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放課後の部活。
「部長、リズムの確認お願いします。」
「あ、はーい」
私はこんなんでも一応部長なのである。
あと、自分で言うのもなんだが、楽器も割と上手い部類に入ると思う。
「あ、月。お疲れ様」
「あ、璃音。お疲れ。そういえばさ、この曲のここってさ…」
璃音は同じ楽器の部類に入るので、こうして相談し合うことも多い。
「なるほど!ありがと。」
「ねえ月。」
「わっ!なんだ瑠璃ちゃんか。お疲れ様。」
「おつかれ。あのさ、月、璃音、」
「ん?」
「どした?」
「2人って付き合ってるの?」
「「違います!」」
この三雲瑠璃ちゃんはことあるごとにこう言ってくる。ちなみに学校一の美少女である。
「だから、俺と月はそういうんじゃないって言ってるでしょ?」
うんうん。
「はいはい。あ、そういえば2人はどこ行くの?」
「俺は指輪作り。」
「ん?何の話?」
「月まさか覚えてないの?」
なんかあったっけな?
「明日は浅草で校外学習でしょ?」
「…あ!忘れてた!」
「まったく、ドジなんだから。」
璃音と瑠璃ちゃんに揃って苦笑いされて少しムッとする。
私は電柱にぶつかったり、走っていただけなのに捻挫をしたり、何もないところで転んだり、おかげですっかりドジっ子キャラが定着してしまった。
「私は確か璃音とは別の工房で指輪作りだよ。」
「2人とも指輪作りなんだ。ふーん( ≖͈́ ·̫̮ ≖͈̀ )ニヤァ」
「ん?何?」
「い、いいだろ別に。そういう三雲はどこ行くんだよ」
ん?なんか璃音慌ててる?
「私は飴作り」
「あ、後輩にお土産買ってこなくちゃね」
「そうだね」