テラーノベル
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青の足跡
部屋の灯りを少し落とし、小さく光る画面に視線を落とす。
画面の隅に表示された「フォロワー 50」という数字を見つめたまま、指先がピタリと止まった。
最初は、ただ溢れてくる言葉を行き場のないまま閉じ込めておくだけの場所だった。誰に見せるでもなく、夜の静けさに紛れて書く物語。自分だけの小さな秘密のような世界。
けれど、ひとつ、またひとつと増えていく通知の数。見知らぬ誰かがつけてくれたハート。
自分の生み出した言葉が、どこかの誰かの夜に届いているのだと知ったとき、冷えていた胸の奥がじんわりと温かくなったのを覚えている。
50という数字。数字にすればほんの少しのことかもしれない。けれど、そのひとつひとつの向こう側には、自分の物語を読んでくれた「誰か」の時間が確実に存在している。
画面を閉じ、そっと息を吐く。
「……ありがとう」
静かな部屋に溶けていく言葉は小さかったけれど、不思議と心は軽かった。
書きたい世界が、伝えたい思いが、まだまだ胸のなかに広がっている。あたたかな熱を指先に宿しながら、再びキーボードへと手を伸ばした。
自分だけの青い世界を、これからも繋いでいくために。
コメント
1件
青い子さん、第1話読みました。 すごく静かで、それでいて心の奥がじんわり温かくなるお話だった……。 「フォロワー50」という数字の向こう側に、ひとりひとりの読者の存在を感じてる描き方が本当に優しくて。 「ありがとう」の一言が、画面越しの誰かにちゃんと届いてほしいと思いました。 私も読んでいて、胸の奥の冷えたところが少し溶けるような感覚になりました。 これからも青い世界、大事に紡いでいってくださいね。読めてよかったです🌙🤍
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