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貴方のそばに居たかった

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貴方のそばに居たかった

第13話 - 11「　逃げ続ける日常　」

716

2025年10月04日

#wrwrd

#戦争屋

#tn

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ザーザーと雨が降り続ける森奥深く

雨は木々に勢い良く打ち付けられるように鳴り響く

それはあまりにもうるさくて鬱陶しくて、でも何処か落ち着けるような不思議な感覚がする

草むらが生い茂る中を何かから逃げるように走る

道中に木々の根が地表から顔を出しており、足をつまづきそうになった

それにも気にせず、ただただ迫りくる恐怖から逃げる

「はぁｯ……はぁ、はぁ……ｯ、」

後ろには何も居ないのに、何も追いかけては来ていないことは分かっている

分かってるのに逃げてしまう、そんな自分が嫌いだ。

森の奥深くまで逃げてきたせいか、辺りが真っ暗になっていた

木々の間から見える空は真っ暗で、そこから差し込むように月の明かりが森を優しく照らす

今まで奇襲をかけられても可笑しくない恐怖と隣合わせの夜があまりにも綺麗に見えてしまった

いつもは見惚れるようなこともない闇を優しく照らしてくれる月が、仲間達のように見えてしまった

自分が今、一番触れたいもの。そして自分が一番キライなもの

目を逸らしてしまいたいほど嫌なのに、何故か眺めてしまいたいくなる

「 …ぁ、はよ逃げな……ｯ」

ぼーっとしていたのか、意識がはっきりした時には足を動かしていた

とにかく、早く拠点に戻ってこの纏わりつく感情を消し去ってしまいたい

……あぁ、こんな哀れな俺を誰か殺してくれないだろうか

差し伸べてくれた手を、仲間の優しさを拒絶してしまったこんな俺を

寒い、夜の寒さが棘のように刺さる

進み続ける道がだんだん荊棘のようになっていく、まるで現実を突きつけてくるように

拠点へ戻った途端、全身の力が抜けて膝から崩れ落ちた

悲しくも、苦しくもなんともないのに、何故か頬から水が伝っていく

冷や汗なのか、雨粒なのか、涙なのか。それは自分でも分からなかった

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「 …ぁ、朝…… 」

いつの間にか睡魔に襲われていたようで、目を開けると窓から差し掛かる光に当たった

てか眩しい

「風呂……入るか、」

昨日雨ん中走りまくったし

そう一人で考えながら風呂場へと向かう

自分が着ていた服は洗濯籠へ放り投げて…、ってあ、

「着替えどうしよ」

「 …後で持ってくるか、着替え」

今はこの棘のように刺してくる寒さを取り除きたい

はよ風呂入りたい、あと寝たい（まぶたが重くてやばいから）

……風呂場シーンは見せるわけないやん。乙（笑）

てことで一旦切るか、

…つーか俺一人なのに誰に向かって喋っとるんやろ、疲れとるんかな

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（お風呂中…… ）

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「ふぅ… 」

適当に冷蔵庫にあった牛乳を飲み干す

やっぱ風呂上がりの牛乳って正義だわ、味分からんけど

そう一人でコントか漫才か分からん茶番を脳内で繰り広げながらタオルで髪にまだ含む水気を拭き取っていく

髪乾かすん面倒い、いやでも結局同じ事せなあかんのか。だっる

「 …これからどうしよ、」

「彼奴等に見つかってもうたし、この場所がバレるんも時間の問題か」

次の拠点でも探すか…と一人で呟きながらラジオを聞く

今流れてるラジオの内容はなんか、他国が戦争仕掛けたとかどうのこうのとか関係ないことやったわ

草草の草なんやけど

はえー、馬鹿共が騒いどりますわ

興味も無かったので聞き流していたら、突然俺についてのニュースが流れてきた

『最近放火魔による奇襲が相次いでいますね』

『そうですねぇ…次は〇〇国か日常国、運営国に来る可能性があると噂されていますしね』

「 …むっちゃバレとるやないですかやだー」

まさかの次のターゲットバレとるーーーーーーーぎゃーーーーー

んだよ、噂流した奴エスパーかなんかか？？？

「ま、最近は同盟国をターゲットにしとるしな」

そうしたら彼奴等の復旧も長引くと思うし

「 …はぁ、疲れた」

「なんか生きてる心地がせーへんな、w 」

まるで生きた屍な感覚、消えたいのに消えることが出来ない

なんで俺生きとるんやろ、彼奴等のもとに戻りたくても戻れへんのに

「なんかあったっけ… 」

ガサゴソと鞄の中に手を突っ込み、漁りまくる

……なんもなかったわ、ちくしょう

煙草あったら吸えたんやけどなぁ…なんでライターだけあるんですかねぇ…

「 …あ”ーーーー…ねっむ」

なんか色々考えとったらまた睡魔が襲いかかってきたわ

それになんか……俺のやってることが正しいんかも分からんくなってきた…いや、正しい

そう信じとかな、生きてる価値がない

…なんか病んでるやつみたいやな、俺

どっかの屑みたいなんとはちゃうんやけどなぁ〜…w

だんだん瞼が閉じていく

……いっかいぐらい、grさんとしゃべりたいな

ごめんなさいって、ちゃんといいたいのに

自分の考えてることがごちゃごちゃになって馬鹿みたいやわ。

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主より一言↓

脳ﾀﾋと腹痛の状態で書くのってつらい（ﾁｰﾝ）

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