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((日曜の昼。公園のベンチ。🐰と🐶が並んで座っている))
🐶「……ふたりで出かけるの、久しぶりかも」
🐰「確かにな。最後にこうやって一緒に歩いたの、いつだっけ」
🐶「あの時は、手も繋げなかったね」
🐰「……今は?」
🐶「繋いでくれるの?」
🐰「ほら」
((🐰が、無言で手を差し出す。🐶が笑いながらそれを握る))
🐶「ヒョンの手、冷たい。緊張してる?」
🐰「うるさい。してねぇよ」
🐶「顔、赤いけど?」
🐰「おまえのせいだろ」
🐶「ふふ……なんか、幸せ」
🐰「おまえはいつも言いすぎなんだよ」
🐶「言わせてよ。やっと隣に並べたんだから」
((🐰がちらっと横目で🐶を見る。照れくさいけど、どこか嬉しそう))
🐰「……スンミン」
🐶「ん?」
🐰「俺、怖いこと、まだある」
🐶「なに?」
🐰「おまえを失うのが、怖い」
🐶「……ヒョン、今それ言ったら、俺ほんとに泣くよ?」
🐰「泣けよ。俺の前でなら、泣いてもいい」
🐶「……じゃあ、甘えてもいい?」
🐰「……甘えさせてやるよ」
((🐶がそっと、🐰の肩に頭を預ける))
🐶「ねえ、ヒョン」
🐰「ん?」
🐶「好き。すっごく」
🐰「……俺も。ちゃんと、おまえが好きだよ」
((ベンチに並ぶ影が、午後の陽射しに溶けていく。ふたりの手は、もう離れない))