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収録が無事に終わり、キャストやスタッフたちと打ち上げへ。個室の居酒屋で、みんながわいわいと盛り上がっている。


内山は、お酒もそんなに強くないため、端の席で大人しく座っていた。すると、隣にひょいと座ってきたのは――もちろん入野自由。


入野自由: 「お疲れさま、内山。」


内山昂輝: 「あっ…お疲れさまです…って、え、なんで隣に?」


入野自由: 「だって君、端っこでぽつんとしてるからさ。寂しいのかなって思って。」


内山昂輝: 「そ、そんなことないです…!」


入野自由: 「あはは、顔赤いよ。また照れてる?」


入野は、隣でグラスを傾けながら、じっと内山を見つめる。その視線がやたらと距離近くて、内山はますます落ち着かない。


内山昂輝: 「あ、あの…ちょっと近いです…!」


入野自由: 「え?こんなもんでしょ?」


(ぐっと距離を詰めて、肩が当たるくらい近づく)


内山昂輝: 「ひゃっ…! い、入野さん!」


入野自由: 「ん?なに、そんなにドキドキしてるの?まさか俺のこと、意識しちゃってる?」


内山昂輝: 「なっ…ちがっ…!」


入野自由: 「じゃあ、試してみる?」


その言葉に、内山の思考は一瞬で止まった。


内山昂輝: 「……え、なにを?」


入野自由: 「――キスとか。」


(冗談のように言いながら、でも目は真っ直ぐ)


内山昂輝: 「っ…!!」


内山はとっさに席を立ち上がる。


内山昂輝: 「ぼ、僕トイレ行ってきますっ!!」


バタバタと逃げるように去っていく内山を見て、入野は静かに笑った。グラスの中の氷が揺れる音だけが、ほんのり響く。


入野自由(小声で): 「……可愛いな、ほんと。」







不器用な恋の距離

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