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やっぱり定信様だったかー😅 前の回の最後のシーンで何となくそんな予感してた笑😆 毎回面白く読ませてもらってます✋😊 続き楽しみにしています✨😆😊
【注意】
・☃️がこれまでドラマで演じてきた役が出てきます
・ドラマのネタバレを含む場合がありますのでご注意ください
・流血表現があります
・キャラの性格や口調が異なる場合がありますのでご了承ください
・捏造です
・ご本人様とは関係ありません
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♢ side Matsudaira Sadanobu
儂は、江戸時代を生きる大名。だが、気付けば知らない場所に居た。
「……何処だ、ここは……。」
儂の知っている時代とは異なる。大きく並ぶ建造物、そして道には鉄の塊が幾度も走り、人間は異様な服を身に纏っていた。
「……異界、か……?」
そう考えるのも無理はなかった。儂の知る文明では、こんな物達は当然無い。だが、この世界では人間は当たり前のように過ごしている。
「……何なんだ、ここは……。」
と、右も左も分からないまま歩いていると。
『……そこの、男性の方。』
背後から声を掛けられる。
「……?、」
『……仮装か何かですか?』
「……か、そう……?」
同じ日本語を喋るこの人間2人。だが、知らない言葉をつらつらと喋る。
『……!、刀……?』
「!、」
そして儂の刀を見るや否や、何かを向けられる。
『動くな!その刀を捨てろ……。』
「(捨てろ、だと……?それに何を向けている……危うい物か……?)」
刀を捨ててしまっては、この先どう生きる?
「……っ、!」
この辺りで騒ぎを起こしてしまっては困る。儂は咄嗟にその場から逃げた。
『あ、おい待て!!』
「(逃げるは恥だ……だが、今の役目は殺す事じゃない……何としてでもこの命だけは、)」
♢
『待て!!』
「(っすばしっこい……このままではすぐに追いつかれてしまう……、)」
と、もう少しで追いつかれる……そんな時だった。
『あ!こんな所に居た!』
「!?、」
前方から、知らない男達が儂に駆け寄ってくる。
『もう〜……探したんですからね?』
『……あの、お知り合いですか?』
『あ、はいすみません……こんな格好で出歩いちゃ、流石に職質されますよね……。』
『……えっと……?』
『映画の撮影なんです!でもこの人結構人見知りでビビりなんで、警察の方を見て逃げてきちゃったのかも……。』
『……そうですか……では、その刀だけ見せていただいても?』
『あ、はい良いですよ。』
と言って、1人の男が無理やり刀を奪い取ってきた。
「!、」
『静かに。』
『これなんですけどね、本物にめっちゃ寄せて作った物なんですよ!』
『……へぇ……本物みたいですね。』
『……はい、これで刺しても…………、』
……そして、その男は自身の腕に刀を突き付け、思いっきり刺した。
『っ……!!』
男は顔を顰める。
『……だ、大丈夫ですか?』
辺りの男達も少し困惑している。
『……えぇ、大丈夫です。これも実は仕掛けでして、血糊なんですよ。』
『そ、そうですか…………これは、失礼致しました。』
『いえこちらこそ、誤解を招いてしまってすみません。』
『……ではこれで。』
と、儂を追いかけていた2人はどこかへ行ってしまった。
『……っはぁ、っ……、』
彼は膝から崩れ落ち、痛ましい表情を浮かべた。
「……貴様、何をしている……これは本物の刀だぞ?」
『は、ハルさん……!!』
『こんな事するなんて聞いてないですよ!!』
『っあ〜痛ったぁ……笑』
「(笑っている……?何だ、コイツは……、)」
『……っねぇ、もしかして、本物?』
「……何を、」
『昔の時代から来た人かって聞いてんの。』
「……、」
何を言っているのか、儂には理解が出来なかった。
『今更こんな服来た人なんて居ないしさ……どこから来たの?』
「……江戸、だ。」
『江戸!?』
「……気付けば、ここに居た。そして追いかけ回され、今に至る。」
『……もしそれが本当だったら……結構ヤバいね、タイムスリップしてるって事じゃん……。』
「……何も分からない。何なんだここは。」
『その江戸時代から420年ほど経ったのが、今のこの世界だ。』
「……420年だと?」
あまりにも驚いた。だが、何故か納得してしまうのは、この街並みの所為だろうか。
「……。」
『……名前は?』
「……儂は、「松平 定信」と申す。」
『松平定信って……あの有名の!?』
「……有名……?」
『この世界ではめちゃくちゃ有名ですよ!!』
「……そう、か……。」
『……と、りあえず……北沢、運転頼める、か……?』
『……運転は出来ますが……その状態のハルさんを放っておくことは出来ないです、』
『……っあー……ちょっとやべぇかも、笑』
『っ急いでハルさんの会社に行きましょう!!病院じゃ不審がられるかも知れないんで、!!』
『了解、!!』
♢
そして誰かも分からない男達に連れられた。着いた先は、高い高い建造物。そもそも乗っていた物も先程から何度も見ている鉄の塊。何が何だか訳が分からないまま、連れられた。
『ハルさん、包帯を巻くんでじっとしててくださいね。』
『っあぁ……頼む、』
『ちょっと痛みますから。』
『い”っつ”……、』
「……貴様、何故自身で自分を刺した?」
『……。』
「本物の刀と分かっていたのだろう?何故だ、貴様に恐怖と言うのは無いのか?」
『……お前を助ける為だ。』
「……儂……を?」
『俺に恐怖なんて物は……まぁ、あるかも知れないけど、最近は感じないな。だってわざわざ急所を外したんだ。ショック死でもない限り、ほとんどの場合死ぬ訳が無い。』
「……最初、刀で腕を刺した時、何だコイツは……と思ったが、まさかここまで変な奴とはな。」
『何とでも言えよ。』
『……とりあえず、自己紹介でもする?』
『だね。』
儂が思っていた名より、全くかけ離れていた名をしていた。
「天王寺 陽」、「北沢 辰之助」、「山本 照久」、「三ツ矢 翔平」、「夏目 幸大」だと。
「……、」
Haru「まぁ、突然の事で困惑してるだろうけど、少なくともここに居れば安全だ。」
「……そうか。」
Teru「定信様ー!」
「!?、」
Mitu「色んな言葉教えますよ!」
「……あぁ、ちょうど困っていた所だ。この世界の者は儂の知らない言葉をよく喋る。」
Kita「……あの2人に任せて大丈夫か?」
Natu「まぁ……大丈夫じゃないですかね?笑」
それから、この若者達にたくさんの言葉を教えられた。意味を理解するのには少々時間を欲しいところだ。