「どうします、稲葉一尉!」
「…。総員、ショックに備え!」
『ショックに備えー!』
閃光が収まる。
「閃光止まった!」
「被害系統確認!」
「どうします、航空総隊と連絡が途絶えるのはまずいですよ…」
「…。衛星通信電話を使え。」
『衛星通信電話ですか?』
『ああ。そうだ。』
「はい。」
「なら、
陸上自衛隊第234即応機動連隊も異世界に居るはずなんだが…」
「何だあれは!?」
「龍…ですかね?」
「とりあえず…」
「撃墜!」
『稲葉一尉!12式大型汎用航空機が起動しました!』
「12式大型汎用航空機がだって!?」
『はい!この航空機の中には非常食料も搭載しているので一機体で10年は持ちます!』
『それが何機ある!』
『第12航空隊全隊員乗れる分あります!』
「了解!」
「全員乗ったな!!」
「全員乗りました!!」
「手旗信号と管制が無いが俺達ならできる!!」
「イエッサー!!」
「安定飛行に入りました。」
「よし。ベルトはずしていいぞ!」
「総員持ち場に付け!」
『サーイエッサー!!』
『対空戦闘!よーい!』
「どうした。」
「神龍です。」
「ミサイル!発射!」
『ミサイル発射!』
『命中!神龍撃墜!』
「まだ来ます!」
「機関砲!ミサイルと同時に発射!」
『120mm機関砲射撃開始。ミサイルと同時に撃て。』
『命中!オールクリア!』
「オールクリア!」
「対空戦闘用具収め!」
『対空戦闘用具収め!』
「報告!一時の方向に自衛隊車両に酷似した車両列を確認!現在確認中!」
「対地戦闘!よーい!」
『対地戦闘よーい!』
「報告!一時の方向の車両列、自衛隊車両と確認取れた!」
「対地戦闘用具収め!」
『対地戦闘用具収め!』
『RADARCONTACT!』
「対空戦闘よーい!」
『対空戦闘よーい!』
「近接パルスレーザー砲!斉射!」
「駄目です!敵機射程外!」
「敵機より、友軍信号確認!」
『こちら前部艦橋。敵機の詳細。所属航空自衛隊第501航空隊 偵察機F-4ファントムII』
「空自か…」
「対空戦闘用具収め。」
『対空戦闘用具収め!』
空自無線『FOX2!』
『F-4レーダー照射!』
『ミサイルが来る!』
「近接パルスレーザー砲!ファイヤー!」
『駄目です!防ぎきれません!』
『衝撃に備えー!』
ドォォォォン!
空自無線『撃墜!』
『墜落します!』
『引き継ぎ衝撃に備えー!』
次回予告
航空自衛隊に撃墜された稲葉一行は、とある村へ墜落する。
第二話「希望の光」