テラーノベル
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「でも、何か困ったことがあって、相談に来てくれた?」
「はぃ……」
とても小さな声で返事した私に、優しく頷いた先生は
「じゃあ、こうしましょう」
と閉じたままのパソコンを端っこに置き直した。
「石川さんに何も強要しませんが、僕は、まずラフに気軽に話すようにしますね」
―― そういう割には丁寧だな
と思いつつ
「はい」
と答える。
「石川さんは、好きなように話して。弁護士が必要かどうかは僕が責任もって判断しますから」
やっぱりどこか丁寧な先生に頷いたものの、どこから話せばいいのかしばらく迷う。先生は急かすことなく、お茶のペットボトルを開けて私の前に置くと、もう一本も開けて一口飲んだ。
「三神先生……あの……困ったことになって」
―― それはもう分かっているっていうの!
「どんな困りごとだろう?」
「……慰謝料請求を……」
声が震えそうで唇をキュッと閉じる。
「慰謝料請求をしたい相手がいる?」
―― 違うの
私はペットボトルのお茶で乾いた唇を濡らすと、蓋をする。そしてそれを両手で握りしめて
「された、んです……」
と伝えた。
「慰謝料請求をされた?石川さんが?おかしなことですね……」
やっぱり丁寧な先生はデスクの上で手を組んだ。
「石川さんが何か契約違反をするとか、人に精神的、肉体的苦痛を与えるなんてない。それは僕が断言します。それなのに、なぜ?」
「……っ……」
先生の言葉が嬉しくて、そしたら同時に悔しくて、奥歯をギリッと噛んだ。
「……交際している人がいて……」
―― いた、と過去のことなのかな
私が口ごもる間、先生はじっと私の様子を見ているようだった。
「いつ……何がどうなったのか……彼には奥さんが……」
私の震える手がペットボトルを歪ませる。
「なるほど」
先生は、トントン、と私の手の甲に触れてから
「落ち着いて、石川さん。大丈夫だから」
と言う。
#元カレ
まぁ
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芙月みひろ
442
黒歴史つくーる
77
コメント
3件
三神先生が樋代ちゃんの手の甲をトントン…先生の樋代ちゃんに対する想い、大丈夫安心して僕がいる。という気持ちがこの動作から伝わってくる🥺 樋代ちゃんその調子!先生に伝わってるし、理解してくれてるよ☺️
途中で送信ボタンを押してしまいましたので削除しました〰💦💦💦 樋代ちゃんを肯定してくれる三神先生が良いね〜封筒を見せてもっと詳しく話して!!

最初から慰謝料を取る目的で近づいてきて証拠写真を撮らせて…かな⁉️ 結婚を仄めかして…なら詐欺罪にならないのかな⁉️