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野良ノ さちを 低浮上
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らう
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フィオレ
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第2話読み終わったよ〜!!💕 渋谷の雑踏でぶつかって、まさかその人がずっと聴いてた「アンノウン」本人だったなんて…!!😭✨ 最初の「ありがとうございます」の意味、後からじわっとくるやつだね…。すれ違いのエモさと運命の出会いの予感がたまらん!続きどうなるか気になりすぎるよ〜!!🎸🔥
いつから、いつからみんなと不仲になったんだろう。私は、ただ一緒にバンドをしたかっただけなのに。そんなことを今日も考え、感傷に浸りながら曲を聴く。ヘッドホンで聴いているのは最近ハマっている歌い手である、「アンノウン」だ。顔出ししていないソロの歌い手で、ボカロPでもある。毎回思うが、やはりこの人の曲の歌詞は刺さる。
渋谷のスクランブル交差点の鬱陶しい人混みの喧騒の中、私は横断歩道を歩いていた。その時、どんっとある男の人とぶつかり、尻餅をついてしまった。
「あ、す、すみません…」
私は咄嗟にそんな情けない声で謝った。
「いえ、こちらこそすみません。お怪我はありませんか?」
彼はそう言いながら手を差し伸べてくれた。その手を私は取った。
(あ、ヘッドホン落としてる…)
「はい、どうぞ。このヘッドホン君のだよね?」
「え、あ、はい、すみません、ヘッドホンまで拾ってもらって…」
「どういたしまして。それと、ありがとうございます。では。」
そう言い残し彼はすぐさま去っていった。私には最後のありがとうの意味がわからなかった。
(…変な人だったなぁ。)
私もそのまま横断歩道を通過した。もう2度とあの人と話すことはないんだろうな、そんな事をなんとなく頭の片隅で思い浮かべて、それも他の雑多な意識の海の中に沈めていった。その人が、後に私たちを救ってくれる人とは知らずに。
がちゃり、僕は家に帰ってきていた。
(さっきの女子高生には悪い事をしてしまったな、ぶつかってしまうなんて。)
そう思いながら僕はギタースタンドに立て掛けてあったエレキギターを手に取った。そろそろ新曲を書かなければいけない時期だ。
(それにしても嬉しいな、街中でも僕の曲を聴いてくれている人がいるなんて。決して大衆受けするとは言えない歌詞だって言うのに。)
そんな自己肯定感を少しでも高めるような思考をして、その思考はすぐにチューニングの音に掻き消されていった。
「さ、新曲書くか。アンノウンとして。」