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倫くんとは最近は話せてない。自分でも思う、あぁ、倦怠期なんだろなぁ。って。たまたま見かけた倫くんに声をかけてみると側にはいつものように××が居た。距離が近すぎる。『倫くん、久しぶり』そう言うと気まずそうに目を逸らしながら「○○、えっと、」という。不審に思った私は『どした?』と聞く。勿論目は逸らしたまま、「俺らって自然消滅?したよな…」なんて口に出す。『自然消滅…?なにそれ、してないけど』そう返すと焦ったように「え?」と言ってきた。自然消滅なんて普通は思わないだろう。可笑しい、なんで?そう思ってると「えぇ、まだ付き合っとったん?つーか、未練凄いなぁ、」なんて関西弁。××だ。『××は関係ないでしょ、倫く…「あのさ…連絡取ってないけど、本当に別れてないんだ、?」』なんて言ってきたよく分からないが頭にきてしまった。『じゃあ、もういいよ。そんな別れたないなら別れようよ。』なんて思わず口に出すと驚いた顔をした彼が「え、?なんで?」と聞いてくる。先程までは別れてないんだ?なんて聞いてきたくせに。そう思って『じゃあね、角名くん?』そう言うと、振り返り、教室へ戻る。後ろから私を呼ぶ角名くんの声と喜び気味の××の声は無視して。
《体育》
まさかの体育は角名くんのクラスとの合同で、本当に憎らしい。少し離れた位置にいる××と角名くんを見てると本当に私って未練がましいなと痛感する。そんなことを考えてると友達の☆☆が「え、?○○寒くないの?ジャージは?」と聞いてきた。『あー、忘れちゃって。』なんて呑気に返すが確かに12月の体育は寒いどころじゃない。忘れたものは仕方ない、この馬鹿、と自分を戒めながらそう話してると授業が始まった。
自分の番が来てしまい、試合に出るとパスが来て、ドリブルをしながらゴールへと向かう。そんな時、”なぁ、○○の胸、揺れてる”なんて声が聞こえた。嘘だろ、と思いながらもシュートするとまさかの得点になり舞い上がる。休憩時間になるといきなりジャージを被せられた。誰だろ、と思うと目の前には角名くんが居た。『なに…「ジャージは?」』少し焦り気味に聞いてきた彼に静かに『忘れた。でも角名くんには関係ないよね?』と答える。顔を思いっきり歪ませて「角名くんって何。というか、忘れたなら言ってよ、貸すから」と言ってきた。『別れたんだしそういうの要らないから。』なんて答えてる自分に可愛くないなぁと思いつつ角名くんをの方を見てみると辛そうな顔をしながら「自分が見られてるの分かんない?”と聞いてきた。思いもよらない表情に一瞬焦るも、『で、でも、関係ないじゃん!』なんて言う。「関係あるから、俺お前の事好きなんだけど、まだ、好きだから。」『別れたかったんだよね?』「だって連絡なかったし、すれ違ってもスルーだったじゃん、今まで。話しかけようと思ったけど○○忙しそうだったし、独占欲なんか出したら呆れられると思って、控えてた。自然消滅っていうのは、ネットで調べたらそう書いてて…」『…本当に?』すこし胸が締め付けられ、そう聞くと私を抱きしめながら「嘘なんかじゃない。ねぇ、俺のこと嫌い?」と囁かれ、私は『大好き』と答えたのだった
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