私の名はリリー。至って普通の産業スパイ。
以前レットバロンという犯罪組織に所属していたのだけど 少し事情があって辞めた
事務所の屋上で空を眺めていた時だった。
「おいリリー。」
私を呼ぶ声が聞こえた
「あらジェイク ごきげんよう」
と後ろを振り向き、同僚のジェイクに向かって口角を上げながら返答した
「なにがごきげんようだ それよりマーガレットの話聞いたか?」
とりとめのないおしゃべりね…まぁいいわまだ時間あるし。
「えぇ聞いたわ。ハニートラップに失敗してお相手に殺されたんですってね」
そうマーガレットはとある大手会社の機密情報を盗むためそこんとこの 社長さんにハニートラップを仕掛けたのだけど見事にバレて殺された。
それにより組織の皆は悲しみと怒りが重なり合って少し暴走気味。
まぁそりゃそうでしょうね。
マーガレットは入ってきたばかり新人だし周りから期待もされていた。
「お前は悲しくないのか?仲間を殺されたんだぞ?」
その質問に答える
「全く悲しくないわ。だってマーガレットはまだ入ってきたばかり新人よ。 絆もそんなに深くないもの。ハニトラに失敗する方が悪いと思うわ」
ジェイクは私の答えにため息をつきながら言った
「はぁ…お前マジ冷たすぎ。誰かコイツに感情を教えてやってくれ…」
「そんな事よりその任務は誰が代わりに引き受けるのかしら?」
私はさらりと話題を変え質問を投げかける
「あぁ、ダニエラがやるってよ。今度はハニトラじゃなくて直接会社に潜入して機密情報を盗むらしい。つまり潜入捜査って訳」
まぁ確かにそっちの方が手っ取り早いわよね。
今の社長さんにお近づきになっても警戒されて話にならない。
「そうね。おっさんの相手をするのも疲れるし。」
「…お前なぁ‥」とジェイクが呆れながら言う
あらもうこんな時間ね。本当にあっという間だわ。
「楽しい楽しいお話はここまで。 それじゃあごきげんようジェイク」
とそれだけを伝えその場から立ち去った。
もぐもぐ
私はようやく仕事を終え事務所の食堂でサンドウィッチを頬張っていた
ちなみに今回の私の仕事は、
アメリカ合衆国の大統領令嬢ガブリエルマッカーサーの悪事をカメラに収め、全国に公表することだった。
しかし意外にも早く終わった。まだ公表はしていないけれど
一応カメラには収めることが出来た。にしてもびっくりしたわ。
ガブリエルは大統領の娘ということで今までは
自分が犯した罪を揉み消す事が出来たけど
この動画を広めたらどう言い訳するのかしら?楽しみね
などと考えていると
「よっ!リリー!」
とダニエラが私の隣に座って来た。
「あらダニエラじゃない、敬語はどうしたのかしら?」
「たったの1歳差でしょうが!」
と頬を膨らませながら言うダニエラ。
それを見た私は、
食べている途中のサンドウィッチをダニエラの口に無理矢理ぶち込んだ。
「っ!リリー先輩 間接キスっすね♡」
とニヤニヤしながら言ってくるダニエラ。うんシンプルに気持ち悪い
「えぇそうね。もう満足したでしょう?あっち行って」
私が分かりやすく拒絶するとすぐその場から去ってくれた。
はぁ…外見はいいんだけどね。仕事もちゃんとやってくれる
ただあれだけ直してくれれば全部完璧なのに
「サンドウィッチあげるんじゃなかった…まぁいいわ。メロンパン食べよ」
とメロンパンを食べながら自室へ向かった。
コメント
1件
下手くそですよね。良ければアドバイスよろしくお願いします