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----とある日----
俺の名前は『はるー』。
いきなりで申し訳ないんだけど、一つだけ悩みを聞いてほしい。
それは…
最近の私生活が完全にマンネリ化していること!!!
家では布団に籠ってスマホと睨めっこをする毎日。
見ても見なくても今後の人生に影響を及ぼさないようなしょうもない動画をひたすら垂れ流して。
自分の中では大勢で盛り上がってるつもりでも、三人称視点から見ればただのぼっち…。
も〜〜〜!!どうにかこの生活から抜け出せないかなぁ!?
と悩んで悩んであくる日。
ついに良い案を閃いたんだ。
まずは連想から始めるのが大切だと思って、
自分が好きなものって何だろうって考えた時に真っ先に出てきたものが『RPG』。
そうつまり俺は、ゲームの中での非現実な冒険を求めていたんだ。
となればやることは一つしかない。
自分で作るんだ!!!
とは言ってみたものの、どうやって作ればいいんだろう。
プログラムができるわけでもなければ、シナリオを書くこともできない。
👾「はぁ〜、ダメだなぁこりゃ。」
結局こうなった。
いっつもこうだ。
しかしこんなとこで挫折するよりも、私生活のマンネリ化の方がよっぽど辛くて苦しかった。
そこで俺はもっと簡単に誰でもゲームを作れる方法を探してみることにした。
👾「えーっと、オリジナルRPG 作れるサイト っと。」
おっ、でてきた!!
んーっと、なになに?
『最新技術で誰でも簡単!ボタンひとつでオリジナルRPGが作れちゃう魔法の入口』
なんだこの胡散臭いサイト。
言葉選びもなんとも言えないセンスだし。
誰がこんな可能性の欠片も感じないものに頼るんだよ。
でも該当するサイト、これしか出てこないしなぁ…。
👾「物は試しなんて言うけどこれは手を出してみるべきなのか…?」
明らかにやめた方がいい雰囲気を身体で感じ取るが、意を決してサイトに入ってみることにした。
入った先には、
『スマホを 通じて 君の 魂 を届けよう!』
という謎の文と大きなボタンが一つ。
どこまでも胡散臭かった。
👾「押せばいいんでしょ押せば。」
もはや胡散臭すぎてどうでも良くなってきた。
ただこいつがどうオチをつけてくれるのかだけが気になった。
👾「じゃあ押すよ〜、さーん、にー、いち、えいっ。」
「勇者様!!勇者様ー!!起きてください!!起きて!!」
👾「……ん?なに?」
何かに起こされた。あれから何があったのかわからないが身に危険はなかったようだった。
👾「…って、ここどこだよ!?」
落ち着いて目を開けるとそこには全く身に覚えのない空間が広がっていた。
王室…?なのか?わからない。
「あっ!!お目覚めになられたのですね!勇者様!!!」
え?勇者様?どういうことだ?
俺に声をかけている人間は鎧を被っている。
👾「勇者…ってなんですか?俺に言ってます?」
「はい!勇者様!貴方が勇者として選抜されてここに呼び出されたのです!しかし突然倒れてしまわれたのでどうなさったのかと心配しておりました!」
どうやらこれは俺に言っていることに間違いないようだ。
👾「俺が勇者?どういうこと。何かの手違いでしょ?」
👑「目覚めたか!勇者はるーよ。そなたにはこれから旅に出てもらうぞ!」
だから何が起きてんだって。この人は恐らく王様なのだろう。
にしても威厳がすごいな。
👾「私が勇者ですか…。これから旅に…?」
👑「そうじゃ!そこにある宝箱に装備と金を入れておる。好きに使ってくれて構わん。幸運を祈っておるぞ!」
よくわからないがとりあえず宝箱を開けてみることにした。
中には石の剣と500Gが入っていた。
なんでこれから世界の平和を担う者に石の剣を…。
そんな文句も口に出せずにそそくさと王室から出された。
👾「いやどうするんだよ!!俺が勇者?なに馬鹿げたこと言ってんの!!無理だって!!」
相変わらず独り言が酷い。現世にいた頃も皆に独り言酷いって言われてたなぁ。
とりあえず街を探索しようと思う。
まずは仲間探しからだろう。
これから旅が始まるのか、どうなる事やら………