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【雄英の寮に移り住む日当日の3番視点】
(後輩くん、何か言うことは??)
「(あ。後輩呼びのこれガチの方だ…ごめんなさい)」
(何に対して?)
「(戦場で寝たことです)」
(だよね?僕が後輩くんの中に居なかったら死んでたよ???)
「(でもツクヨミ先輩が何とかしてくれるから…)」
(いつまでも僕がそばに居るとは限らないからね??そんなんじゃいつか僕が死んだら何も出来ないじゃん…あの時だって間に合わなかったせいで……とにかく!自分の身は自分で守れるように警戒を怠らないこと!!)
「(……はい)」
「1年A組、無事にまた集まれて何よりだ」
寮の前に集まったA組を見ながら淡々と話す。夏なのに変わらずの黒服…いいな翔先生……
「皆入寮の許可降りたんだな」
「私は苦戦したよ…」
「フツーそうだよね…」
「2人はガスで直接被害遭ったもんね」
「無事集まれたのは先生もよ。会見を見た時はいなくなってしまうのかと思って悲しかったもの」
「うん」
「………俺もびっくりさ。まァ…色々あんだろうよ」
「(敵に雄英は普段通りしているのを見せるのと、寮制にしたのは安全の保証とスパイを見つけるために寮になったのか)」
(人間って腐ってるぅ〜w)
「さて…!これから寮について軽く説明するがその前に一つ、当面は合宿で取る予定だった仮免取得に向けて動いていく」
「そういやあったなそんな話!!」
「色々起こりすぎて頭から抜けてたわ…」
「大事な話だ、いいか。切島、八百万、轟、緑谷、飯田。この5人はあの晩あの場所へ爆豪救出に赴いた」
「え…」
「「「…………………」」」
「その様子だと行く素振りは皆も把握していたワケだ。色々棚上げした上で言わせて貰うよ。オールマイトの引退がなけりゃ俺は、爆豪・耳郎・常闇・葉隠以外全員除籍処分にしてる」
(人間ってどこまでも愚かだよね〜)
「(まるで経験者のような口ぶり…)」
(いや、大マジだよ。現在、人間界管理者は翔でその代理人がヴォイズだけど僕の代では管理者は1人で教師がどこかを管理するなんてなかったんだよね…… )
「(……え?ならば重要な区域である天界、人間界、地獄、冥界の4つは誰の担当?)」
(当時は今と変わらずに天界管理者が僕で冥界管理者がアカツキだったんだよね。そして、 地獄の管理者が翔とヴォイズの幼なじみで殉職した幹部の8番…ブラック。人間界の管理者が今で言うと追放された先代幹部なんだぁ。)
「(追放された先代幹部??)」
(そう、その子は運命神だった。でも未来を見れるやつは知らなくてもいい事まで知ってしまうから狂う。だから人間や世界を知りすぎ、狂って崩壊する。それが原因で前の死天魔界の頃に追放されてからは教師も管理出来るようになって、管理者と代理人という役割で2人出来るようになったんだよね。運命神
は誰にも頼れなくなって抱え込み過ぎて壊れたし)
「(元人間界管理者の追放された先代幹部…名は?)」
(名前はフェイト。後輩くんの立場的に言えば元先輩と言ってもいいと思うよ)
「学生寮は1棟1クラス。右側が女子、左側が男子と分かれている。ただし1階は共同スペースだ。食堂や風呂・洗濯などはここで行う」
いつの間に話が終わって寮の中に足を踏み入れると、学生寮としては十分過ぎるほどの設備と広さ。国からすれば狭いが…
「おおおお!」
「中庭もあんじゃん!」
「広っ!綺麗!そふぁぁぁ!!!」
「豪邸やないかい」
「麗日くん!?」
「聞き間違いかな…?風呂・洗濯が共同スペース?夢か?」
「男女別だ。おまえいい加減にしとけよ?」
「…はい」
「部屋は2階から。1フロアに男女各4部屋の5階建て。1人1部屋。エアコン、トイレ、冷蔵庫にクローゼット付きの贅沢空間だ」
「ベランダもある。すごい」
「我が家のクローゼットと同じくらいの広さですわね…」
「豪邸やないかい」
「麗日くん!?」
「部屋割りはこちらで決めた通り。各自、事前に送ってもらった荷物が部屋に入ってるから。とりあえず今日は部屋作ってろ。明日また今後の動きを説明する。以上、解散!」
「「「ハイ先生!!!」」」
【3番が移り住む日の自宅、鷹の目視点】
「で、なんで不死鳥家がここに居るのですか?」
「ケチくせェな鷹。別にいいだろ」
「兄さん?彼女さんにそんな態度をとるのはやめてください。そんなんだからフェンリルに兄扱いされないんですよ?」
「おじゃましてんのにその態度は良くねぇよ炎狼」
「お兄ちゃんって呼べよお”お”お”お”お”」
「相変わらずのブラコンっぷりですね…フェニックスさんも人間界では生きにくいでしょうに……異形型などと嘘をついても火を纏っている鳥なんて目立ってしまうのにわざわざありがとうございます」
「いえいえ…けれども鷹の目さんくらいですよ?自然の原理として氷が熱く、炎が冷たいというおかしな性質を持つ私の兄、ブラコンな炎狼とお付き合いして。人間の姿にまだなれない私、フェニックスや…人間の姿なのに満月になると狼の本能が強くなる弟のフェンリルと普通に暮らせるのですから」
「そんな事はないですよ笑。だって、フェンリルさんは優しいし、フェニックスさんは面倒見がいいし、炎狼はいざという時にすぐ動ける頼もしい人なのですから」
「お前…俺の弟たちの素晴らしさがよく理解出来てんなぁ!」
「自慢より先に炎狼はブラコンを直せよ」
「お兄ちゃんはお前の事も思って過保護なだけだからな?!」
「俺だって強くなってんだからそんな過保護じゃなくていいんだ!」
「お兄ちゃん感激…でもコードネーム呼びはヤダ!!成長が感じられるけど!お兄ちゃんって呼ばれたい!でもそう呼ばれなくても成長が感じられてまたいい!!」
「兄さん、限界オタクみたいにブラコンを発揮させないでください。」
「賑やかな一族ですね〜」