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君のその眼を殺します。～END～

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君のその眼を殺します。～END～

第3話 - 95.0　Thousand winters

300

2022年05月17日

#ホラー

#ドラマ

#東京リベンジャーズ

#二次創作

#関東卍會

#武道闇堕ち…(？)

団長@krg_

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今日、俺は久しぶりに自宅へと帰った。

いや、俺も自宅に帰ろうとしたよ？

だけど、マイキーくんが永遠に俺の服の袖離してくれなかったんだもん…。

だからさ、一日また泊まって帰ってきたんだよ。

そしたらさ…

「親いねぇんだけど…。」

ねえ、俺嫌われてる？

帰ってきて「ただいまー」って言ったら返事が何にも返ってこないんだぜ？

だから、聞こえなかった？って思ってチラッって個室見たら人一人いないんだぜ？

泣いていい？

いや、泣いたら父さんに爪剥がされるからやめておこう。

…とりあえず正常だ、正常になっとけ…

「ん、おかえり。」

え、は、え？まだ任務中のはずだよ？

「なあ、なんで今回そんな時間かかったんだ？」

…視界の先には、俺が一番見てきた緑色の目があった。

「あーのーなー千冬、何度も言ってるけど、任務終わったら報告書出せよ…。」

「はいはい。」

「聞いてるのか？」

「聞いてるー（棒）」

「まったく…。」

このテキトーな返事しかしないこいつは松野千冬。元東京卍會一番隊副隊長。

俺は一時期（というかほぼ）元東京卍會一番隊隊長だから面識は結構ある。

千冬に家庭のこと話したら、「俺も手伝わせろ」って無理矢理にこの組織に入ってきた。

…いい意味で勇気のあるやつ、悪い意味で馬鹿なやつだ。

だから、基本的に情報収集は千冬、アッくん、山岸、タクヤ、マコトの五人に任せている。

…ちなみに溝中五人衆メンバーのやつらも千冬と同じ経緯で入ってきている。

俺の周りはネジがぶっ飛んでるやつらばっかりなのか…？

…話を戻すが、意外にも学校というところは情報の宝だ。

俺はもう学校に行けない（犯罪者が学校に行けるわけないだろ？）から、情報を集めてもらう手伝いをしてもらっている。

だから、五人には結構お世話になっている。

ちなみに、千冬は運動とかもできるから、まれに手に負いきれない仕事の量だったりとかの時は任務に出てもらっている。

今回はたまたまそうで、報告書の出し忘れでまだ任務中ということになっているのだ。

「なー相棒、ちょっとさ、今日外に食べ行かねぇか？」

そう千冬が俺に言う。

いつも千冬は唐突にいろんなことを言ってくる。

だから、結構頭を抱える問題児的なポジションなのだ。

「…なんで唐突に外食なんか…。」

そう聞くと、千冬はひらひらと外食券を見せてきた。しかも、ご丁寧に二人分。

「あったから。行こうぜ？」

そう言って、千冬はにやりと不敵の笑みを浮かべた。

「では、ご注文がお決まりになられましたら、こちらのボタンを押してください。」

そう言って、長髪の店員は俺たちの席を去っていった。

去ったあと、千冬が呟く。

「なーんか見たことあるんだよなぁ…。」

あの店員を、学校かどこかで見たんだろう。

「へー、クラスメイトかなんか？」

「いや、アジト。」

え、え！？

俺は一瞬水を吹きかける。千冬が「大丈夫か？」と尋ねてきたが、「元はといえばお前だよ！」と正直な思いを返す。

長髪って誰がいたっけ、俺らの組織に…

ドラケンくんはいるはずない、俺が突き放したから。

場地くんは…他界したか。

春千夜くんは関東卍會だし…。

…ほか誰かいたっけ？

俺、ろくに店員さん見てなかったから男性か女性か分かんねぇんだよな…。

いや、千冬だけが知っている可能性だってある、うん、そうだ。

俺は、気を取り直してメニューを眺める。

千冬が「外食券の値段オーバーしないならいくらでもどうぞ。」って言ってくれたため、俺は値段も気にしながら選び始めた…。

「来店ありがとうございましたー。」

完食し終わり、店を後にした俺らは、未だにあの長髪の人の正体を考えていた。

でも、思い当たる人が全くいないんだよな…。

千冬も「誰だろうな」って言ってるし。

一応、特徴としてはこんな感じ。

１、長い髪

２、髪は茶色系統

３、切れ目

：皆さんも考察してみてください！by主：

全くもっていないんだよな…。

そんなことを話していたら、携帯が鳴り始めた。

「誰から？」

千冬がそう聞くが、俺は慌てて隠す。

「さぁ。とりあえず出てみる。」

「マイキーくん、どうしたの？」

俺は千冬と離れ、電話を始めた。

「ん？ああ、明日はアジト閉めるよっていう連絡。ほら、間違えて来たりしたら帰るの面倒だろ？」

マイキーくんはトーンを一切変えずに話している。

まるで機械みたいに。

…本当にマイキーくんはいろんなものに似ていると感じる。人ではない、何かに。

「…ん？電波悪かったか？」

「ああ、そんなことはないですよ！聞こえてました。連絡ありがとうございます。」

「そっか。おやすみ。」

「はい。おやすみなさい。いい夢を。」

「…おう。」

そう言って、マイキーくんは電話を切った。

でも、「いい夢を」でなんですぐに返事が来なかったんだろうか…。

そこがずっと腑に落ちずに俺は千冬のもとに戻った。

そう、これから起こることを知らずに、のんきに家に帰ったのだ…。

マイキー殺害まで　あと　28日