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GIFT(真実篇)【完結済】

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GIFT(真実篇)【完結済】

60 - 第5章 新たな生活

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2022年03月26日

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…月日は流れ、遥香は5年生になっていた。

今日は日曜日で天気も良かったので、3人で出掛ける事にした。

「遥香、何処か行きたい所はあるか?」

「小学校に忘れ物をしたから散歩しながら歩いて行きたい」

すると遥香から意外な答えが返ってきた。

それから僕たちは支度を済ませると、3人で散歩しながら小学校に向けて歩き出した。

僕等が住んでるアパートは実家から近く、遥香の通学路は僕が使っていたルートと殆んど同じだった。

「パパ…ママと2人でこの道を歩いた事あるんでしょ?」

「遥香が産まれる前に、ママが歩きたいって言ったから歩いたんだ…」

「石蹴りと石投げしたの憶えてる?」

「もちろんだよ。ママは石蹴り下手くそだったけどね」

「その時、ママを怒らせたでしょ?」

「そう、そう。怒って僕に石を投げつけようとしたんだ」


キィ―――――ン……

耳鳴りと頭痛が僕等を襲った。

コツンっ…

それと同時に僕の靴に何か固い物があたった。

えっ!?

足元には見覚えのある石が転がっていた。

僕はそれを手に取った。

「パパ、憶えてる?」

「あぁ…信じられないけど、これはママが僕に投げつけようとした石だよ」

その石には、あの時葵が貼ったキャラクターのシールがついていた。

「紺野くん、後ろを見て」

裏側に何か文字が書かれてる事に気付いた遠藤さんは、石を指さした。

石を裏返してみるとそこには…‥

【瑛太の意地悪。でも大好きっ】

そう書かれていた。

「パパ、何て書いてあるの?」

「教える訳ないだろ。ママからパパへの大切なメッセージなんだから」

「ふ~ん、いいよ~だ」

「ふてくされるなって」

「バパの意地悪。でも大好きっ」

遥香は、そう言うと僕の腕にしがみついてきた。

「・・・・・」

「は~ちゃんには、隠し事は出来ないわね」

「えぇ…」

そして数分かけて学校まで歩いた。

校門はあの時のように開いていた。

「日曜日だから校舎の中には入れないんじゃないの?」

「大丈夫だよ。パパがママと来た時と同じだよ」

同じって?

あの時は、昔お世話になった島崎先生がいて、それで校舎の中に入れてもらえた。

「よっ紺野、久しぶりだな」

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