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お手紙
アーノルド・ローベル
一
がまくんは、玄関の前の階段に腰掛けていました。
かえるくんがやってきて、言いました。
「どうしたんだい、がまくん。ずいぶん悲しそうな顔をしているじゃないか。」
「うん、そうなんだ。」と、がまくんが言いました。
「僕、一日のうちで、この時間が一番嫌いなんだ。お手紙を待つ時間なんだよ。それが、いつも僕をとても不幸せにするんだ。」
「どうしてだい?」とかえるくんが聞きました。
「だって、僕、一度もお手紙をもらったことがないんだもの。」と、がまくんが言いました。
「一度も?」とかえるくんが聞きました。
「うん、一度もないよ。」と、がまくんが言いました。
「ポストに手紙が入っているか見にいくたびに、いつも空っぽなんだ。お手紙を待っている時間が、いつも悲しいんだよ。」
二人は、しばらくの間、悲しい気持ちで階段に腰掛けていました。
一段落 終わり
コメント
1件
ああ、これ「がまくんとかえるくん」の有名なエピソードですね。がまくんが「お手紙を待つ時間が一番嫌い」って言う切なさ、すごく伝わってきました。一度ももらったことがないっていう淋しさに、かえるくんがただ隣に座って一緒に悲しんでくれる優しさが印象的です。この静かな二人の時間が、とても温かい。次はどうなるんだろう……続きが気になります!