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ほむぺ⋆*
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#あべさく
めかぶぷりん
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皆が心行くまで阿部を可愛がり、阿部の気持ちも落ち着いた頃、ふと、佐久間が疑問を口にした。
🩷「でもさ、阿部ちゃんはその電脳総命? のこと、隠したかったんだよね? 何で、電子の異能の時に行く空間のこと、電脳空間って言ってんの? バレバレじゃない?」
💜「めっちゃ訊くじゃん、お前」
🩷「だって気になるし。そんな言ってていいのかなって」
🧡「確かに。隠し事ってこう、絶対言っちゃダメって感じするよな」
💚「だからだよ。何かを隠して、その言葉を口にしちゃいけないって思うと、人って、余計にその言葉に対して敏感になるんだよ。じゃあ、佐久間と康二。自分がSnowManだってこと、隠して」
🩷「えっ? 急に?」
💚「絶対、口に出しちゃダメだよ。どんなことがあっても」
🩷「……分かった」
💚「ここはどこ?」
🧡「特務調査局やね」
💚「何をする場所?」
🩷「えっと、異能の事件の調査をする、とこ?」
💜「何で疑問形なんだよ。ちゃんと把握しとけ」
🩷「してるって!」
💚「特務調査局は何人?」
🧡「九! めっちゃ簡単やん」
💚「なんて名前?」
🩷「スノ……」
言いかけて、佐久間はすぐに口を手で押さえる。
💚「ほら、もう言いかけた」
🩷「いや、それは不意打ちだったから」
💚「これ、一日やっても一週間やっても、多分、佐久間も康二も言いそうになるよ。康二だって、佐久間が言いかけた時に、あって顔してたからね」
🧡「出るな、顔に。思わず反応してまう」
💚「言っちゃダメって思ってるから、余計にそのことを考えるし、気になっちゃうんだよ。押しちゃダメってボタンとか、押したくならなかった?」
🩷「なった。押して怒られた」
🧡「俺も。非常ベル鳴らしたことある」
💚「そういうこと。だから、電脳空間って普段から呼んでるんだよ。例えば、どっかで電脳のことが漏れたとする。俺は普段から、正式名の電脳総命じゃなくて電脳って思うようにしてるんだけどね。で、今更みんなが俺の口から電脳って聞いても、多分、俺の電脳空間のことを想像すると思うんだ」
❤️「だね。聞き慣れてるし、他の何かかもとは思わない」
💚「木を隠すなら森の中っていうこと。常に聞いてる言葉だと、人は聞き流せるんだよ」
🧡「はー、なるほどな」
感心するような向井と佐久間。けれど、同じように思っている者がいることは、皆を見回すと表情から分かった。
そこで話が一段落し、深澤が話を仕切り直す。
💜「さて、阿部ちゃんの電脳についても聞けたから、ここからは事件についてだね。阿部ちゃん、ファントムのところで何があったのか、教えてくれる?」
コクンと、阿部が頷いた。
💚「先ず、あそこにいたのはファントムだけじゃなかったんだ」
🩷「えっ、そこから?」
💚「めめは分かるよね。ふっかも、あの三階のところにいたのを見てると思う」
💜「ああ、いたね。なんか研究者っぽい人」
🖤「確か……柊」
💚「うん。ファントムはただの実行役で、実際に俺に用があったのは柊の方だった」
🧡「ぅえっ? でもあのファントムって、最後まで阿部ちゃんのこと捕まえようとしてたよな?」
💛「だな。めっちゃ執着してるなって思った」
💚「正直、そっちの方は分かんない。俺はあんまりファントムとは話してないから」
❤️「芙蓉が来る前のファントムの言葉。阿部を捕まえて、これでようやくあの力がって言ってたと思う」
💚「じゃあ多分、ファントムも電脳が欲しかったんだと思う。柊が調べようとしてたのも、電脳についてだった。直接その言葉が出てきたわけじゃないけど、俺の隠し事について執拗に訊いてきてたからね。俺が思いつくものは、電脳しかないし」
🤍「……ってことはさ、阿部ちゃんが何かを隠してるのは分かってるけど、それが何なのかは、柊は知らなかったってことだよね。聞き出そうとするくらいだし」
💚「そう思う。ファントムについても、知ってることは多くなさそうだった。だから多分、《特別な何かの力》とか、《第三の異能を持ってる》とか、そのくらいの曖昧なものだったんじゃないかな」
🖤「だから、柊の催眠だったんだ」
💚「催眠?」
🖤「あれ、阿部ちゃん知ってたんじゃないの?」
目黒の問いに、阿部はふるふるっと首を横に振った。
🖤「俺がファントムと柊のとこにいた時に、そんな話してた。阿部ちゃんに催眠がかかり辛くて困ってるって。だからファントムも俺のとこに来たみたいだし」
🩷「あ。てか蓮、なんで何も言わないで行ったんだよ。ちょービックリしただろ」
🖤「いや、あれは俺も突然だったから。家にいたら、急にファントムが来たんだよ。で、阿部ちゃんが思い通りにならなくて困ってるから、俺のことを人質にしようと思ったらしい。だったら裏切ったフリして付いてった方が、いろいろ動けるし、阿部ちゃんのこと助けられるかなって」
🤍「ああ、なるほどね。だからめめの異能の痕跡がなかったんだ。僕ら、めめに連絡取れないからってめめの家まで行ったんだよ。その時に、ファントムの異能の痕跡はあったけど、めめの異能の痕跡はなかったから、多分、自分から付いてったんだろうなって思ってた」
🖤「おかげで潜入はできたけど、監視してるから阿部ちゃんと話すのも一苦労だったし。まあ、阿部ちゃんが俺のこと、蓮って呼んでくれたから、阿部ちゃん気付いたんだなって分かったけど」
💜「あ、それでか。だから阿部ちゃんのことを亮平、俺のことを局長って呼んだわけだ」
🖤「お互い、それが合図みたいになってやり易かったから。ふっかさんを連れてったのは、俺の提案。一人じゃ限界あるし、ふっかさんがあっちにいれば、ふーちゃんがみんなのこと連れてきてくれるし」
🧡「なんか、めめ、めっちゃ考えてたんやな」
🖤「めちゃくちゃ考えたよ。俺だって必死だったんだから」
💚「でも、めめが来てくれて俺は凄く嬉しかったよ。もう一人じゃないんだって思ったら、心強かった。ありがと、めめ」
後ろの目黒を見上げ、上目遣いでニコッと阿部が笑うもんだから、目黒がまた背後から阿部をぎゅっと抱きしめていた。
もう今日は、好きなだけくっつきなさいと思っているのは、メンバーのニマニマした表情から見て取れる。
💛「結果として、柊は阿部の《電脳》を知る為に催眠を使った。ファントムはその手伝いをしてたけど、本人も《電脳》が欲しかったってことだな」
💚「うん、その認識でいいと思う。あと、これはみんなに言ってなかったことなんだけど」
🩷「まだ隠し事あるの?!」
💚「うっ、ごめん。電脳関係で隠してることは多分、まだ結構、出てきます」
💜「それはしょうがないね。話せなかったんだから」
💚「えっと、フェネックを狙ってた星喰み、いたでしょ?」
💛「ああ、阿部のこと囮にしてフェネックを捕まえようとしてた奴な」
💚「あの時、星喰みが言ってたんだけど、俺の捕獲依頼が来てるって」
しばし、空気が固まった。
阿部には、その次にくる言葉は分かり切っているのだが、これは真正面から受け止めるしかない。
💜「はあ? ちょ、お前、それ!」
💚「だから、星喰みに特殊な異能を持ってるだろって言われたの。完全に電脳のことだって分かるから言えなかったの」
🖤「……じゃあ、あいつが死んだのって、その依頼主のせい?」
💚「多分……それとね」
🩷「うん、まだまだあるんだよね」
💚「ルミナシアパークの、成功と失敗のあれ。実はさ、多分みんな気付いてなかったと思うんだけど、異能が入った瓶に一つだけ、空の瓶が混ざってたの。あれも多分、電脳用」
🧡「えっ、そんなんあった?」
💛「自分の異能に気ぃ取られてたからな」
💚「あと、ルミナシアパークについてもう一つ」
そこで区切って、阿部は抱えていた折り畳みのタブレットを開き、みんなに見えるようにテーブルの中央に置く。
そこに映し出されているのは、ルミナシアパークの大時計塔の文字盤。
❤️「これ」
💚「舘様たちは行ったから見たと思うんだけど、これ、数字の横にマークが入ってるの分かる?」
🩷「あ、ホントだ。なんか、紋章っぽい」
💚「これ、よく見たら主要施設を絵に変換してるっぽくて。Ⅰから順番に、ワンダー・パビリオン、ルミナシアステーション、グランド・テラス、大時計塔、星空ホール、ミラージュ・メイズ、フェアリー・プロムナード、ノクターン・ガーデン、オーロラ・シアター、テラリウム・エルシアの生命樹、アクアリウム・エルシアのアルトリオン、天耀宮エルセリオン」
🩷「でもこれって、おっきい施設が並んでるだけじゃないの?」
💚「そう思うでしょ? でも、これと並べると、見方が変わるんだよ」
画面に、三班が回った順番を記したものが映し出される。ペンで触れると、それぞれが回った主要施設が濃く浮かび上がる。
🧡「これが何?」
💚「じゃあ、よく見ててね」
もう一度ペンで触れると、それが一列に時系列順に並んだ。
🤍「あ。さっきの時計の絵と同じ順番」
💚「そう。俺たちは無意識の内に、この順番で回らされてた可能性がある」
💜「……あんな、適当に決めたのに?」
💚「そこが怖いところだよね。でも、10ある施設を時計と全く同じ順番にしようと思うと……約363万分の1っていう確率になるんだよ」
🤍「うわ……偶然とかいうレベルじゃなかった」
💚「でしょ。だから、廻らされてたっていう方が正解だと思う」
🧡「……なんか、寒なってきた」
ブルブルッと、向井が自分の体を抱くようにして体を震わせた。
💚「あとね、これも言わなきゃいけないと思うんだけど……」
💜「はい、どうぞ」
💚「えっと、芙蓉さんに関していろいろと」
💙「……あいつか」
再び、渡辺の眉間に皺が寄る。前回は阿部で、今回は宮舘だっただけに、渡辺としては嫌悪しかないのだろう。
💚「芙蓉さんと会った、あのホテルのとこね」
💙「阿部ちゃんが13階から落とされたヤツな」
💚「もう、まだ根に持ってる」
💙「当たり前だろ」
❤️「いいよ、阿部、続けて」
💚「うん。あの時の芙蓉さん、会いに来た理由が《特に、特異な異能を持つあなたに》って言ってたんだ」
💜「つまり、最初から阿部ちゃんが目的で、阿部ちゃんに電脳があることも知ってた?」
💚「電脳まで特定してるかはもちろん分かんないよ。でも、芙蓉さんも、俺の隠し事は知ってたってこと」
そこで一度、言葉を止める。
何かを決意したように息をつき、ぐっと拳を握った。
💚「で、ここからがみんなに隠してた一番、大きいところ。俺の、願いについて」
🩷「……阿部ちゃんに、俺、訊いたよね。阿部ちゃんの願いって何って。阿部ちゃんは、みんなの笑顔って答えてた……違うの?」
💚「もちろん、嘘はついてないよ。俺の根底にあるのは、SnowManみんなの笑顔だから。ただそこに……俺は入ってなかった」
反射的に渡辺が立ち上がり、すぐに近くにいた岩本が肩に手を置いて制する。みんなの瞳が不安に揺れているのが分かる。
怖い。
でも決めたから。もう、隠し事はしないと。全て、伝えると。
だから阿部の視線は、揺らがない。
💚「あの時の俺の願いは一つ。俺の異能が消えてしまえばいいのに。俺の異能のせいでみんなの笑顔がなくなるくらいなら、俺はいなくなってもいい」
ぐっと、阿部の肩に置かれている目黒の手に力が入った。
けれどその手に、阿部は自分の手を重ねる。
💚「もちろん、今はそんなこと考えてないよ。あの時は思ってたってことだけ。芙蓉さんが俺の電脳のことを知ってて、それを目的に近づいたんだとしたら……叶えられるはずのない願いだったんだよ」
🤍「……そっか。だから、全てが囮になったんだ。阿部ちゃん、BOOSTすらも囮にしたんだね」
💚「そう。俺の電脳のせいで、みんなが傷つくことになるくらいならって……そう思ってた」
💛「……そりゃ、言えないわな。特に翔太とかめめとか、泣きそうな康二にも」
💚「今はちゃんと、みんなの中に俺は入ってるよ。今回のことでちゃんと分かったんだ。俺が消えた時点で、みんなの笑顔も消えるって。誰か一人が欠けてもダメなんだって。だからもう、そんなこと思わないよ」
これが今の、阿部の本心。心からの言葉。それは晴れやかな笑顔を見ても分かる。夕星の時に見せた、自分が犠牲になればいいと思っていた危うさも、今は微塵も感じられない。
きっと、一人の時にたくさん考えたのだろう。たくさん考えて、みんなの行動を見て、その上で、阿部の考え方が変わったのだとしたら。
それは、紛れもなく仲間がもたらしたこと。
ファントム編 終
コメント
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素敵すぎます😭 全部曝け出した💚も受けとめる皆んな💛💜🤍💙🧡🖤❤️🩷も 愛満載です♡ いつも本当に最高でツボ押されまくりで、更新されるたびに歓喜しています✨✨