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リクエストいただいた じんさの です。
さの受、ばか下手ですけどよろしくお願いします。(?)
佐 ) じーんと
仁 ) んー?
佐 ) おはよ、
仁 ) ん。おはよ。
おはよう、なんて言うけど、時間はもう昼を過ぎている。
砕けた表情でまだ少し寝惚けている俺の頭を優しく撫でてきた。まるで、寝ている猫を撫でているような、そんな撫で方。
そうやって撫でられるのは、とても嬉しいし、凄い好きなんだけど、
佐 ) んー、やだ、
いつもこうやって拒否して、布団に潜り込む。
おはようって最初に言ったのは俺なのに。
仁 ) はいはい。笑
呆れたようにそう返す彼。ほんとはもっと撫でて欲しい、なんて、言えるわけない。
んなことを考えてると、仁人が布団から出た。
後ろをついて行きたいけど、なーんか、嫌で、布団に潜ったまま。
数分して布団を出て、部屋のドアからひょこっと顔を出し、仁人がなにをしてんのか少し見てみる。
基本料理担当は俺だけど、朝は俺がすごい尖ってるからー、って、いつも仁人が作ってくれる。
仁 ) …ぁ、勇斗、起きた?
佐 ) さっきから起きてますけど。
仁 ) はい、そーやってツンツンしない。ご飯食べる?
佐 ) たべる、!
丁度いい具合に腹が減ってるタイミングでいつもいつも出してくれる。
さすが、俺の彼氏。
佐 ) んー…、おいしい、
仁 ) 良かった。笑
彼の作ってくれる毎日の朝食は、1日頑張れる。
不格好な卵焼きも、焼きすぎて焦げの付いてる鮭も、全部が仁人らしくて大好きだ。
仁 ) ねえ今日、いつもより卵焼きすぎちゃったんだけど、
佐 ) 大丈夫、食える。
仁 ) そこはさー、 どんなのでも美味いよ とか言ってくれる流れじゃねーの?
佐 ) 笑、まぁ、美味いんじゃね?
仁 ) うーわ、むかつく。笑
仁人って何気に2人きりだとツンデレじゃなくて、逆に、甘い。それに比べて俺は紙に書いたようなツン。自分でも自覚してます。
もっとほんとは甘えたいのに、脳が言うことを聞いてくれなくて。
仁 ) …ん、じゃあ俺、仕事行ってくるね?
佐 ) あ、なに、お前今日仕事なの
仁 ) そーですけど。あれ、言わなかったっけ?
佐 ) 記憶ねぇわ。ま、行ってら。
仁 ) うぃ、いてきまー
吉田side
…ま、仕事でもなんでもないんですけどね。
今日は普段ツンな佐野さんに、ちょいとしたドッキリでも仕掛けてやろうと思いまして。
その名も、普段帰る時間を連絡する俺がなにも連絡せず、いつもより遅い時間に帰ってくるドッキリー。長いか?これ。ま、いいか。
俺こう見えて、暗くなる前には、この時間に帰るよって連絡するんです。意外でしょ。
…で、俺はその、数時間をどう過ごすかが問題。行きたいとこも、特にねーんだよなー。
あ、勇斗にプレゼントでも買ってやろうかな。
何もない日にプレゼント。そういうのも、 いいでしょ?
でもさぁ、何買えばいいか、わっかんねー。
何買ったら喜んでくれんだろ。
普段プレゼントとかしないからな、俺。
とりあえず、色んなところを回ってみる。
キーホルダー…ピアス…グラス…
どれも、しっくりこない。
考えながら外をふらついていれば、既に3時間ほど経っていた。
仁 ) あの…、おすすめの恋人へのプレゼントとかって、なにかありますかね。
店員 ) 香水とか、いかがでしょうか?
香水、いいんじゃないか?
結構些細な事だけど、二人で同じ匂いを纏えるのって嬉しくない?
…でも、ツン勇斗はどうだろう。あいつまじで、ツンツンだからなぁ。デレてるところなんて、あんまり見たことない。
お前と同じ匂い?嫌だ。って言われる未来しか、見えなくなってきた。
ま、物は試しだ。あいつが使わねーなら俺が使えばいい話。
仁 ) …じゃあ、この、南天の香りのやつ、で。
店員 ) かしこまりました。
いい買い物ができたな。…まだ時間はあるんだけど。
佐野side
そういえば今日、何時ぐらいに帰ってくるかわからない。
聞いてくりゃ良かったなー。一々連絡するのも、ちょっと、ね。
…
なんの撮影かも、聞いてなかったな。そういや。
バラエティ?雑誌?ラジオ?
わっかんな。
ま、1人だし、のびのび過ごすか。
( 数時間後。
…おかしい、なんで帰ってこないの
もう、外暗いんだけど。
連絡くれたっていいじゃん、
…俺から連絡してみるか。
あー、無理、やっぱり無理。なんか、嫌だ。文章は出来上がってんのに中々送信できない。
早く、帰ってきてよ。
寂しい。
とか、思うの良くない。仁人頑張ってんだから。
…いや、無理です。寂しいです、俺。 仁人のいない1日、耐えれないです。早く会いたい。早く帰ってきてよ。
ぎゅー、って、抱きしめてください。というか今は、俺から抱きしめたい気分。今なら潰れちゃうぐらい抱きしめちゃいます。
とりあえず風呂入って落ち着きますか…。
佐 ) じん…、ぁ、いないんだった。
いつもみたいに、 仁人、入っていいよ って、言いかけた。
これがもう日常になっちゃってるから、彼のいないこの時間はとても違和感があって、そしてとても、不安になる。
あー無理。会いたい。
会いたい思いを募らせていると、ドアの鍵が開く音がした。
佐 ) 仁人ッ、!!!?
吉田side
時刻は22時を過ぎる頃。
思ったより、遅くなってしまった。
別に、なにかしていたわけではない
行ったとこのないところにも少しふらっと寄ってみて、勇斗と行ったら楽しいんだろうな、とか、色々考えながらほっつき歩いてたら時間があっという間に過ぎてったんだよね。
不安にさせてしまってはいないか、なんて思い、少し早歩きで家に着きドアを開けると、犬みたいにこっちに寄ってきた。
佐 ) っおかえり、遅かったね。
…そうだ、俺今、仕事って嘘ついてんだった。
仁 ) うん、ちょっとね。
そう言いながら靴を脱ぎ、ソファに直行。
思ったより歩いたから、結構疲れてたりしてる。
そんな俺の隣に、勇斗がちょこん、と座ってきた。
寂しかったのかな。なんて考えつつ、先程買ったお揃いの香水を彼に見せてみた。
佐 ) なに?これ。
仁 ) 香水です。お揃いの。
佐 ) へぇ?
少し嬉しそうな表情が隠れてんの、俺にはわかるよ。
まぁ、一旦、良かった。喜んでもらえて。
仁 ) 嬉しい?
佐 ) まぁ、
仁 ) 嬉しいって言えよ笑
佐 ) …めっちゃ、嬉しい。
勇斗からそんなの言われると思ってなくて、少し無言の空間が生まれた。
佐 ) …ぇ、俺変なこと言った?
仁 ) いや、んーん、嬉しいって言ってくれると思わなくて、びっくりした。笑
佐 ) そりゃ、嬉しいですよ。同じ匂いになれるんだもんね。
仁 ) ええ、嫌がるかと思ってた。お前と同じ匂いは嫌ーって。
佐 ) ま、普段の俺ならなってたんじゃない?
仁 ) んだそれ。笑
佐 ) 今日はちょっと、ね、
仁 ) ん?
佐 ) …寂しかった、から。
寂しいって言ってくれた。嬉しすぎる。ちゃーんとツンデレな勇斗、ちょー可愛いわ。
仁 ) …ふ。
佐 ) あ?何笑ってんの。
仁 ) いや…、勇斗が可愛くて。
佐 ) あー、うっさ。で、この香水なんの匂いなの?
仁 ) 南天、ってやつ。聞いたことある?
佐 ) ないわ、初耳。
仁 ) 良かった。
佐 ) えっ、良かったって何?
仁 ) んーん、気にしないで。笑
ありきたりなのだと、ちょっとつまんないじゃん? だから、俺が知らないなら、勇斗も知らないかなって。
南天の花言葉は
「 私の愛は、増すばかり。 」
ずっとずっと、大好きだよ。勇斗。
頑張りました。ええと、リクエスト内容、無視しすぎましたこれ。とても申し訳ない。。書き始めたら止まんなくなっちゃいました。
はい、今回、スパダリ仁人はどこにもいませんでしたね。
ツンデレ勇斗は頑張ったつもりです。
ということで、これは没…にはしません。結構気に入りました。
スパダリむずかしすぎる、ごめんなさいいい…