タイムリープしました。
第1章 悲劇の運命 第7節
あることがきっかけで昔にタイムリープしてしまう。昔に戻った私は最悪な未来を変えるために行動を変えながらも1度目以上に楽しんでいく。これは最悪な未来がおこる「運命」を変える再挑戦のストーリー
「≦≦病院までお願いします。」
「分かりました。」
タクシーが出発した。
「お父さん。生きててね………」
「ここが病室です。」
お医者さんに案内される。そこにはお父さんが転がっていた。
「お父さん!」
私はベットに近づく。
「現在、意識不明の状態です。次、状態が悪化したら、救えないかもしれないくらいに重体です。」
「そんな………」
お医者さんから説明を受け、心配しているとその心配が現実になった。父の状態が悪化したのだ。お医者さんはすぐにナースコールを押す。
「患者の状態が悪化した!すぐに来てくれ。」
お医者さんはすぐに診察に入る。
「お父さん…」
いろいろな検査をし、その後お父さんは手術室に運ばれた。
「手術が終わりました…」
お医者さんが暗い声のトーンで話しかけてきた。そのトーンから結果はなんとなくわかっていた。しかし、聞き返す。
「結果はどうでしたか…?」
「すべての方法を試しましたが…亡くなりました…」
分かり切っていたが、いざ言われるととても悲しかった。穂乃果が植物状態になってしまい、母が亡くなり、母のお通夜中に、父が事故にあった。そして、今、父が亡くなった。声が出なかった。なぜかは分からない。
「すいません。ありがとうございました。父を救おうとしてくれて。」
「とんでもない。助けられなくてすいませんでした。」
「それでは。」
「はい。」
おばあちゃんの家に来た。今日は泊めてもらうことになったのだ。ご飯も食べ終わり、今日は寝ようとしていたところで、電話がかかってきた。
『XX病院ですが…』
XX病院とは穂乃果が入院している病院だ。何があったのだろうか。
「はい。どうしましたか?」
『穂乃果さんの体が悪化して亡くなりました。』
「えっ…どういうことですか?」
『そのままの意味です。急に心肺停止状態になり、手を尽くしましたがそのまま亡くなりました。』
「そんな…穂乃果…」
『今、親族の方が病院に来ています。美羽さんも来ますか?』
「これからは厳しいので明日の放課後に行ってもいいですか?」
『それならーーーーに行ってください。』
「わかりました。」
『それでは。』
「はい。ありがとうございます。」
そんな…穂乃果…お母さん…お父さん…
美羽は連続で大切な親友、家族を失った。占いの結果どおりだ。これで終わりなのか、まだ続くのか、美羽にはわからない。ただ、すでに失ったものは大きい。しかし、こんなにも連続で亡くなるなんて不自然だ。これは本当にたまたまなのか、それとも計画殺人なのか、なぞは増えていくばかりだが、美羽の人生は進んでいく…。タイムリープの時は近い…。
つづく