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思ってる事は…秘密です🤫ww まぁいつか、出しますわ!
滴る涙。水。
もう、どちらかも分からない。
私はただ、今起きたことを把握出来ずに呆然と立ち尽くしていた。
何故ここまでやられるのか。
私が何をしたのか。
どうして巻き込まれてるのか。
そんなことを考えることしか出来ない。
バシャ!
上から冷たい水が私に向かってかかる。
まただ。
毎日毎日学校では体育着を着てるのが日常になってきている。
でも、いいんだ。
物を壊されなければ…
ガラッ
着替えを済ませて、教室に戻る。
「……な…に…やってるの…?」
そこには、私の外靴や鞄、教科書をカッターで切り刻んで、踏んでいる絢達が居た。
「見たらわかんない?wあっ!目見えないのか〜w忘れてた〜w」
ギャハハと下品な笑い声を上げながら私の机にカッターを突き立てる絢。
何が切れる音が聞こえた。
「…ねぇ佐賀野さん。」
「えw何?w絢呼びでいいって〜w」
「は?呼ぶわけないやろ」
「「「は?」」」
取り巻きの女の子2人も驚きの声を上げる。
「ふざっけんな!外靴も、鞄も、教科書も…!!親が必死に働いて稼いでくれたお金で買って貰って使ってるんだよ!絢はさ!毎日のように、クレープやらアイスクリームやらパフェやら買い食いしてたよね!無駄遣いする暇あるなら、お金の大切さ学び直しなよ!私の家はお母さんがお金を無駄遣いしかし無いから、お父さんとお姉ちゃんが生きる為に…私を生かせるために必死に働いてくれてるんだよ!その鞄とかは、お姉ちゃんの貯金を崩して、ギリギリ買えたもの!その外靴はお父さんに誕生日プレゼントで貰った大切な物!しかも、その靴買う為だけにお父さんは体調崩すまで働いたのよ!この事絢には話したよね?私の家の事情昔から知ってたよね?なのに…なのに…!どうして、そんな事が出来たの!友達…ううん、親友だと思ってずっとずっと絢を信用してたのに…絢の神経分かんない!」
最後らへんは、息が上がって上手く喋れてなかったかもしれない。
でも、言いたかったことは言った。
「「……っ」」
取り巻きは気まずそうに目を背ける。
所詮は、弱いんだ。
でも、絢は違う。
「…ふっwだから何だって言うのよw」
「……は?」
なんで通じないの?日本人だよね…
「何?人の家の家庭の事情なんて知らないわよw私達は私達の好きな子として生きてくのwそれと、意味わかんないのよ…」
「…何が?」
「なんで、あんた見たいなブスが綾川くんと仲良くしてんのよ!」
「…え?」
「ずっと好きだったのは私だよ!なんで、ぽっと出のあんたが仲良くしてんのよ!」
「絢彼氏いたじゃん。」
「あんなの遊びだし!本気にしてたの?ほんとに馬鹿!」
「あんたはもう、引いてよ。」
「……どういう事?」
「あんたは、十分堪能したでしょ!私も仲良くしたいの!だから引いて!嫌いって言ってきて!好きじゃないでしょ!?」
「…無理」
「は?なんでよ」
「翔馬君は、私にとって大切な…大切な友達だから!」
友達…友達は何か違う気がする。
でも、まだ言うことが出来ない。分からないから。
「ふざけんな!」
そう叫ぶと絢は右手を振りかざし、私の頭を何回も殴った。
途中からは、筆箱で殴られていた気がする…角が立っていて固かったから、プラスチックの筆箱で殴られたのかもしれない。
そんな事を考えていると、意識が遠のいて行った。
あぁ…親友に殴られた。
親友…親友か…絢と私はもう友達でも無いのかもしれない…
「わぁ!この子かわいいね!」
「え?」
「ん?どうかした?」
「ううん、なんでもないです。」
「敬語とかやめてよ〜w堅苦しいし!
私、4-2 佐賀野 絢って言うの!」
「あっ。私は4-1 山神 天音、よろしくね。」
「天音!よろしく!」
「う、うん。」
あの日。一人ぼっちで、絵を描いていた私に話しかけてくれた絢は、凄くコミ力があって、
何故か私とよく遊んでくれた。
気づけば仲良くなっていた。
「ほんとに天音は絵上手いわぁ〜」
「絢も可愛い絵じゃん!」
「私のはバケモンよバケモン」
「そう?私は好きだけどなぁ…」
「もうっ!アイス奢ったる!」
「やったぁ〜」
小学校からずっと喧嘩も少なく、仲良く一緒に過ごしてきた絢。
だからこそ、辛かったんだ。
「─ね!天音っ!」
ん…?何…?誰だろう。
ゆっくりと重い瞼を開くと。
不安そうに手を握る翔馬君と、泣きそうな絢が居た。
【作者ノート】
6話も見てくれてありがとう!
この大喧嘩?はどうなるんだろうね…
次の話も楽しみにしててねー!
おそら!