「」セラフ
[]その他
白昼夢を見ているみたいだった。まるで何かの映画のワンシーンを見ているようで。いつの間にか時は過ぎ去っていく。
自分は罪に追われることがなかった。旅をしたが、万引きなどの罪は犯していないから。それに、雲雀が奏斗の愛銃を持っていたなんて知らなかったし。
渡会雲雀と風楽奏斗が見つからなくなって。あの二人だけがどこにもいないんだ。
ただただ暑い日が過ぎていく。
他のみんなはいるんだ。先輩とか後輩とかマネージャーだっている。なぜか君たちだけどこにもいないよ。
経った三日間だけの小さな旅。その夏の日を思い出す。君たちが好きだと言っていたあの歌を俺は今も必死に歌ってる。君たちに、今なら言いたいことがあるんだ。
君がバカみたいに笑ったり、君が眩しいくらいの笑顔は俺の頭の中を飽和している。
「君は何も悪くないよ」君に言ってやりたい。
「投げ出してしまおう。何もかも」そう声をかけることができたのなら俺らの運命は変わっていたのかな。
何年の時が過ぎ去っただろうか。覚えていないが、俺は今でもあいつらのことを探しているよ。
凪ちゃんはあいつらがいなくなってから急激に病むようになって、今は一緒に暮らしている。
そんある夏の日に、コンビニに立ち寄った。そこで俺は信じられないものを見た。
[なぁなぁ、大丈夫かな]
[大丈夫じゃないよ、、、。とりあえず遠くに逃げよう]
あいつらの声。声がする方向に目をやると。
金色の髪。青色の瞳をした少年と紫色の髪。独特な金色の瞳をした少年がいたんだ。
「奏斗、、?雲雀、、、?」
俺があいつらの名前を呼んだ瞬間、少年たちはこちらを見た。
[すみません。なんで僕たちの名前を知ってるんですか?]
警戒しながらも聴きにきた。奏斗によく似た少年。
「あぁごめんね。あまりにも君たちが、昔いなくなった仲間というか親友ににてたもんだから」
[そういうことですか。すみません]
謝る奏斗ににた少年の姿は本当に奏斗だった。
「いや、いいんだけど、、。」
[何かあったんですか?]
ひょこっと雲雀ににた少年が来た。
「君たち家に来てくれない?」
俺はつい本音を言ってしまった。
[え?なんで、、]
「家にね。親友が消えたことで病んでいる親友がいるんだ。そいつを元気にしたいのと単純に君達の話を聞きたい」
[、、、、、]
「君たちは裏の人間じゃないよね?」
[裏の人間、、、。ではあった]
雲雀ににた少年は俯きながらも答えた。
「今は違うんだね?足抜けか家出ねぇ。まんまあいつらだ。お願いだ、来てほしい」
[、、、。話を聞くだけって約束できるなら。もしも他のことをしたら、わかりますか?]
奏斗ににた少年は最初に声をかけた以来声を発しなかった。
「なんでもしていいよ。俺も元裏の人間だからね。約束は守るよ」
[なら行きます]
「ありがとうね」
コメント
6件
あの好きです、小説と歌詞を思い出しながらリンクして読めるのでほんとに泣いちゃって、、!応援してます!
こっそり主様の作品応援させて頂いてました … !! ♩ 展開めちゃめちゃ好きです ( ; ; ) 続き楽しみにしてます ^_ ̫ _^
わぁぁぁぁぁぁ!!!!墓参り的なシーンだけで終わると思ってたからkntとhbのそっくり少年出てくるともわなかった!