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『うわぁ…西園寺だぜ⋯』
『昨日、他校のやつ半殺し状態にしたらしいよ』
『やばいね、もう警察出したほうがいいんじゃない?』
『先週、生徒指導の先生とあいつの親がいるところ見た』
俺が廊下を通るたびに学校の奴らが静かに俺の話をする。
毎日毎日俺の話をする奴らは一体何がしたいんだ。
そもそも俺はケンカはするが誰かを半殺し状態するまでやったことはない。
病院送りぐらいならあるが。
だとしても俺が何しようがあいつらには関係ない。
ただのゴシック好き平和主義者たちが何を言おうと俺はケンカを止めない。
だって…
「やぁ竜牙!」
「!」
「眉間にシワが寄っているね。機嫌が悪いのかい?」
なんでこいつがここに…!
中等部だぞここ…
『生徒会長だ!!』
『生徒会長!?』
『うわぁ!!』
『なんでここに!?』
周りの奴らが急に騒ぎ始める。
うるせぇな…
「⋯なんでここにいんだよ。」
「生徒会長の仕事に決まってるじゃないか!」
「じゃあ仕事済ませてさっさと帰れ。」
「冷たいなぁ。」
こいつの顔が一気に変わった。
「仕事って言ってるじゃん。」
鋭い目と驚くほど低い声だった。
「っ…!」
「わかったよ⋯」
「わかったのならいいんだよ。じゃあ僕は仕事に戻ろうかな!」
「ばいばい!竜牙!」
くそっ…
俺はあいつに対して、必死で声を絞り出すことしかできなかった。