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咲乃ルイ
#バトル
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「持ち味の混同性がいきて、なんとか生き残ったね…。」「日本統一を目指す妖怪は私含め残り四まで減った…。油断は禁物だよ。」
「ま、しばらくはどの妖怪も激戦続きで妖力の安静期だろうし、安静にして学校を楽しも!」
と、いいつつ最近の学校生活は僕たちにとっては難題山積。最近また気になり始めたのはあのカップルだ。奏は元々暗夢とJCの仲間として(妖怪であることは知らない)仲がいいはずだっだが、いよいよ僕と暗夢が後ろの席にいても、二人は公然といちゃつくようになってしまった。
「白夜くん、分かってるよ。あの二人にまたイタズラ仕掛けたいんでしょ。」
「え、そうだけど…。ワンパターンは嫌でしょ…?」
「テイスト帰るよ。混同性の回復実験もしたいし。」
すると暗夢は外に出て、盛岡まで行くバスを指指した。
「あそこで二人が寝てるって反応があるの。」
「あ、そういえば盛岡でデートしようって会話してたっけ。一泊二日で。」
僕たちが住む久慈から盛岡は遠い。盛岡は都会であって、土日に家族で遊びに行くという人が多く、バスで子供だけで行く人は多くない。
「せっかく盛岡で二人きり…、崩壊したら面白くない?」
なるほどとは思った。今回は前のように明らかに夢と分かるようなメルヘンな世界観ではなく、混同性によって現実を…。そりゃ二人だけでデートしてご飯食べて一緒に寝るという、お互い人間としての最大限の幸福を最悪にする最高なイタズラだ。
「だからバスを崖から突き落として…。」
「ストーップー!」
「じゃ、フードコートを迷宮化させて強引に蛙化現象…。」
「ストーップー!」
「なんで?」
「いややり過ぎやり過ぎ!あのね、イタズラはしつつも最後はハッピーエンドでお願い。もし二人が別れた場合、班活動が修羅になるから!別に二人を決別させたいだけじゃなくて、少しいつもの鬱憤を晴らしたいだけ。」
なんとか説得をする。
「じゃあ前の続編は?夢の中で倒したはずの魔王が、現実の旅行中に出くわしたら…って。」
「ていうことは、前見た夢が夢で、それを知ってるうえでの現実の最中が夢で、それが覚めたら現実に戻って…?ごめんこんがらがった。」
「論より実行、行ってみるよ。はい、透明薬。」
暗夢に言われて、渋々透明薬を飲み、まだ久慈市内を走っていたバスに侵入した。二月の代休による連休の日で、車内の人は少なかった。あの二人は後方の席でいつも通りいちゃついてる。
「じゃ、盛岡着いたら私がバレないように二人を眠らせる。夢の中で街破壊する流れは前と同様。そして今日白夜くんは一人二役。私が逃げたら白夜くんはそれっぽいお爺さん役に変わるから、輝くんを修行して、最終的に剣を授けて。修行の時に日頃の鬱憤は晴らして。ある程度の修行終わったら、剣が魔王城を示すようになってるから。」
「うわぁ珍しく壮大な…。」
「じゃ、行くよー。」
バスが盛岡駅に着いた。ここで二人に気付かれないようにこの空間を夢の世界に変換する。
「うー。着いたね。一旦駅地下のカフェ行く?」
「その後私無印行きたいー!」
幸せの絶頂みたいな時にごめんね。今から全部破壊するよ。
「じゃ魔法使い、行くよー。」
「かしこまりました。魔王様。」
すると暗夢(魔王)が二人の前に立つ。暗夢は人を魔法で皆殺し、僕(配下の魔法使い)もとりあえず毒ガスをまいた。
「お前、暗夢…じゃなくて魔王か?何しにきた?」
「いやでも前、輝が倒してくれたんじゃないの?」
「いや、でも夢の中じゃん。え?ってことはお前は一体…。」
よし、今も夢だとは気づいていない。流石暗夢。
「流石戦士だね。合ってるよ、私が魔王。この前は夢で脅しをかけただけ。あんなに強いんじゃ、こっちもちょっと考えたけど、所詮夢の中で覚醒しただけ。今はただの人間でしょ?」
そう煽ると、暗夢は咄嗟に奏を封印した。
「魔王、お前の目的はなんだ!早く奏を返せ!」
この状況で彼女の為に叫べる輝は、悔しいが凄くかっこいい。対して暗夢は、
「え?ただ君たちのような無力な人間を怖がらせたいだけだよ。人間の『恋』という名の錯覚も気になってね…。彼氏さん、今はどんな気持ち?」
うわぁ…。夢の台詞とは言えちょっとヤバイやつやり過ぎてるなー。