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「アリシア、立て」
 宮殿の奥にある小さな中庭でシオドール殿下はわたしに剣の先を向ける。

 ここは立ち入り禁止の中庭で、秘密の稽古場として使われていて、
 大きく立派な木々が生え、まるで緑のカーテンに隔たれた空間のよう。

 魔女の森に一緒に行くと別荘の部屋で決意したわたしは翌日の朝、行きと同じ馬車でシオドール殿下、ノア様、ティアラと宮殿まで戻り、
 翌週からお願いをして、毎日、この場所で剣の稽古を受け、今日でちょうど3週間目に入る。
 だけど、稽古の最中にロリーア姉様の事を思い出してしまい、恐怖と吐き気に襲われ、今日も座り込んでしまった。

 シオドール殿下は、はぁ、と息を吐く。

 白岡くんにため息をつかれて、情けない。

 魔女討伐に一緒に*****************

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悪役令嬢の妹に転生したら、冷酷皇太子に溺愛されることになりました。

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