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でも、今日はありったけの愛を伝えよう
そう決めた時
ガチャ
ちょうど寝室のドアが空いた。
………..
「若井」
「ん……おふろありがと」
「ちゃんと温まれた?」
「ん」
……二人の間に沈黙が流れる
「そんなとこ、突っ立ってないで隣来なよ(笑)」
そう言うと若井はハニカミながら
キングサイズのベットの俺の隣に腰掛ける。
「なんか久々で緊張する」
「なんでよ(笑)さっきまで一緒にいたじゃん」
「……」
少しの沈黙の後、若井は少し緊張気味に口を開いた。
「あのさ、元貴。さっきのなんだけど……
ごめん。ほんとに気にしないで」
「……。」
「俺、元貴に会いたいって言われたの嬉しくて、しかも来てすぐ求めてくれたし。
ちょっとその……イってすぐで気が動転してたというか……」
「……。」
「俺、そんな事思ってないから……」
「……。」
「元貴……?怒ってる……?」
なんなんだこの子。
不安にさせた俺が100%悪いのに
健気に俺の機嫌を伺う。
その事実にゾクゾクした。
「……元貴?……ごめん嫌……だったよね……俺……大丈夫だから。
置いてかれるより前に、付いていけるように努力するから……。」
「……。」
「元貴は……。元貴が思う事を好きにやってね……。俺の事はきにしないで。」
あぁ。置いていかれるなんて不安を努力で消していく若井。
なんて可愛いんだろう。
なんて愛しいんだろう。
そして俺はなんで安心させる言葉を言えないんだろう。
「……。」
「……も、元貴?
もう、寝る…………?」
そう言われて俺はやっと若井の方を見た。
その顔はとても苦しそうで、
涙は今にもこぼれ落ちそうなのに、
俺と目が合うと、無理矢理いつもの
ハニカミ笑顔を作った。
あぁ。抱きしめて愛してる、心配すんなって
言ってあげればいいのに
そんな若井を見て俺は
もっと泣かせてやりたいという加虐心がムクムクと膨れ上がるのを感じ、
無言のまま若井を押し倒した。
コメント
5件
てんさいすぎるって ! 、
初コメ失礼します!ほんとに主さんの書き方どタイプすぎます😿今まで読んできた中で一番好きな物語で、興奮が収まりません😿💗これからも頑張ってください!
まじで官能的な描写が神すぎて尊敬してます、大好きです(キモくてごめんなさい)