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ゴジラ   ~Stage Series~

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ゴジラ ~Stage Series~

4 - 番外編 「 想いを繋ぐ、貴方の為に 」

♥

137

2022年04月01日

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(最初: 娘モスラ視点 途中からゴジラ視点)





“お母さんっ、行ってらっしゃいっ!! いつ、帰って来る?”

“………ごめんね、、きっと、帰って来れない。”

“そうなの?じゃあ、明日?”

“……ううん、……でも、娘が迎えに来てくれたら嬉しいな、。”

“うんっ!分かったっ!! 私が大きくなって、お母さんを迎えに行くねっ!!”

“ありがとう。………………ごめんね、、、。”

“ん?どうしたの、お母さん?”

“…ううん!大丈夫よっ!! お母さんっ、待ってるからね!!”

“うんっ!! 待っててねっ!!”



「……………ゴジラ。」

自分でも、むちゃくちゃ静かな声だったなって思った。何となく話がしたくてゴジラを呼ぼうかなって。30秒したくらいでゴジラが顔を出した。

「おはよう、マグロさん。良い朝になったかしら?」

「………眠い、、。…何の用だ、、。」(-_-)

「ううん、別にぃ、、。話し相手が居ないからお喋りしたくて、誰かと。」(*´ο`*)

「だから、、自分は話すのは苦手だって言ってるだろう?帰れ。」

「………………ニート、、。引きこもり、内気、根暗、コミュ力皆無、人でなし、鬼、悪魔、マグロ野郎っ。」

「最後、関係ないだろう。」

私が幼虫の時もこんな感じだったな。結局は私がゴジラを押し任してるんだけど。ゴジラも初めて会った時よりなんだか、豊かになったなあと思った。

「ゴジラはさ、お母さんと話しててどう思った?」

「…ん?…別に何も、。」(=_=)

まだ、眠たそう。

「お母さんね、ゴジラと話してる時、凄く楽しそうだったんだ。」

「そうか。自分は喋るの苦手なんだが、。」

「お母さんね、過去と未来しか言葉が通じないし、此処、孤島だからね。それでね~私はそんなお母さんを見てるのが好きなんだ!ゴジラも三里をいつも、見てるよね。」

「なんか、酷い言い方だな、。」

「似たようなものだって言いたいだけ!」(>人<)

「私も三里に話し掛けられた時、ドキッとしちゃってぇ〜。」( ´艸`)

「なんでだよ、、。」

「えぇーっ!?分からないっ?!三里って、なんか、なんだろ、なんて言えばいいのかなぁ、、なんか包み込んでくれるみたいなさっ!」

「……う、うん、?そうだな、。」

あ〜ダメだ、分かってねぇ。ほんと、この怪獣は鈍感なのか天然なのか、。あの時の怪獣とは大違いだな。

「…………なあ、お前はあの怪獣はどう思う?」

「………………。」

違う、バカだ。この怪獣はバカでデリカシーが無いんだ。その怪獣を今考えてた所よ。

「……可哀想だなって思ったわ。だって、、、、貴方でも、分かるでしょう?」

「…ああ、、。」

そりゃ、そうよ。誰でもあんなの見たら悲しくなる。




“何故、人間を守る? この世の汚点でしかない欲の塊を、何故庇う?”





(ゴジラ視点)



東京 デストロイアとの戦い


俺が海の奥深くで眠っていた時に声が聞こえた。一定の場所から、声というか叫び声?泣き声?恨み節も聞こえる。それだけじゃない。動物や虫の鳴き声も。

「お母さぁん、、、怖いよぉ、、」

「どうして、どうして、どうして、、」

「わうぅぅん、わうぅぅ、、」

「お願いっ、殴らないで、蹴らないで、、」

「呪ってやる、呪ってやる、、、」

さっきからこんな風に、生き物の声が聞こえる。その聞こえて来る方向はあっちからか。そうやって声に導かれるがまま、進んでったら、あいつが居た。呑気な事に最初、あいつを見た時「美味くなさそうだな」って、思った。まず、俺の耳に届いた声がこいつから発せられていた事、三里と前にも居たアフロの黒い奴、確かマ、なんとか?、、、あいつらの名前は憶えたいな、。なんて、ほんと自分でも呑気だなって思った。そんな事を考えてたら、

「何故、庇う?」

喋った。当たり前か、。自分はいつの間にか三里が居る方向の前に立っていた。多分、無意識。

「何故、だろうな、?自分でもよく分からん。」

「だが、前の怪獣共と戦っていた時も貴様は人間に手を貸していた。」

「なんで、お前がそんな事知ってるんだ?」

「…この身体を通し、お前たちを見ていた。我の身体と我と同じ生物は見えぬ糸によって繋がっている。」

お前と同じ生物?見えぬ糸?その時は良く分からなかった。だけど、デストロイアと戦うにつれ、次第にその意味が分かってきた。そして、なんとなく心苦しくなる。それにあいつと戦ってる最中もあの声が聞こえる。「助けて」だとか「止めて」だとか、「悲しい」なんて、昔の自分なら、なんとも思っていなかっただろうな。だけど、今、目の前に居るのは俺と同じ人間に造られた生物。人間の『エゴ』によって此処に産み落とされた者。きっと、こいつから出てる負のオーラでモスラは攻撃がしにくかったのだと思う。怖いとかって言うのじゃなくて多分、あいつの心情が理解できるから、守り神としてやりづらかったんだと思う。

「………人間が我を造ってから罵倒され、罵られ、耳鳴りのように植物や動物、人間のあの声が、あの日々が、、。やっと、自由になれたと思っていた、やっと解放されると思ったのに、。」

今の状況は自分が三里からデストロイアを離そうとしてる。それになんだ?身体が重い。何かに引っ張られてる感じがする。しかも、モスラはさっきから表情が強ばってる。なんか見えてるのか?

それから、デストロイアに角で突かれて海に沈んでった時やっぱり、あの声が聞こえた。でも、さっきと違う気がする。

「…来ないで、、」

「……来るな、来るな、」

「…来てはダメ、、」

拒絶されてる。

「……そうか、。『繋がっている』って、言うのはそう言う意味か、。」

デストロイアが自分を海に投げ飛ばした時も、言っていた。

「……もう、二度と戻って来るな、。」

あいつの意思が他の人間や動物の意思と共通してるんだな。ただ、自分と同じってのが分からない。そこで自分は、まだ知らない事が多いなって思った。また後でモスラに聞こう。そう考えながら、地上へ戻った。やっぱり、ちょっと抵抗があったが、。




「……………モスラ、、。」

その名を呼んでも、モスラはもう居ない。

「……お母さんはきっと、デストロイアと戦いたくなかったと思う。どっちも辛くなるから、。私もデストロイアを見てると辛くなった。……でもだからと言って許しはしないけど、、。」

モスラは、デストロイアの周りに亡霊が沢山付いていたと言っていた。デストロイアを庇うようにそして、訴えていたそうだ、「彼を傷付けないでほしい」と。自分は亡霊の意味が分からなかった。

「亡霊ってのはね、死んだ人や動物の事。この世に未練があって成仏出来ない者たちの事を言うのよ。」

「……。」

「見てて、辛かった。デストロイアに付いてたのはまだ3歳ぐらいの子とか、イジメを受けてた子、車に跳ねられて死んだ動物と森林伐採で住処を無くした動物、差別されてた人とかで貴方が言う『同じ』ってのはこの事だと思う。」

ふと、あいつを海の中に引きずり込んだ時の声を思い出した。


“……どうして、、、どうして、、分からない?”

この時多分初めて、自分の心の底から願ったと思う。

「……もう、無理するな。……休んでくれ。」

「………………………そうか、、、。」


辛かったと思う、あいつも。

「生き物の考えなんてそれぞれで、デストロイアも守りたいものがあった。私もそう。お母さんや祖先の意思を継がなければならない。だから、必ず、何かしらの衝突が生じる。人間も動物も。」

「……ああ、。」

そう言えば、三里はデストロイアを椿っと呼んでいた。

「それねー、過去と未来に聞いてもらったんだけど。」

デストロイアの『椿』は、三里の故郷で、椿が有名なのと色がデストロイアと似ていたから。

「三里は面白いな、本当に。」

「うふふ、そうだねっ。でも、私は三里に名前付けてもらって凄く、嬉しいなっ!」(*°∀°)

「……ああ、そうだな、。」(- -)

やっぱり自分にとって三里は特別な人なんだな。自分の人生を変えてくれた。……それと、自分は覚えるのが苦手だが、デストロイアの事は一生、忘れないと思う。あいつの意思って言う訳じゃないけど、デストロイアの想いは尊重すべきとは思ってる。あいつもこの世界の『平和』を願ってたのだから。誰かの為に自分の命を掛けて、

「ゴジラっ!!」

「うぉっ?!」

急に大声、出すなよ。結構、ビビったぞ。

「へっ! ゴジラっ、きっとこの先、他の怪獣が目覚める事になると思う。その時は私たちで人間たちを守ろうねっ!!」

「……当たり前だろ、。自分は人間に造られたんだ。一応、恩がある。三里とかにも助けられてるし、。」

「ほ〜ん、ゴジラって結構、ポジティブね~!前向きなのはいい事よっ!」(´∇`)

「……母親に似てきたな、?」

「そうっ?! やったぁっ、嬉しいっ!!」”(ノ*>∀<)ノ

「子供っぽいところは変わってないな。」(._.)

「え”っ?!」

まだまだ、感情をどう表せばいいか分からないがやっぱり、他の生物とコミュニケーション?をとるのは楽しくなってきた。三里とも会話が出来たらと思うがそれは無理があるか、。

「明日はどうなるかな、、、なぁ、モスラ。」

そう囁いたらふと、俺の鼻先に小さな蛾が止まった。よく思えば周りにはこの蛾以外に沢山、飛んでいる。俺は夜空を見上げ、なんとなく神秘的に見えた。





椿の花言葉、

『控えめな素晴らしさ、気取らぬ優美さ』











END

ゴジラ ~Stage Series~

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コメント

1

ユーザー

良かったです! これからも読んで行きます‼️

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