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主の勝手なお話です。通報❌
何でも大丈夫な方だけどうぞ~
si「お嬢様?あまりお詳しくないの
ですか?」
「う…ん、そうだね山田君て、たつや
とりょうへいの同期って言ってた方だ…
へええ…え?同じ学校…たつやも
りょうへいも何も言ってなかったな…
なんでだろう…忘れちゃったのかな」
-そりゃあ、やまだだからな…興味
持たれるのが嫌なんだろう
hi「…体調だけは気をつけないとな」
「うん……へええ…カッコいいんだ」
hi「誰?」
「やまだ君…」
si「お嬢様!やまだ君は王道ですよ?
幼い時からお顔が整われて…」
「へええ…あ、めぐろ君だ…へえ…
今日はご両親と一緒にいるって…”なに
してるの?”って…ご飯たべてるから…
写真送ろ……”お墓参りにきてご飯食べて
るよ”……よし…ん?さぶろう?文章おかし
かった?」
sa「いえ…お嬢様は、めぐろ君だから
そのようにお早く返信、なさるのですか?」
「え?違うよ?さぶろうは、メッセージ
きたらすぐに、返さないの?」
sa「…送り主にもよりますね…私はそも
そも異性と、あまりプライベートで
メッセージのやり取りはいたしません
から…」
hi「へええ…」
sa「たきざわ君は、スマホのチェックなど
お嬢様にされないんですか?」
hi「え?スマホのチャックですか?」
sa「ええ」
「私、そんなことしたことない!」
hi「だな、さぶろうさんは、パートナー
がいらっしゃるんですよね」
sa「いいえ、私は主様、一筋なので」
「へええ、しろうは?いるの?彼女?」
si「ハハ…ほくと君が彼氏になってくれたら
ハッピーですけど?以前はいましたけど
ね?」
「へええ~しろうはいたんだ…全然
わからなかった…」
si「私、隠すの大得意なんで!長かった
んですけどね~ハハ」
「未練がありそう」
si「ですね~もう叶わないけど…」
「どんな感じの人?」
si「めちゃめちゃ綺麗で、ポンコツで
面白い!…あの方以外は考えられない…」
hi-え…主様?まさかな…いや…可能性は
あるよな…あの人じゃなくて、あの方
って…
「じゃあ、もう一度アタックしたら?」
si「…負け戦はしないんです」
「…他にお相手がいるの?」
si「ええ!私の入る場所なさそうなんでね」
「あ…ラブラブなんだ?」
si「ですね…あの方が泣くことはしたく
ないんですよ~ハハ、たきざわ君?お嬢様
をよろしくお願いいたしますね?」
hi「あ…はい、こちらこそよろしくお願い
いたします」
-主様…スマホのチャックまで、してる
のかな…るうはどうして、さぶろうさんと
の関係を言い出さないんだ…秘密にしてい
たい?いや…るうに限って隠し事なんか…
よっぽどの理由がなけりゃ…風紀か…
とすると、なおさら、しろうさんとも
とは言い出しずらい…
「さぶろうも、ホントは彼女いるん
じゃないの?」
sa「いませんよ…この指輪は、女性避け…
かめなし君と同じです」
hi-そんなにモテるのか…主様のやきもち
で、異性とのやり取りは控えてるのかもな
「ふ~ん、そうなんだ…さぶろうの
彼女さんになった人、大変そう」
sa「どう…してですか?」
「さっきも言っちゃったけど、さぶろう
ってさ、優しいけど、優しくないって言うか
…だいすけとは違うけど、女のこに詳しく
ないって言うか…わかってないって感じ!
同じか!逆にしろうは飄々としすぎて
ホントの気持ちが掴めない感じ…これも
不安になる…」
sa「ハハハ、おっしゃる通りですね」
si「当てられた笑」
「さぶろう?もっとさ?優しくして
あげて?せめてさ、話は聞いてあげてね?」
sa「かしこまりした」
t「さぶろう…」
sa「失礼いたしました」
hi「…まあさ?」
「…え?うん?」
hi「…そんなに頻繁にくるのか?」
「ん?」
hi「頻繁にやり取りしてるのかって」
「ええ?だって昨日の夜に交換した
ばっかりだよ?」
hi「ああ…そうだった…でも、もう
きてる、まめだな…」
「だよね~忙しい時は返せないよって
言ってるけど、俺が送りたいんでって
言って送ってくるね…もうきた…暇なの
かな……えっと…皆の手作りだよ…
うらやましいでしょ…と……」
hi「メッセージだけ?電話とかしてる
のか?」
「ああ…1回TV通話でしてるかな…ちょうど
お風呂出た時で…タイミング悪かった」
-そりゃ狙ってるんだろ…
hi「まあさ?」
「うん?」
-ホントに興味がないのか…
じろうさんにそっくりじゃな…
hi「なんの話したの?」
「いわなかったっけ?
りょうへいと一緒に勉強してるとか
同じ学校、受験するとか」
hi「ああ…そうだ、聞いたな…あのさ?」
「ん?」
hi「…めぐろのこと…気になるのか?」
「また~その話?気にならない!」
si「…お嬢様…めぐろ君もカッコいい
じゃありませんか」
「ああ…そうなのかな…まあじろうに
似てるからカッコいいのかもね?
皆の方がカッコいいもん…ねえ?蜜柑
もうないの?私の分ある?」
sa「お嬢様、こちらにありますよ」
「ありがとう…え…さぶろうの分は?え…
人数分持って来なかったけ?」
sa「良いさ…ほら…っと、どうぞお食べ
くださいませ」
「え…だって、じゃあ、へへ、皮剥いて?
ダメ?」
sa「わがままお嬢様」
「だってえ、爪の間に白いの、入っちゃ
うんだもん、さぶろうもうれしいでしょ?
私の蜜柑の皮が剥けて笑」
sa「ハハハ、ほざけ、ほら笑」
「ありがと!半分こ……はい、どうぞ?
さぶろうの分…」
sa「有り難き幸せ笑」
j「お嬢様はそうやっていつも私を
拒否するんですね…悲しい、どうして
そうやって、さぶろうといつも仲良く
なさるのですか?」
「え?ごめんね…だって、さぶろうはさ
私のお兄さんだもん、じろうみたいに
恋愛感情なんてぶつけてこないし、全く
私に興味ないもん」
~まあさ殿は玉藻の前様のようなお方
ですなあ
「ええ?アハハハハ…そうですね…
帝をあんなに夢中にさせられるかどうか…
国を滅ぼしてしまうほど…寵姫にも
むいていませんし…」
hi-あ…主様だ…
sa「私の大事な宝になんてことを!
口を慎め!」
t「お嬢様をあんな女狐と一緒にしないで
いただきたい!比べる対象にもなり
ません!」
「さぶろう!たろう!失礼だぞ!」
sa「本当のことを言ってなにが悪い
んだ!」
si「さぶろう、落ち着けって」
t「…失礼いたしました」
~ハハハ、世の悪女と言われている
姫君様達はもっと自信がおありでしょうに
「…そうでしたね…私は…本来…統べる
器ではありませんので…周りのもの達が
優れているだけです…」
t「我が君!またそのような!あなた様の
溢れる能力のお陰でこうしてよしの殿
だって…」
hi「るう…謙遜は時として嫌みだぞ?」
「ハハ、謙遜でもなんでもない…能力
だってたまたまいただけてるものだ…
でも今の仕事には勘違いも必要だか
らな…」
hi-天狗になってダメになっていった人達
を大勢見ているからなんとも言えないが…
あまりにも自信がなければ注目を浴びる
ことさえ、苦痛になりかねないからな
「まあ女優さんは、皆、美人さんだから
私なんて、すぐに飽きられるだろうし
お仕事だって、たろうが優秀なお陰で
もらえてるし、でもいただいたお仕事は
キチンとしないとね!」
hi-こんなに露出してて…自分の仕事の
ことは、これやったあれやったって
言わないもんな…デビューは…いきなり
ホームドラマだったかな…主役の同級生
役で…清楚な役だったけど、毎回意外と
台詞も長いし、画面に映るから…そこから
雑誌で取り上げられて…モデルしたり…
かずやとCM共演があって…商品の箱買い
が多くて店頭から消えたらしいけど…
雑誌でも特集が組まれて…かずやのドラマ
にもちょっと出たんだよな…コンビニの
バイト店員で2話だけだったけど…結構
何分も映ってたよな…今回しっかりした
ドラマ出演は初めてだけど、それだって
あれから随分、取材を受けたんじゃない
のかな…それでなくとも毎月雑誌には
何冊も出ててるし…それにりょうたと
組んでるブランドだって好調だよな…
研究生、皆、着てるもんな…そりゃそうか
かずやが着てるから…ああ…比べる対象が
ないからかわかりづらいのか…ライバル
とかいればな
t「お嬢様…これでも随分…仕事量は
押さえているのですよ?」
「へええ…いただけるのは有り難いけど
たろうってホントに優秀なんだね」
hi「…お前ねえ…」
「ん?」
hi「なんでもない…」
-どう言っても納得しないよな
「あっそうだ!舞台の敷地内に桜の木
って生えてる?」
hi「ああ…生えてるな…ちょうど毎年
咲いているのが見られる」
「おお!見学に行ったらご挨拶しよう」
~ほお…私の兄弟ですな…きっと…
もう少し距離が近ければ意思の
疎通もできますが…
hi「…俺、もしかして…その桜殿の声も?」
「ん~わからないな…でも不快だったら
さっきの方法を試してみて?稽古中は
閉じたらいいよ!」
hi「ああ、そうだな」
・・・
all「ご馳走さまでした!」
「ふう…そろそろ帰ろうか…」
t「お嬢様…この後…別荘に行って
みませんか?…」
「…え…たろうはあれから行ってるの?」
t「いえ…管理は任せてあるので、綺麗な
ままではあると思います」
「そうか…まだ…あの、家の主みたいなの
いるかな?」
t「もう役目は終わったのでいないと思い
ますし…居たところで…それにさぶろうが…」
sa「俺をだしに使うなよ!」
t「何か忘れ物があるんだろ?」
sa「別に…もういらねーだろ」
si「さぶろう、あのボ…」
sa「ああっと、お嬢様?どうされ
ますか?」
「うん…そうだね、ひであきは?一緒に
行ってくれる?」
hi「もちろん…」
「ありがとう」
・・・
よしの殿に別れを告げ
別荘へ
「ここからだと2時間くらいかな?」
t「そうですね…アクアラインを通るので」
hi「鴨川にあるんだっけ?別荘って」
「うん、毎年夏に、皆で行ってプール
で泳いだり、海で泳いだり、BBQしたり
スイカ割したり、花火したり…
楽しかったな…もう出来ないだろうけど」
hi「…行くのが辛いから出来ないのか?」
「それもあるけど…皆、夏は忙しい
んでしょ?研究生は特に…」
hi「確かになあ…デビュー組よりある意味
忙しいかもな…じゃあ8月の後半は?」
「どうだろうね…」
hi「るう?俺にためにお休みとってよ?
さくやさんのお墓参りするでしょ?
その後の1週間は俺らの夏休みに
しよう?」
「ええ!…うれしいけど…皆は?」
hi「…皆で相談しようか…」
t「お嬢様はお休みできますが…彼らは
1週間全休できなくても私達がサポート
いたしますので仕事とここの往復なら
可能ではないでしょうか?」
hi「可能でしょうね…」
「…ひであき?」
hi「…るうのこと…独り占めしたかった」
「ごめん…」
hi「俺こそごめん!…ドラマの台本
もらったんだっけ?」
「うん…いただいた分は覚えた、さぶろう
に付き合ってもらって練習した」
hi「え?」
sa「ああ、他言いたしませんよ?」
hi「あっいや…」
sa「他に何か?」
-気圧されるな
hi「…いや…かずやがいるのになと…他の
やつらも…どうしてさぶろうさんなのかと」
「だって、かずやはあんまり、お家に仕事
は持ち込みたくないだろうし、りょうたと
かに頼むと…皆、ケンカになっちゃうん
だもん…でも…ごめん…ダメなら…」
sa「たきざわ君、何か不都合がござい
ますか?」
hi「ありませんね、るう?2役だけど
それぞれ全体像としてはどんな感じの
キャラクターなの?」
「読んだ限りでは、母役はどんな時でも
ポジティブで周りまで明るくしちゃう方で
娘役は真反対に結構ネガティブになっちゃい
がち…今のところ、ちょうど思春期に母親が
亡くなるから、さらにって感じ…娘役の
方が共感できることが多そう」
hi「そうか…さくやさんはポジティブでは
なかったか…」
「そうだね…さくやは…ずっと少女みたい
な人だった…優しかったけどね、いつも
儚げで…それでこそお嬢様って感じ」
t「彼女はそれが魅力だ」
「そうだよね…とても綺麗だったし
食が細くて…私がいつも見てる
さくやは憂いをおびて…外を眺めて
いるか…夜、声をたてずに泣いて
いるかだった」
t「私は彼女の心を癒せてると思って
いたんだがな」
「ずっと、揺れていたんだと思う
まあさは…さくやとふじいさんが関係が
あったとは考えもしてなかったし
ましてや、たろうとなんて…でも
そういうさくやを見て、不安を感じて
抱っこをよくねだって泣き疲れてた
もんな」
hi「でも…なにか…こう…虐待的なことは
なかったんだろう?」
「うん、それはもちろんだよ、そりゃ
叱られたりはしたけど…私が悪かったん
だし…さぶろうもいっつも側にいて
お世話してくれたよね~」
sa「ええ、そうでしたね…」
t「名乗りはできなくても…ずっと側には
いられたからな」
「…いつも夢の中にっていうか…初めての
子育てだし、わからないことも沢山
あっただろうけど…ねえさまみたいな
感じ…なんだろう…他人事?違うな…
100%かあさまに成りきれないって
言うのかな…もちろん抱きしめて
くれたり優しい言葉もかけてくれて
大好きだけどね」
t「さくやは…与えられ過ぎて…自分で
何かを率先してやり通すことが得意で
はなかった」
「うん…実感がなかったのかな…自分が
産んだ子どもを育てて母親になるって
…ひであきと会う前は、ハッキリとこん
な風にはわからなかったんだけどね…」
hi「え?」
「ひであきの優しさって、本当にお母さん
なんだもん、なんでも優しく包みこんで
くれるし、優しく見守ってくれるし
もちろんお世話もしてくれる、それに
きっとダメな時は叱ってくれるよね」
hi「…意識してるわけじゃないけどな」
sa「男性に、かあさまとお呼びするのも
どうかと思いましたが…本当にたきざわ君
はお優しいし…ましてや怒鳴るなど…
ケアも細かい、私達にも分け隔てなく
接してくださいますし…母君がぴったり
ですね」
hi「え…そんな…ありがとうございます」
「側にいてくれて、かあさまになって
くれて本当にありがとう♡」
hi「どういたしまして♡俺もるうの
側にいれて、まあさのかあさまになれて
うれしいよ♡」
「へへ~でもね?」
hi「うん?」
「ひであきも私に寄りかかってほしい」
hi「え?」
「…お仕事とはいえ、自分のことだけじゃ
なくて、大勢の研究生をまとめて…
たろうは…ビジネスパートナーに
戻っちゃたし、ひであきはどこで、気を
緩めるの?私が不甲斐ないから…大きい
声でドンと来いとは言えないけど…
私と一緒にいた時に、ちょっとでも息が
抜けたらいいなって…それにどんな時でも
ひであきの味方だからね!独りじゃ
ないよ?えっと…私に甘えて?弱いとこ
見せても大丈夫よ…う~ん…タッキーじゃ
なくて、ひであきでいていいの…わかる?
言っちゃダメだけど…全部好きなの…
愛してるのよ?」
hi「ハハ…うれしいよ…わかる…大変な
仕事だけど嫌いなわけじゃないからな
でも…ずっと気を張ってると…仕事と
プライベートの境がなくなっちゃって
しんどくなるからな…俺を見失わない
ようにしないと、ありがとう!
俺も全部好きだ♡愛してるよ♡」
-主様…こういうところがズブズブ
はまるんだよな…
「へへ~……ひであき?…」
hi「っ…一瞬だな…チュッ♡…チュッ♡…るう!
俺は…チュッ♡…ハア……このままで…ずっと!」
si「見ろよ、さぶろう…やったじゃん…
主様だ…ヒソ))」
sa「ああ…でもたきざわ君と一緒
だからな…ヒソ))」
si「なんだよ、さっき飯食ってる時に
イチャイチャしてたじゃんかよ…ヒソ))」
sa「してねーだろ!兄妹のやり取り
だろーが…その前にしっかりお説教
くらってるし…結構こたえた…ヒソ))」
si「ええ~そうかな~お説教はな…もっとも
だったし…でもさあ甘えてもいたじゃんヒソ))」
sa「蜜柑の皮、剥いてやっただけだろヒソ))」
si「お前ねえ、お嬢様は日頃何にも
頼み事しないんだぞ?さぶろうだけだろ
お願いするのなんて…」
sa「YouTubeの撮影とか、編集は?
頼まれてるんじゃないのかよ?」
si「あ!そうか…そうだな…でもわたなべ
君が絡んでるからな…それに本読みなんて
初耳だぞ?キスシーンだってあるん
だろ?ヒソ))」
sa「してねーよ!ヒソ」
si「しないわけないヒソ))」
sa「お嬢様にするわけねーだろ!ヒソ))」
si「ああ、そっかヒソ))」
sa「そーだよ!ヒソ))」
si「じゃあさ?さぶろうにも、パートナー
が出来ちゃったから、主様、あいつらに
許したんじゃねーの?最近、お前、主様
にさらにツンツンしてたからなあヒソ))」
sa「はあ?あり得ねーだろ!俺に主様
以外のパートナーなんて!ヒソ))」
si「ふ~ん…じゃあ、嫉妬で、主様のこと
突き放したんだヒソ))」
sa「…そーだよ…ヒソ))」
si「お前…逆効果だぞ?だから、ふじわら
君に一目惚れ…それに、みやだて君達も
なんて…しっかり引き留めておかねーから
主様…お前のことトコトン、拒絶するよう
になるな…ヒソ))」
sa「え…そうかな…ヒソ))」
si「そうだよ!拗らせたな!…ヒソ))」
sa「…お前は?諦めねーんだろ?ヒソ))」
si「俺が諦めなくてもあっちにその気が
ないんだもん?仕方なくない?ヒソ))」
sa「ちげーだろ?試してんだろ?お前
にその気があるかないか…ヒソ))」
si「…もーいいって…推し活の方が
楽…勝手に応援してられるし…ヒソ))」
sa「ウソつき…後悔するから、やめろ」
si「はは~んだ」
「…ダメだろ?…まあさのものだろ?
わざとか…さっきから…私の名前を…
まあさが泣いてしまうぞ…」
hi「まあさの意識はないのか?」
「ああ……疑いはじめてしまうぞ?」
hi「それでも!それでもだ!…ずっと…
出会った頃からずっと…主様じゃないか…」
「ハハハ…そんなはずないだろ…まあさ
だろ…ずっと…私など…いないだろ…」
hi「いるよ…いるんだ……あいつら
だって…わかってる…」
「…そうだな…本当に私はポンコツだ
…消えてしまえばいいのだが…それでは
まあさが…なんせな」
hi「……俺と2人の時は…お前でいてくれよ」
「ハハ…そんなこと…」
hi「できるだろ?」
「…できない…私が生きるようにはなって
ないだろ?今だって…こんな不様な格好で」
hi「不様じゃないだろ…なあ…どうして?
どうしてだよ!じょうは良くて!どうして
俺はダメなんだ!」
「ひであき…」
hi「お前に必要なものは俺が全部揃えて
俺の部屋に置いておけばいいだろ!
わからないようにいくらでもできる!
まあさの姿で…いられるのは…
しんどいんだ…お前をング…」
「…ひであき…いいこだから…私は…お前
だけのものになれない…わかってるだろ?」
hi「プハ…わかってる!でも!愛してる!
いいだろ!俺はお前を愛してるんだ!」
「…もう…現れぬ…それは私の能力の
せいだ…」
hi「それのなにが悪いんだ!俺は構わない!
惑わされようと魅いられようと!
愛してる!愛してる!いくな!」
sa-俺が手を離したら、こうなるって
わかってたはずなのに…
si-俺だって…離したくなかったさ…
なにがお嬢様だ…なにが居候だ…
どうして素直になれないんだ…俺らが
いなかったら、こうなるってわかって
たのに…くそっ
t「当然の結果だな」
「…まあさはどうするんだ?」
hi「折を見て…話を…徐々に…離すさ…
かずやがいれば大丈夫…それか…新しい…
りょうすけか…ふじいさんか…2人ともかな」
「ひであき!なんてことを!許さないぞ!」
hi「…だから…お前が添ってるんだろ…」
「ハハ…違うさ…まあさはしっかりした
お嬢様だ…私のせいで…申し訳ない…」
as「…主様…もう…いいのでは?
…お役目は果たされたのでは…」
sa「私もあさぎりの意見に賛同する」
「あさぎり!さぶろう!例えお前達でも!
許さぬぞ!…もうこの話は終わりだ!
ひであき…その代わり…この姿のまま
でいるから…でもちょっと…引っ込めるか」
hi「え!ああ…ゴホン…」
sa「私のコート…失礼…」
si「私のマフラー…ハハ」
hi-あ…主様…そんな顔…恋人同士
なんだな…なにがあったんだろうか…
yu「…主様…ゆうぎりのストールがあり
ますゴソゴソ…よろしければ…ちょうど…服の
色ともおあいになりますよ?」
「あっ…ああ…すまないな…ありがとう」
続く