テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

kn.side

俺が教室に行くと、黒板に貼ってある座席表に目を通す。それから自分の席を確認しようとすると、そこには既に人が座っていて。


「あの…、そこ、多分俺の席だと思います。あの表、ちょっと見方難しいですよね、笑」


きっかけはこんな小さなことだけど


「席、見つけてくれてありがとう。俺、紫崎須磨。…..よろしく、きんとき」


俺たちは隣の席同士だった事もあり、自己紹介をしてから先生が来るまでの時間を会話で潰した


先生が来ると会話も切り上がり、体育館に移動して入学式と、学校についての長い説明が始まった。


(須磨、か…..。ぶるっくに紹介したらなんて言うかな…、)

(俺の席に座ってたんだって言ったら、笑いながらいいなって、楽しそうだねって言ってくれるかな…、)


なんて、無意識に彼のことを考えてしまう自分に少しだけ嫌気がさした



_________________________

「須磨、この後少し時間ある?紹介したい人がいてさ」


先生の長い説明を終え、まだ慣れない学校に早くも疲れを感じたが、やっぱり紹介するなら早いうちの方がいい


幸い須磨も時間があるとの事なので、ぶるっくを呼んでお互いを紹介することにした。


「須磨。こっち、ぶるっく…..あ、琉樹ね。中学で仲良くなって今でも縁あって…って感じ。」


「ぶるっく。こっち、須磨。教室入ったら俺の席座ってて、そこから仲良くなって…って感じ。」


お互いにお互いを紹介すると、早速ぶるっくが言葉を発する。


「え〜!何それ僕も見たかった〜…!!いいな、楽しそう!」


案の定、…いや、予想以上に楽しそうにしている彼に心臓が締め付けられた。……ダメ。今は、ダメだ。我慢の時だから。


「えっと、須磨くんだよね?…..あ、じゃあスマイルだ!」


「…..は?」


いきなりのぶるっく節に、須磨は目を丸くして素っ頓狂な声を上げていた。だけどぶるっくは止まらなかった。


「だから、スマイルのスマで須磨でしょ?」


毎度ぶるっくの考えは俺の斜め上をいく。これがぶるっく節なのだ。


そんな自由なところに惹かれて好きになった、なんて、口が裂けても言えないけれど。


「…..まぁ、自由に呼んでくれていいよ。琉樹」


「あ、それじゃあ僕も!ぶるっくでもぶるーくでも自由に呼んで!」


「………ぶるーく」


「よろしく、スマイル!」


俺ら3人が打ち解けるのに長い時間はかからなかった。

VVTによる学パロ長編シリーズ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

54

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚