「 … ゃっと 起きた っ !」
「 俺のこと 、 わかんない ? 」
mtk side .
目の前に よくわからない 男の人がいる 。
すらっとしてて 、 手指 が長く 、
かっこいい 。
「 誰 、 ですか ?」
僕が そう言った途端に 悲しそうな顔をする 。
「 … そっか 」
短い沈黙の後 、 その人は そう返事をする 。
「 ごめん っ 、 俺のせいで … 」
そういって 抱きついてきた 。
「 ぇ 、 なんですか 、 気持ち悪い っ !! 」
「 は ? 」
驚いた表情をするが 、 当たり前だ 。
いきなり知らない人に 抱きつかれて 、 気持ち悪いって 感じない人がどこにいる 。
「 出てってください 」
そういうと 、 悲しそうな顔で その人は 部屋を出ていった 。
辺りを見回して 察した 。
ここは病室だ 。
なんで 、 病室にいるんだろう 。
でも 、 頭が ずきり と痛む 。
そうするとまた 、 病室に誰か入ってきた 。
「 ゃっと 起きたんですか っ ?」
そこには 綺麗な女性が立っていた 。
「 だ 、 だれ … 」
さっきのことがあり 、 正直怯えている 。
「 ここの 看護師 、 ですよ っ 」
「 かん 、 ごし … か 、 」
「 起きて 早々 申し訳ないのですが 、 」
少し 看護師さんは 口をつぐむ 。
「 あなたは 記憶喪失 に なったんです 。 」
「 きぉく 、 そ ~ しつ 、? 」
それから 看護師さんは いろいろ 説明してくれた 。
さっきの男の人 のこと 。
僕 、 大森元貴 のこと 。
僕が バンドをしてたこと 。
藤沢涼架 って人のこと 。
とか 、 いっぱい 。
頭がおかしくなりそうだったけど 、 とりあえず 、 さっきの男の人 … 若井 ? に謝りたい 。
「 あの 、 若井 ? って人 、 呼べますか ? 」
「 わかりました っ ! では 、 失礼 します っ 」
そういって 看護師さんは 病室を出た 。
特にすることもなく 、 若井 って人の ことを考えてた 。
申し訳ないこと 、 したな 。
「 … もとき 、 ? 」
数分後 、 そう言って 若井 さん が 入ってきた 。
「 ぁ 、 ゎかぃさん 、 その 、 さっき はごめんなさい 。 」
「 、 こっちこそ 、 ごめん 」
少し暗い表情をした後 、 謝ってきた 。
「 いきなり 、 知らない人に はぐされたら 、 びっくりするよな 。 」
「 いや 、 記憶喪失 ? になった ぼく が悪いので 。 」
「 ぁ ゛ ッ 、 そっか 、 そ ~ だよな ッ 、 」
そういって 、 また 若井さんは泣き出した 。
でも 、 さっきの 涙とは 違う 。
罪悪感 を 感じるような 。
「 俺 の所為なんだ 。 」
「 は ? 」
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