🌙「………………、」
🌱「……2年前、私が飛び降りた日、…前世の私が死んだ日」
🌱「…その日から、多分私はこの体で過ごしてて」
🌱「…もともとこの体の持ち主だったまちこちゃんは…多分……」
🌱「…ごめん、なさい」
そう、頭を下げる。
それだけで事足りるかなんて分からないけど、でも
🌱「…2年前から、みう…ちゃんが一緒に過ごしてた私は森下まちこちゃんじゃない」
🌙「……そっか、」
🌙「…ありがと」
🌱「……え?、怒ん、ないの?」
拍子抜けして、つい顔を上げてしまう。
……怒られると思ってたし、嘘つきだって言われる可能性もあった。
🌱「嘘だとか、思わないの?」
🌙「…だって私の知ってる森下まちこも、まちこりーたちゃんもそんな嘘つく人じゃないから」
🌙「……それにね、」
🌙「…まちこの体に、まちこりーたちゃんの魂が生きてるってことはさ、どっちも生きてるじゃん、」
🌙「…確かに今と前世で違う人間ではあるし、それをまちこりーたちゃんだと思うのはダメだけど」
🌙「まちこりーたちゃんがまちことして生きてくれたおかげで、私は大切な人を失わずに済んだの」
🌙「……きっと、まちこりーたちゃんがいなかったらまちこはもういなかったと思う」
そう、みうちゃんが窓の外を見つめる。
その目線は、誰より森下まちこちゃんを愛していて
🌙「……だから、ちゃん付けなんてしないで、」
🌙「今まで通りでいいの、」
🌙「……まちこりーたちゃんがはいってからの2年間も、私は親友だと思ってたから」
🌱「っ……ぅ………ぁっ、……」
🌱「み、うぅ…………」
ぎゅ、と暖かな温もり。
みうに抱きしめられる。
きっと、まちこちゃんも辛い時はこうしてみうに抱きしめられていたんだろう。
🌙「……ずっと、親友でいるから」
苦しかった胸の内も、まちこちゃんの苦しさも全て吐き出すかのように、嗚咽を漏らして泣き続けた。
____________________
【𝐏𝐫𝐨𝐟𝐢𝐥𝐞】
🌱森下まちこ
早稲田大学4年生。
前世➝まちこりーた
🌙月宮みう
早稲田大学4年生。
まちこの親友。
女子研究大学のリスナー。
____________________
____________________
森下まちこと月宮みうは大学からの友達です。
今回のタイトルは絡まる蜜の44話と似てますね。
𝐓𝐡𝐚𝐧𝐤 𝐲𝐨𝐮 𝐟𝐨𝐫 𝐰𝐚𝐭𝐜𝐡𝐢𝐧𝐠.
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!