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#溺愛
桜咲かな
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桜咲かな
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#人間不信
東 桃子
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コメント
1件
ああ、もう、胸がいっぱいです……! ピクニックの夕景から、彼が「戻って来れてよかった」って言うところ、そしてまさかあのホテルを予約してくれていたなんて。ちゃんと考えて準備してくれている彼の誠実さにじんと来ました。ジェニの「行く~!」の叫びに思わず笑顔に。二人の甘くて温かい空気がページから溢れてて、こちらまでドキドキしました。続きが待ちきれないです!
・.。. .。.:・
ジェニは大きくため息をついた・・・
彼との大学生のようなデートは、驚くほど楽しいひと時だ、彼がいるだけで、港の近くの公園のピクニックシートは、どんな高級レストランより素敵な場所になった
二人はハンバーガーの他にも、コンビニでピクニックシートや、おかしを買い込んだ、もうすぐ夕日が完璧に落ちて、この辺りは真っ暗闇になる
ヨットハーバーから、一艘のヨットがゆっくりと湾を北へ向かい、また別のヨットが南へと下って行った・・・ハンバーガーを食べ終わった彼は、肩肘を地面につき・・・ゆったりとピクニックシートの上に横たわって・・・ただ波が寄せては返すのを飽きもせず見つめていた
すぐ横にジェニは靴を脱ぎ、ピクニックシートの上で脚を崩して座っている、ゆったりと横に寝そべっている彼は、どこかの国の王様のようだ
彼の髪はいい香りがした、洗ったばかりなんだろう、海風がそよそよと彼の良い香りをジェニに心地よく運んでくる
「君はどうして僕の家から豊を家から追い払わないのか不思議に思っているかもしれないけど・・・僕はなんだか彼が気の毒に見えるんだ、本当に自分を見失っている時があるように見えてね」
「ご迷惑よ、兄ったら私よりあなたの家に入り浸ってる頻度が多いのですもの、今度来たら追い出して!」
図々しい豊の彼に対する懐深い態度に、心配しているジェニが言った、彼がジェニを見つめるそのまなざしは優しかった
「でも、今日は風呂場を綺麗に掃除してくれて、賞味期限が切れたハナの餌を捨てて、日用品の買い物に行ってくれたんだ、正直助かっている」
ジェニは驚いた
「まぁ!今日も行ったの?そんなこと兄は一言も言わなかったわ」
ジェニは唇を尖らした
「現時点では、兄の方が私よりあなたと仲良しみたい・・・」
竜馬はいちごポッキーを一本くわえて、ポキッと鳴らした、思わずその口元を見つめてボーッとしてしまう
「君だっていつでも来てくれて、かまわないんだよ・」
ジェニはツンッとそっぽを向いた
「兄がいたんじゃ嫌だわ!あなたのこと愛しているけど」
竜馬は瞳をキラキラ輝かせて言った
「ずいぶん気楽に言うんだな・・・」
「兄のこと・」
「僕を愛しているということ・・・」
ジェニは思わずハッとした、その言葉は自然と息をするように出ていた、彼が熱くジェニを見つめてる・・・まだ今日は出会って二人はキスをしていなかった・・・今は彼と二人きり・・・
溶岩のように熱いキスが得意な竜馬さん・・・逞しくてセクシーな肉体の竜馬さん・・・そして数々のピンチから私を救ってくれた・・・私のヒーロー・・・私だけのスーパーヒーロー
「だって・・・あなたを愛しているんですもの・・・この気持ちが迷惑でなければいいけど」
竜馬はハッとして言った
「迷惑だなんて!僕は感動しているんだよ、君みたいな子が僕を愛してくれているなんて・・・君は若くて綺麗で、そしてとても仕事を頑張っている」
「私の方こそ・・・父の会社を救ってくれて、感謝しているわ」
彼が眉根を寄せて悲しそうに言った
「お父さんの事は・・・大変だったね・・・もっと早く知っていたら・・・色々助けて上げれたのに・・・知ったのが遅すぎたんだ」
「メビウスはアメリカで経営をしていたのでしょう?なぜ戻って来たの?」
竜馬はまっすぐにジェニを見た
「もう少しで向こうに根をおろす所だった・・・実際会社を買収して、解体して、あっちの会社と、こっちの会社をくっつけて、また他に売ることが楽しかったからね、その頃の僕は、金や地位に目がくらんでいたから」
ジェニは同情を込めて言った
「どこで目が覚めたの?」
彼は黙ってしまった・・・じっと何かを考え込んで・・・伏し目がちにピクニックシートの端に溜まった草を外に払っている・・・もうこれ以上言いたくないのだろうと思った
ジェニは無理に話してもらわなくても良いと首を振った、この二人の間に漂っている空気を壊したくなかった
「どっちにせよ・・・」
ジェニは囁いた
「戻って来てくれてよかったわ・・・」
彼はジェニの方を見て微笑んだ、そしてジェニの髪の中に手を差し入れて・・・うなじをそっと撫でた
「僕も・・・戻って来れてよかった・・・君に会えたから」
途端にジェニは泣きそうになった・・・自分でもよくわからない、彼に優しくされると、心臓がぎゅっと掴まれたような気になる
「愛しているジェニ」
「私も愛してるわ」
・.。. .。.:・
二人は長い間キスをした
夜風に運ばれる海の匂いと・・・彼のシャンプーの匂いを吸った・・・長い長い・・・うっとりと舌を絡ませたキスが終わり・・・その後は彼が荒々しくジェニの口の中を征服し始めた
ジェニはずっと体を震わせ、彼の好きにさせたが、唇を離してお互い見つめ合う頃には、酸欠で胸をハァハァさせた
「あなたはすぐ私を興奮させる」
真っ赤になったジェニが言った、ハハッと竜馬が笑った
―ああ・・・彼の笑い方が大好き―
「あなたのおうちに帰る?」
ジェニは彼のキスでメロメロにされたので、彼の膝にそっと頭を乗せて横になった、後頭部に彼の逞しい硬いモノが当たる、そこに確実に熱がこもっている
「う~ん・・・実はうちは今宗一郎と文也がいるんだ、今日はオンラインゲームフェスで世界中のゲーマーとそのゲームで交流できる日なんだそうだ」
彼の膝枕でジェニの頭を優しく撫でてもらえるなんて至福の時だ、期待が急にしぼんだ・・・これからドキドキして彼の家に車を走らせることを想像してたのに
彼をジェニの家に連れて帰る所を思い描いてみても、家では兄と明美がソファでイチャイチャし、星の入った瞳で見つめ合っている様子が浮かぶ
ジェニはため息をついた・・・自分だって竜馬さんと目に星を入れてイチャつきたいのに・・・いっそのこと人のいない六甲の山の上とかで、ジュニアの中で・・・ダメだ・・・初めて愛を交わすのにカーセックスは適さない
最もこれから先、ジェニが沢山彼と経験を積んでからなら、ぜひとも試してみたいリストに加わってはいるけど・・・ジェニはわざと後頭部で彼の硬くなった場所をぐりぐりやった
フフッ「やめなさい、でないと立って歩くのに支障が出るだろ」
彼も感じているのか少し頬を染めて困った顔をしている・・・めちゃめちゃキュートだ!優しくゆっくりと大きな手で髪を撫でてくれている・・・とても気持ちがいい
「こうなったら、薄汚い、安いホテルにでも行く?来る時、意識して見てたら国道沿いに沢山あったわ」
彼がニヤリと笑う
「それもいいな」
「冗談で言ったのよ」
「僕は本気だよ」
ジェニは頭の向きを変え、彼の腰に抱き着き、今度はおでこでガチガチになっている彼の股間をグリグリした
「もう・・・この責任は必ずとってもらうぞ・・・」
感じている彼がハァ・・・と彼が吐息を漏らした、シュンとしてジェニが言う
「二人っきりになれる所がないわ・・・」
すると彼は海を指さした
「実はあそこに部屋をとってあるんだ」
どこ?と海の地平線をジェニは見た・・・すると港の行き着いた端に、煌々と光っているタワービルが見える、関西でも有名な一流高級ホテル「グランドプリンスホテルベイエリア」だった
「うそっ!!」
ガバッとジェニは起き上がった、目に涙が溢れて来た・・・彼はちゃんと考えていてくれたんだ、何か言おうとしたけど、言葉が詰まって出てこなかった
「行く?」
彼がジェニを見つめて聞く・・・どこまでも温かい瞳でジェニを見つめている
うわぁ~ん「行く~!行くに決まってる~!」
ハハッ「よし、行くぞ!」
ジェニは竜馬に勢いよく抱き着いた、竜馬もしっかりジェニを抱きしめた
もう一度長くて深いキスを二人はした・・・
ジェニは彼と舌を絡めながらも彼の腰を撫で、ジーンズのウエストバンドの中に手を入れ、彼のカルバンクラインのボクサーパンツのゴムをパチンッと引っ張ってから、その中に手を入れて聞いた
「ねぇ・・・ずっと思ってたんだけど、こんなになってる時って痛くないの?」
竜馬がキスしながら笑った
「いたずらっこめ」