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――リビングにて。
🩷「じゃ、じゃあ……飲むよ」
💚「う、うん……」
🩷「……ゴクッ」
二人は息を止めるように、その瞬間を見守った。
数分後。
ゆっくりと、変化が始まる。
🩷「んんっ……!!」
💚「佐久間!? 大丈夫か!」
一瞬、苦しそうに身をかがめる佐久間。
しかし次の瞬間
身体は少しずつ小さくなり、
声は柔らかな高さへと変わっていく。
気づけばそこにいたのは、
クラスに一人いたら確実に注目を集める、
愛らしい女の子の姿だった。
💚「……」
💚「いつも可愛いけどさ」
💚「これは……反則だろ」
🩷「あべちゃん……なんか、変な感じ……」
戸惑うように笑うその表情に、
思わず視線が離せなくなる。
阿部はそっと手を伸ばす。
触れた感触は、想像以上に柔らかくて。
🩷「あははっ、くすぐったい!」
💚「……守りたい、その笑顔」
──────────────
メンバーのグループラインが、一気に騒がしくなる。
そこには
女体化した佐久間の写真が、阿部から次々と送られてきていた。
🖤「おお!かわいい!」
💜「これは……ずるい」
💙「……襲いてぇ」
❤「おい!翔太!今のは取り消せ!」
~~~~~~~
🩷「あべちゃああん!何枚撮るのよぉぉ!」
以前、自分が着せられたメイド服。
それを今度は佐久間に着せていた。もちろん、有無を言わせずに。
💚「この前のお返し」
💚「ほら、ちゃんと“ご奉仕”して?」
🩷(なに……)
🩷(なんか、いつもより阿部ちゃん、かっこよく見える……)
🩷(心まで乙女になっちゃうのかな……)
華奢で可愛い身体を、
阿部はまるで大切なものを扱うみたいに、たっぷり可愛がる。
その後も、
二人はいつものように笑って、ふざけて、遊び続けた。
🩷「はぁ……はぁ……もう、動けない……」
💚「体力もやっぱり落ちるんだね」
💚「……かわいい」
いつも元気いっぱいな佐久間を知っているからこそ、
こんなふうに疲れ切った姿は、やけに新鮮で。
阿部は、少しだけ胸の奥がくすぐったくなるのを感じていた。
──────────────
リビングで一息ついていた、そのときだった。
ガチャッ!!
🧡「邪魔するでーーー!」
🖤「え、普通に開いてたんだけど……」
💙「……おい、想像以上だな」
🩷「ちょっ!?!?なんで来るの!!」
💚「え!?ちょっ!?」
突然の乱入に、
女体化した佐久間は慌ててクッションを抱きしめる。
🩷「見ないで!!」
佐久間はまだ、メイド服を着たままだった。
🧡「いや無理やろ!?これは!!」
💛「これは……国宝」
💜「かわいすぎて逆に罪では……?」
💙「……阿部、ちょっとくらい…いいよな?」
💚「みんな!やめろ!」
❤「阿部…これはもう諦めな」
🩷「あべちゃあああん!!!」
💙「連写の準備はできている」
💛「集合写真いこー!」
🩷「やだああああ!!」
🧡「ほら笑ってや〜!」
🖤「これ、絶対あとでイジられるやつだ……」
混乱と笑い声に包まれながら、
佐久間は阿部の袖を、きゅっと掴んだ。
🩷「……あべちゃん、離れないで」
💚「うん。大丈夫」
💚「俺のそばにいな」
こうして、
女体化事件は“伝説の一日”として語り継がれることになるのだった。
次回🖤🧡編
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