テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
96
3,965
#lr
瑠衣_.rui
896
ib side_
『……はぁ、?』
わけがわからず困惑したのがそのまま声に出て、無意識に眉が寄る。
戸惑いが声にも表情にも滲んでいるのが自分でもわかる。
『なにそれ、、惚れられ?』
『惚れ薬は聞いたことあるけど、それではないん、よな?』
「そうだね、惚れ薬とは逆かも」
「その薬が上手くいってたら、惚れ薬とは逆で、惚れられるはず」
そんな薬あんの?というか、それが今かかったってことだよな、俺。
『かかっただけで効果出んの?それ』
「うん、多分飲むよりは薄いけど、」
まぢかよ。なにこのよくある展開的なやつ。ご都合すぎでしょ。
ふとある違和感に気づいて、その疑問を口に出した。
『てかさぁ、アルスアルマル惚れてなくね?』
「……ぁっ、確かに!」
「じゃあ効果ないってことかも。……それはそれで失敗だからやだな、」
『ふは、それもそうね?』
空になった瓶と魔導書を持って楽屋の入口の方へ歩く。
ドアノブに手をかけてから振り返って。
「一応何かあったら教えて?ぼくはもう1回作り直してくるから」
それだけ言って楽屋からぱたぱたと出ていく背中と閉まるドアをぼんやりと見ていた。
少しすると、廊下の方から足音が近づいてきた。ドアの前で止まる。