私は生まれた時から、”何か”を出すのが苦手だった。だけども、その何か___それが”分からなかった”。
気味怖がられても、嫌われても、私は気にしない事にした。
だって
そうした方が、いつか周辺が天罰は下るのだから。
私は、クレア・ユーフォニアム。
ユーフォニアム家の一人っ子で、家族ただ一人の能力者でもある。
家族は非能力者。親戚もまた同じ。周辺もまた同じ。私だけ能力者で、皆だけは非能力者。
執事とメイドの2人は魔力を持つ魔法使い。あまりバレないように過ごしているのもある。
その2人はとある人物の末裔らしい。
魔力は生まれつきあるようだ。
親戚達は突然とこう言った。
『貴方は今日から家族と離れて生活しなさい』、と。
親戚達のあの時の言葉。
恐らくだが、私から家族を離す為にした事なのか。
___私は幼い頃から”何かを出すのが苦手”だった。何かと言われても、何かとした言えなかったから。
でも、何かと言えば鏡を見るからして見えるのは変わらない自分の表情だけだった。
___でも、何を出すのか?何と言えば何か……………
それすら。私にも分からなかった。
家族からは、変わらずの会話が聞こえてくるが___
親戚達や周辺の人達からは何かがした。
その何かすらも分からなかった。
元々”ユーフォニアム家”は暗殺一家だった……らしい。私が生まれたその後は、退いたと聞いた。
けど、元暗殺一家の家庭だった為かユーフォニアム家は静かに目立たないように生活していた、昔は。
______今は違う。今はそう。
…平和に暮らすただの一般人として生活しながらも、能力者の事を隠しながら1人の人間として。
私の小さい頃は、様々な事を経験した事がある。
SP達に毎回監視されながらも家で静かに目立たないように暮らす事。
親戚に水を掛けられては、SP達に拳銃を向けられたり拷問されたり………と言うのは中学生の頃だ。
でも結局、その”何か”が分からずのままずっと生活を繰り返したままだった。
………今は、終わった。
警察がSP達を徹底的に教育をして、叩き込まれた事。
親戚は警察に捕まって様々な処罰を受けた事。
けども、今でも家族とは会えないまま。
だけど、もう慣れてしまった。
…………関わったらどうなるかもう知ってしまったのだから、そうするしか他ならない。
そう
“関わらない方が身の為”でもあるのだから_____
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