shk愛されです
ほのぼの
shkside.
ふんふんふーん♪
今の俺の気分はめちゃくちゃ良い
なぜかというと、ずっと欲しかった皆へのプレゼントがやっと手に入ったのだ
ちなみにそのプレゼントは皆につけて欲しいと思っていたネックレス
6色全て揃えるのはかなり難しく、色んな店舗を巡りに巡り、インターネットで売ってないかも調べたりした
なかなか見つからず、外に出る日も増えたし、皆と話す時間も少し減ってしまったため最近は仲良くゲームしたり遊んだりしていなかった
だから今日は久々にこのプレゼントを渡して皆で久しぶりに遊びたいと思っている
ガチャ
「ただいま〜!♪」
「俺今日ね! みんn…」
そこでふと気がついた
皆の”おかえり”が聞こえないことに
「どっか行ってんのかな〜?」
なんて思うが、みんな分の靴が置いてある
おかしいなと思いつつリビングへと向かった
すると、
「なんだ〜、皆いるじゃ〜ん」
「なんでおかえりって言ってくれなかったの?」
なんとリビングには皆いた
スマイルはいつも通り本を読んでて、なかむぶるーくきんときはゲームをしている
きりやんは何か作業?をしていた
「なんだ、俺の声聞こえなかっただけか〜笑」
「皆ただいま!」
改めて言うが一向に返事が返ってこない
あれ?おかしいな…
不思議に思った俺は、1番近くにいたスマイルの本をとり、もう1回ただいまと言った
「スマイル〜、ただいま!」
sm「…」
え…?
声聞こえてないわけ…ない、よな…?
「ス、スマイルさ〜ん?」
すると突然立ち上がり
sm「きりやん、俺部屋で休んでるわ」
sm「お風呂入るぐらいになったら教えて」
そうきりやんに言ってこの場を後にしてしまった
kr「りょうか〜い」
きりやんは返事をすると、また作業に戻った
「ねね、きりやん」
「スマイル疲れてるの?」
返事がないなんておかしい
それに、あんな事をして俺に気付いていないわけが無い
kr「、、、」
「お〜い、きりや〜ん?」
こいつもか…
まあ作業してて忙しそうだしな…
俺はきりやんから離れ、ゲームをしている3人の元へ向かった
「3人とも〜?ただいま〜」
br「はぁ〜?!なかむ卑怯なんですけど〜!!」
nk「ぶるーくがよそ見してるのが悪いんです〜」
kn「隙ありっ!」
nk「あ! きんときお前!!」
ゲームに熱中しすぎて俺の声は聞こえてないようだ
普段こんなことはなかったのに…
いつもの皆だったら、どんな事をしてても俺の声に反応してくれたし、ゲームをしてても途中でやめてくれた
「、、、」
する事ないし、部屋戻ってるか〜
そう思って、俺は自室へと向かった
「はぁ〜、せっかくプレゼント渡して皆で遊ぼうと思ってたのにな〜」
「ってか早く付けてるところ見たい…」
本当は帰ってから速攻皆に渡す予定だったんだけど…
皆はそれぞれ忙しかったみたい
「それにしても…」
「俺の事見えてないような態度だったな〜…」
無視されてるのではないかと少し不安になり目元が熱くなってる
「いーや、そんなはずが、、ない…」
もしそうだったら、という嫌な想像をしてしまい、1人で勝手に落ち込む
「きっと暇になったら返事くれるよね 」
「うん…」
俺はスマイルと同じように、しばらく自室にいることにした
「そろそろか〜」
ぼーっとしてただただ時間が過ぎてしまったせいか、少し眠くなっている
俺は少し重くなった体を動かしてリビングへと向かう
「プレゼントはご飯の後でいっか〜」
なんて呑気に考えていたら
そういえばいつもならご飯だよとかお風呂次いいよとか言ってくれるのだが、今日はその声が聞こえなかった
そのことに少し違和感を覚えつつも階段を降りていった
「ん〜!いい匂いする〜!」
そう思い扉を開けたが、目の前の光景に絶句する
「え…」
そこには5人で夕飯を楽しく食べている姿があった
「な、んで…」
しかもテーブルの上には俺用のご飯が置いていない
「お、俺のg…」
俺のご飯は?と言おうとしたが、その言葉を発するのはすぐにやめた
いつも作って貰ってばっかで、あることが当たり前と思ってしまっているからだ
きっとこれはそろそろ自分で作りなという表しなのかもしれない
とりあえず、簡単そうなやつ作るか〜
と言っても何が簡単かなんて分かりやしない
冷蔵庫を漁っているとひき肉がちょうどあった
時間は少しかかるが、ハンバーグを作ろう
そう思い、スマホでレシピを開きながら料理を始める
まあ皆そんな俺に見向きもせず楽しくご飯を食べているのだけれど…
そういえば大事な卵がないことに気付いた
もうハンバーグを作り始めてしまったため、卵を買いに行くしかない
まあまだ時間はあるだろうし、近いから急いでいくか
無事卵も買い終わり、家に帰ると皆ご飯は食べ終わったのか、お風呂に入ったり、雑談したり、ゲームをしている
いいな〜、俺も混ざりたかった…
そんなことより、早く作って食べないとお風呂に入る時間が遅くなってしまう
俺はなれない手つきでまた料理を始めた
順調に進んでいたのだが…
「あちっ…」
ハンバーグを焼く時に油がはねて当たってしまった
急いで冷水で冷やし、手には保冷剤をつけながら料理を再開した
「やっとできた…」
やはり慣れていなかったせいで少し時間がかかってしまった
いつも作ってくれる皆に感謝だな〜
こんなに大変だということを知らなかった
これからは俺もちゃんと自分で作るようにしよ…
なんて思いながら自分で作ったハンバーグを食べる
「いただきまーす」
味はなんというか、、、うん、微妙
レシピ通りやったはずなのにな…
まあいいか
そんなこともお構い無しに食べ続けた
「ごちそうさまでした〜」
夕飯を食べ終えた頃、皆はそれぞれ自由時間に入っていた
まあ主にスマホを見ていたのだけれど…
俺は急いで皿を洗い、洗濯の迷惑にならないよう、急いで風呂に入った
全てが終わり、現在の時刻は大体9時半
寝るまでは時間があるから、そろそろ皆にプレゼントを渡そうと思ったのだけれど…
「皆! 俺、皆に渡したいものがあってさ…!」
、、、
シーンと静まり返る空間
また皆集中してんのかな…?
「あの〜、1回スマホ見るのやめて欲しいんですけど〜…」
当たり前だが返事なんて返ってこない
なぜなんだろう、俺何かしちゃったかな…
今日はもう何を言っても返事は来ないと思ったため、自室へと戻った
「だ、だめだぁ〜…ポロッ」
ずっと堪えていた涙が少しづつ流れてくる
「せっかく見つけたプレゼントなのに渡せないなんて…」
6つの箱を眺めながらそう呟く
「なんで誰も答えてくんないんだろ…ヒックッ…」
「うぅ~~~~ッ…ポロポロ」
「もう俺要らないのかなぁ…グスッ」
今日一日分我慢してたからか、先程の比じゃないくらい涙が流れる
「明日なら…明日ならまた元に戻ってくれるかなぁ…ポロ」
考えすぎると嫌な方にしかいかないと思ったため、今日はもう寝ることにした
「ん〜…」
ふと夜中に目が覚めた
「今何時…」
そう思い、時計を見ると時計の針は深夜の1時を指していた
「最悪、、なんでこんな時間に…」
嫌だな〜と思いつつ、また寝ようとするが一向に眠れる感じがしない
「はぁ〜…」
「これも渡せなかったしな〜…」
6つの箱から中身を全て取り出し、眺める
「ははっ、きれ〜笑」
夜空に輝く星に照らされ、ネックレスが美しく輝く
「皆につけて欲しかったのに…」
このままここにいても眠れる感じがしないため、少し外の空気を吸おうと準備をする
出したネックレスは、
水色、赤、緑、青、紫、黄色と並べて
「今日寒いかな〜…」
「まあいっか…」
そう言い、家の扉をガチャンと閉める
nkside.
ガチャン
という音で目が覚める
誰か外に出たのか…?
そう思い、窓から外を眺めるとシャークんであろう人が歩いているのが見えた
「なんでっ…」
こんな夜中にどうしたのだろうか
まさか今日の出来事のせいで出ていってしまったのだろうか…
俺たちは今日、シャークんにあるドッキリ?を仕掛けている
何故かと言うと、最近のシャークんはあまり構ってくれない
オマケによく外に出ることが多かった
不思議に思った皆でシャークんを少しの間、無視したらどうなるのか検証?をしようと考えていた
それが今日だったんだけど…
今日はいつも以上に俺たちに話しかけて来てくれた
ただ、反応する訳にはいかないので皆で無視をし続けた
途中シャークんが1人でご飯を作ってる時、心配で心配で…
でも他のメンバーから今日は…って言われて手出し出来なかった
そんな今日の態度が悪かったからだろうか
シャークんが家を出ていってしまった
俺は皆に知らせるべく、一人一人の部屋に行き、無理やり叩き起こした
kr「こんな夜中にどうした、なかむ?」
br「僕もうちょっと寝てたかったのにー」
皆寝起きでとても眠そうだ
でも今はそれどころじゃない
「シャークんが家を出ていったんだよっ!」
WT-nk,shk「え…」
kn「そんなご冗談を…」
「冗談じゃないんだって!!」
sm「まあ、とりあえずシャークんの部屋行こう」
スマイルの言葉で皆一斉にシャークんの部屋へおしかけた
kr「え、いないじゃん」
「だからそういったでしょ!」
「早くシャークんを見つけないと…」
kn「待って待って、なにこれ」
きんときが指を指す方を見ると、そこにはキラキラと輝く6つのネックレスが置いてあった
br「そういえばシャークん、渡したいものがどうとか…」
「言ってた!」
「なんだろうって気になってたけど…」
sm「それがこれってことか…」
水色、赤、緑、青、紫、黄色の順に綺麗に並んであった
「俺たち最低だ…」
kr「せっかく渡してくれようとしてたのに話も聞かずに無視し続けて…」
kr「挙句の果てにはご飯も作ってなくて…」
kn「とりあえず探しに行こう」
kn「なかむ、どっちら辺行ったとかわかる?」
「あっちは多分公園の方だと思うけど…」
br「よし、皆で探しに行こ!」
kr「公園って後ちょっとだったよね?」
「うん、もう少しで着くはず…」
お願いだシャークん
公園にいてくれ…
そして、俺たちのところに戻ってきてくれ…
公園に着き、辺りを見回しているとブランコに1人の人影があった
「シャークんっ!!」
皆で一斉にシャークんの元へ駆け寄る
shk「あれ…皆…?」
shk「なんで…」
「なんでじゃないよ!心配したんだから!!」
shk「心配…? 心配してくれてたの…?」
少し弱った声でそういうシャークんは体が少し震えていた
sm「とりあえず家に帰ろう、寒いだろ?」
「帰ろっか、シャークん」
俺たちは家に帰り、シャークんにさっきのことを聞いた
「なんで外出たの?」
shk「ん? 眠れなかったからちょっと散歩に…」
shk「みんなこそどうしたの…?」
「ごめんシャケっ…」
「俺たち酷いことしてた…」
kn「今日ずっと無視してごめんね?」
kn「最近シャークんがおかしかったから…」
kr「本当にごめん…最低なことしたよな…」
シャークんは少し目を見開いたがすぐに微笑んだ
shk「俺は大丈夫だよ〜…」
shk「逆に心配させてごめんねぇ…」
シャークんは寒さと眠さで少し頭が回っておらず、舌足らずな感じで答えた
shk「俺ね…最近あれだったのはこれ探してたんだぁ」
急いで階段を駆け上り、数秒も経たないうちに戻ってきた
手には輝く6つのネックレスを持ちながら
shk「これ、日頃の感謝の気持ちっ!」
shk「皆に付けて欲しかったんだぁ」
そう言い、一人一人の首にそれぞれの色のネックレスをかける
sm「わざわざ俺ら色にしてくれたのか」
br「綺麗だね」
shk「でしょ!綺麗でしょ?ニコッ」
優しく微笑むシャークんはまるで天使のようだった
shk「お揃いにしたくて…」
shk「でも6色って滅多になくて時間かかっちゃった笑」
shk「心配かけてごめんね…?」
眠たそうにとろっとした目でそう言う
kn「ううん、こんなことも知らずに酷いことしちゃったよね…」
sm「ごめん、疑いすぎてた…」
皆罪悪感があり、しょぼんとした空気になる
「あのさ、ネックレスシャケ用もあるでしょ?」
「俺らがシャケにつけてもいいかな?」
shk「うん!つけて!」
1人に対して5人でってのはちょっとおかしいけど、緑色のネックレスを5人で持ち、シャークんの首につける
shk「えへへ、これでお揃いだね」
こんな可愛い子にあんな事をしたのかと反省しているうちに、シャークんは眠りについてしまったようだ
br「やっぱり可愛いね、シャークんは」
「うん、俺らなんてことをしちゃったんだろう…」
kr「これからはもっともーーっと甘やかさないとな」
sm「俺らも今度、シャークんが喜ぶやつ買うか!」
「そうだね、物だけじゃなくて最高の思い出も」
kn「じゃあ俺らもそろそろ寝るか!」
br「じゃ、おやすみ〜」
WT-br,shk「おやすみ〜」
それから俺らはシャークんに抱きつきながら眠りに入ったとさ
コメント
9件
読んでたら涙出てきました〜! 最高のお話をありがとうございます…💘
うぉいうぉいッッ‼️⁉️ やっぱり書き方上手くなってるよね‼️😭 構って欲しいみんなと構えなかったshk3のすれ違いとか本当バスの中で泣きそうだったわ🙄ありがとう本当に🙇🙇
無視の時私の胸もきゅ〜ってなった😭😭 よかったねぇ仲直りできて😭😭✨✨✨