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「あっあの、お姉様…… 私ぃ」
トイレに連れ込まれた化粧鏡の前。後ろから楓に羽交い絞めにされてしまっている。
「ダメよ。お仕置きするんだから、良くも怒らせてくれたわね」
胸を激しく揉まれドレスの裾を捲り上げられ、柔らかく細い指が若草を目指し滑り込もうとしている。首筋には楓の卑猥な舌が伸び、激しく波打つ鼓動が背中から熱を帯び鼓膜に響く。
「ほらぁ、見てごらんなさい。ちか、自分のいやらしい姿と顔よ」
あぁ何て事だろうか、本来持っていたであろう気質の強い私の顔が、見た事も無い恍惚《こうこつ》の表情を浮かべ、ビクビクと身を焦がして酔ってしまっている。
―――まるでこうなる事を望んで居た様に……
知らぬ間に、楓の調教と言う甘い罠にその身を落とされていたのかもしれない…… そう、初めは利用するつもりだった、何故こんな事になった? 何処で間違ってしまったのか。今は何処かで楓に汚されたいと願ってしまっている。
「このショーツは私が貴女《あなた》に穿かせたいから買ったのよ? それをよりによって実の兄に脱ぎたてをあげるですって? 許さない!許さない! 15段以上のタワーだって割に合わないわよ」
ドレスの裾を自ら上げさせられ鏡の前でゆっくりとショーツを降ろされてゆく……
「目を反らしたらダメよ。ほら、もう直《す》ぐ丸見えよ。あぁいやらしい。凄くエッチょ、堪らない」
膝まで降ろされた姿に涕《なみだ》する反面、身体が熱く火照り、次の凌辱に心が昂《たかぶ》る。はぁはぁと激しい息遣いが二人の間にいけない世界を構築し、閉ざされた空間に喘《あえ》ぎ渡る。
「いい娘ね。ほら、鏡に腰を突き出すのよ。もっと良く見せなさい」
楓の指がいやらしく若草をかき分けようと迫る―――
―――あぁっ、これ以上は……
「らめぇぇ―――― 」
すると突然!! レストルームに近づく声が聞こえる。咄嗟に二人は重なり合いながら個室のドアをけ破り、中に身を投げ込みカギを掛け息を潜める……
「まさか此処に来て、タワーオーダーなんて信じられないわ」
ガチャリと扉が開き入って来たのはNo,1の京華とまどかであった。
「でも、あの娘、凄いですね。まだこの店に来て半年ですよ? 入ったばかりの私なんてお酒の名前すら分からなかったのに…… 」
「貴女《あなた》は貴女。彼女は彼女ですわ。きっと何処かで心得でもあったのでしょう? 気にする事ではないわ」
「ハイ…… 」
「アラ、何ですのコレ…… どなたかハンカチを落としてしまっているようですね」
京華は何気なく拾い上げた物を広げると、顔を赤らめ驚愕する!!
「ひいいいいいい!! これぇ、ぱぱぱぱっパンツですわあぁぁぁ」
ぎやあぁ――――
個室でポカポカと楓を殴るいちかを誰も知る由は無い。