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幻想を追い求めて

5 - 第4話 霊夢

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2025年07月28日

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“何か”とは。

“何か”を親しくしてくれる人間、友達。

霊夢の実の母親は霊夢が物心ついた頃に捨てた。

物心がついた子供を捨てて恐怖を脳内に染み付ける。

雨の中、知らない街で呆然と立っている幼い霊夢。

そんな霊夢の瞳から大きな粒が流れ、雨のように止まらなくなる。

そんな霊夢を抱きしめたのは霊香だった。

霊香は霊夢を神社につれてかえり、ことの経緯をきくと、怒りに震えた。

なぜ、そんなひどい母親がいるのだろう、と。

霊香は霊夢を育てることに決めた。

自分の名前からとり、名前を“高橋かな”から“博麗霊夢”に変えた。

『霊夢に、これ以上悲しい思いをさせたくない。

ねぇ、紫。霊夢に言っておいて。

お母さんは、長い旅に出かけたって。』

霊香は八雲紫に頼み込み、息を引き取った。

『霊夢』

これが最後の言葉だった。

だが、その場に霊夢はいたのだ。

お母さんに会いたくてついてきた、ただそれだけの事が、霊夢のトラウマとなった。

まだ、霊香と過ごして2年。そんな短い年月。

それでも、霊香は実の娘のように霊夢を愛し、霊夢は霊香を実の母親のように心を開いた。

それなのに。

霊夢は“母親”を、“心を開ける人”を失う悲しみを二度経験している。

霊夢は怖くなり、神社に閉じこもった。

狛犬のあうん、紫。

この2人に心を許し、霧雨の魔女関係の人には心を許さない。

それが、“博麗霊夢”の生き方。

生涯、それを貫くつもりだったのだが。

霧雨魔理沙。彼女のせいで、霊夢の生き方は大きく傾いた。

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