えているような。
そんな感覚だった。
デク)…どうしたいのかがわからない。
麗日)…?
デク)僕は…今までにたくさんの人を傷つけた。殺めた。たくさんの罪を犯した。許されることじゃない…そんなこと…わかってるんだ。わかってる…。でも手を差し伸べる人がいるんだよ。こんな僕に..。
「君の心はまだヒーロー。」
戻れないって…わかってるのに…。体が勝手に動くんだ…。みんなを助けなきゃって…。
麗日)…。でもね、その気持ち、わかるよ。
デク)え…。
麗日)私は人助けをするのが当たり前。私の当たり前だった。君がいるヴィラン連合にトガヒミコっているでしょ?あの子は梅雨ちゃんとか、大切な人、他人を傷つけてきた。もう許す許さないの範囲じゃない。でも、私の当たり前を聞いた時、あの子、泣いてたの。私はあの子の当たり前を知らない…。そんなことを知れば知るほど、あの子を助けたいって思っちゃうの。変だよね…。敵だってわかってても救いたいって言う、
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コメント
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あれ、もう20話?、、、いやだあああああ!
いつもすごいね〜