テラーノベル
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「【草木の呼吸・壱ノ型 芽吹き】」要の静かな声に気付いた鬼が振り向き、爪で抵抗しようと襲いかかってくる。
ヒュンッ!
鬼の首の皮を薄く切る。
「ギャッハッハッ!オマエ、ホントウニ鬼狩リカ?ヨワイナ!」
「……」
今のがただの斬撃だったのなら、鬼がそう言っている間に要が斬った傷は塞がっていただろう。しかし、鬼の首からはまだ鮮血が滴っている。もう塞がっているはずなのに。
“普通の斬撃なら”
【草木の呼吸・壱ノ型 芽吹き】は斬撃そのものの威力としてはとても低い。実際に首の皮一枚しか斬れていないのだから。しかし【芽吹き】の本当の強さは“威力”ではなく“再生そのものを遅らせる”という、非常に特異かつ、評価されない点にあった。
「……確かに俺は弱い。その代わり、弱い者なりの戦い方があるんだよ」
呼吸を深くゆっくりとしていく。
「【草木の呼吸・陸ノ型 木陰】」
鬼の視界から要の姿が消えた。
「ッ!?」
視界に捉えられない。
「……【草木の呼吸・弐ノ型 蔓絡み】」
不意に目の前に要が現れ、鬼の関節を筋を的確に斬る。
「ッ!?ギャアッ!?」
「【草木の呼吸・伍ノ型 深根】」
足元を掬うような低い斬撃が鬼の足に叩き込まれる。
ドッ!
完全に足元が疎かになっていた鬼は踏みとどまること叶わず盛大にすっ転んだ。
そして“立ち上がる事が出来ない”
「……ようやく足が止まったか」
「キ、キサマ!マサカ!」
「……知ってるのか?俺の事。まぁ、冥府の土産に教える」
要は鬼の首に刃をヒタリと当てると
「【草柱・要】だ」
そう短く告げ
ザシュッ!
容赦無く斬った。残り三体。
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風夜
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コメント
1件
「【草木の呼吸】シリーズの型名、めっちゃ良いっすね…! 弱いからこそ編み出した戦い方っていうのがグッときました。弱者の戦略としての「芽吹き」の再生阻害とか「木陰」での隠密とか、全部が噛み合っててカッコよかったっす。最後の「草柱・要」って名乗りも渋くて痺れましたわ✨ 残り三体…どうやって倒すのか楽しみっす!」