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ソロライブ当日。
ステージの照明が落ちて、
歓声が一段と大きくなる。
「……ゲスト、呼ぶわ」
「ローレン!」
『お邪魔しまーす』
スポットライトに照らされて、
ローレンがステージに出てくる。
歓声がさらに跳ね上がる。
二人で並んで歌う。
息もぴったり。
曲が終わった瞬間、
会場は拍手と歓声で埋まった。
「ありがとー!」
『ありがとうございました!』
そのままMC。
『いや、緊張した……』
「顔こわばってたぞ」
『そっちが隣にいるからだろ』
「は?俺のせい?」
『そういうことにしとけ』
客席が笑う。
その時。
ローレンが一歩下がって――
『……っ』
足を取られる。
体がぐらついた瞬間。
「危なっ……!」
葛葉が咄嗟に、ローレンの腰を抱いた。
ぐっと引き寄せる。
『……あ』
「……何してんだよ」
一瞬の静寂。
次の瞬間。
\きゃあああああ!!/
\今のなに!?!?/
\尊い!!!/
会場の歓声が爆発する。
『ちょ……葛葉……』
「お前がコケるからだろ……!」
二人とも若干赤い。
「……続けるぞ」
『……はい』
その後のMCは、
二人ともどこかぎこちなかった。
――――――――――――
ライブ後、楽屋。
『……ごめん』
「何が」
『ステージで……』
『ああいうことになって……』
「別に」
『ファン、ざわついてたし……』
「ざわつくのはいつものことだろ」
『でも……』
葛葉はローレンの方を見る。
「心配しすぎ」
「転ばなかっただろ」
『……腰、掴まれた』
「……支えただけだ」
『……びっくりした』
「俺もな」
少し沈黙。
『……でも』
『助かった』
「……ならいい」
ローレンは小さく笑う。
『ライブ』
『楽しかった』
「……また呼ぶわ」
『またコケるかも』
「その時も」
「掴むから問題ねぇ」
『……ずるい言い方』
「事実だろ」
二人は目を合わせて、少し笑った。