【sho side】
sho「大先生……」
俺はベッドの隣にある椅子に座り、大先生を見つめる。
大先生は全然起きない。
gr「大先生はどうだ?」
俺らの総統、グルッペンがそばに来た。
sho「まだ…あかんわ」
そうか、とだけ言ってグルッペンは俺の隣に座る。
……薬は、俺とエミさんは飲んでない。
理由は簡単。
俺が階段から落ちて寝込んでる間、エミさんがそばにいてくれてた。
その間に、皆の洗脳が起こった……
だから、もし、あの時…一般兵のとこに行って薬を飲んでたら…
そう思うと、なんて馬鹿な事をしようとしたんだって思う。
…きっと、大先生も疲れたんだろうな、
ゆっくり休んでよ。
でももう大丈夫、いつでも帰っておいで。
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【ut side】
この真っ白な空間にいて数日経った…と思う。
正直この空間に時間なんてない。
でも僕はまだ動けずにいた。
???「……帰って、来てよ」
誰かの声が聞こえる。
誰か泣きながら僕に何か言っている。
上手く聞こえない。
でもその声は懐かしい声だった。
僕は知ってる、この声……
僕の事を味方してくれたシャオちゃんの声……
??「大先生……」
シャオちゃんだけじゃない。
この声は…
【sho side】
ut「グルちゃん……」
sho「大先生っ……!!」ポロッ
大先生が起きた、大先生が起きた……っ!!!
そのことが嬉しくて、涙が溢れ出して止まらない。
gr「あぁ、俺の事が分かるようだな、?」
ut「あはは……グルちゃんの事は忘れんよ…」
大先生は心ない笑いをしながら身体を起こす。
ut「僕…死んでなかったんやね、」
大先生はそう呟くと、俺の方を見た。
ut「ごめんな、迷惑かけて…すぐ死ぬから怒らんといてや…」
そんな言葉を聞いて、止めない人間なんていないだろう。
sho「ふざけんなよ…っ!!!何で死ぬん!?大先生は何も悪い事しとらんやん!!!」
俺が怒鳴ると、大先生は一瞬びっくりいした顔になったけど、すぐに表情を曇らせた。
ut「だって…僕がおるせいで、シャオちゃんにも迷惑かけるし、危ない目に合わせてまうし…」
「皆にも嫌われるしさ…」
ガタンッ
音がした方を見ると、そこにはあいつらがいた……
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次回、最終回。