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?「な~に不安そうな顔してんだよ。お前はノートに名前を書くだけ。
誰もお前を怪しいなんて思わねえって。そうだろ?」
ノートは諭すようにしてその子に問いかける
そう言われてその子はニヤリと笑った
?「ヒヒッ、ほーら見ろよ。軽音部の木田栗鼠人。随分と人気ありそうじゃねぇか」
それをきいてその子は顔を歪める
軽音部の前を通ろうとしていたアゲハ達は、悲鳴を聞いてビックリする
ジンペイ「なんだ!?」
「木田君やめてぇーッ!!」
アゲハ達は軽音部の扉を開ける
ジンペイ「どうした!?」
栗鼠人「ゲースゲスゲスゲス!俺の超絶テクニックを見るでゲス!
黒板速弾き!!」
栗鼠人は指の間にギターのピックを挟むと黒板を引っ掻いてギィィィィイ!!
と、イヤな音を鳴らした
その音は地獄そのもので栗鼠人以外の全員は大慌てで廊下に逃げた
ジンペイ「し、死ぬかと思った…」
アゲハ「み、耳がキンキンするぅ…」
アゲハ達は真っ青になって壁に凭れ掛かる
コマ「軽音部で1番人気の木田君までゲスにされちゃうなんて…」
コマの言葉を聞いてハッとなるマタロウ
マタロウ「人気者…?もしかして…」
~1-A ~
コマ「え!?ジンペイ君、またしても学園の不思議を解決したの!?」
メラ「さすがYSPクラブのエース!」
マタロウ「顔もカッコいいし、運動も得意だし、本当ジンペイ君には憧れちゃうよ!」
アゲハ「うん!私も幼馴染としてとっても誇らしいよ!///」
どうやらジンペイ君を人気者に仕立て上げ、犯人をおびき出すという作戦らしい
アゲハ「ねえ、皆!ジンペイのファンクラブ作らない?」
フブキ「いいわね!」
コマ「これからY学園をしょって立つ人はジンペイ君しかいないよ!」
ジンペイ「いやぁ~、それほどでも」
ジンペイ「アルマジロ!」
そう言って体を丸めてアルマジロの真似をするジンペイ
アゲハ「可愛い!今のもう一回やって!」
ジンペイ「それほどでも…」
ジンペイ「アルマジロ!」
どうやらジンペイはアゲハに褒められて調子に乗ってるらしい
そんなアゲハ達の様子を、少し離れた席に座っていた人物が席を外し、教室を出て行った
それを見たアゲハとマタロウは顔を見合わせて頷いた
その子は廊下に出て、ノートを開き、ジンペイの名を書こうとする
マタロウ「コホン、コホン」
?「!」
マタロウのあからさまな咳を聞いてこちらを振り返る
マタロウ「コナっぽい。とおってもコナっぽい…」
アゲハ「まさか犯人があなただったなんて…
根民マスオ君!」
そう、今までハヤトやアユムをゲスにしている犯人は、マスオだったのだ
マスオ「ゲスノート?なんの話だ;」
マタロウ「しらばっくれても無駄です。
私の仕掛けた罠に、まんまと嵌ってくれましたね」
コナッポインモードに突入したマタロウは、そう声を上げる
マタロウ「ゲスにされているのは学園内の人間ばかり。
犯人が嫉妬深い人間だというのは明らかでした。
だから、敢えてジンペイ君をチヤホヤする事でゲスノートを書きに動く人間が
いないかチェックしていたんです」
アゲハ「モモ君、ノートの表紙を見てきてくれる?」
モモ「分かったですねぃ!右から失礼するですねぃ!」
モモはそう言いながら蝙蝠(コウモリ)のように逆さまになり、ノートの表紙を見る
マスオ「うわあッ!?」
マスオはノートをブンブンと振るが、時すでに遅し
モモはこちらに飛んでくるとアゲハの肩にとまる
モモ「表紙に『G・S』って書いてあったですねぃ」
マスオ「これは、そのッ…!」
マタロウ「ふっ、見苦しいその場しのぎの理由に、
コナッポインの目は誤魔化される?」
マタロウ「否⤴、バウアァァァァア!!」←←
マタロウは思い切り仰け反ると、手をぐるぐると高速回転させ、
モモと一緒にポーズを決めた←
アゲハ「あっ!根民君、待って!」
マタロウ「って、あっさり逃げられた!?」
モモ「ですねぃ!;」
どうやらマタロウとモモの2人が否⤴バウアーをしているうちに逃げてしまったようだ←