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外の風は少し強かった。松野の所に辿り着くと、優菜は怒りの形相で松野に向かって叫んだ。
「奏斗くんに何したの!?」
「はぁ?」
松野は呆れたように返事をする。それに更に腹が立った優菜は遂に、松野を殴ってしまう。普段は怒る事すら滅多になかった優菜だが、この時だけは優菜の心の中で何か譲れないものがあった。優菜は自分が松野を殴った事に、自分でも驚いていた。
松野はヒリヒリと痛む頬を押さえながら、優菜に罵声を浴びせる。優菜は一歩たりとも引き下がるつもりはなかった。
何もかも、奏斗のためだ。ここで引き下がったら、奏斗は_。